【ALBUM "YESTERDAY AND TODAY"】
"REVOLVER"(USでは"YESTERDAY AND TODAY ")に収録されたジョン
のナンバーである。今から40年前のこの時期1966年 4月26日、テイク
10として録音されたものが採用された。この曲のキーは、'NORWEGIAN
WOOD 'と同様、当初「D」であった。「D」のテイクは"ANTHOLOGY 2 "
で聴くことができる。テイク10では、キーが1音上げられ「E」にな
っている。キー同じ曲でもキーが異なると曲想がガラっと変わる典型的
な事例である。"REVOLVER"の中では、珍しくギター中心のポップなナン
バーに仕上がっている。しかし、詩の内容は深く哲学的である。
キミとボク(ジョン風だとオマエとオレが似合うかな)が登場するの
であるが、ボクからキミへ問いかける形式になっている。「キミはなん
でもできると言うけれど、このボクのことはわからないよな。」「キミ
は間違いに気がつくかな。ボクの言うことが正しいといつかわかるだろ
うね。」物質主義的な彼女と反物質主義的な男の関係である。
なんだろう? このドライブ感は
4人の演ずるパートすべてがこの曲にドライブ感を与えている。
リードギターを、ジョージ一人で弾いているのであろうか。コピーに
挑戦してみたが、1弦~4弦を駆使し8分音符の重音をかっちりと弾く
のはけっこう難しい。職人技である。リードラインがソリッドで伸びの
ある音質であることから、ジョージは「SG」を使用したと思われる。
このハイピッチなリードラインはどのように録音されたのであろうか。
いっぽう、リズムギターはジョンの「カジノ」である。あの4分音符
のダウンストロークは「いい音」だ。人差し指をセーハーしたハイポジ
ションのコードストロークである。ただし、6弦すべてではなく低弦は
あまり使用していないようである。これもコピーを試みたのだが、残念
ながらあの「ギャンギャンギャンギャン」というカジノの迫力のある音
を再現することができない。
ベースもお決まりのラインのようであるが、そうではない。ポールの
「リッケンバッカー」らしい固く引き締まった音である。音を保ったり
短くしてみたり、単純なテヌートやスタッカート表記では表現できない
細かな変化をつけている。
この曲のポイントは、Bメロの「シンコペーション」である。しかも
ただのシンコペーションではない。リードギターが2拍目裏で、ベース
がが4拍目裏で交互に行っているのである。それを4分で刻むリズムギ
ターが支えているのだ。これは計算されているのだろうか。いや、感性
のプレーだろう。クラシック音楽のようなテクニックである。
忘れてはいけない。リンゴの「ラディック」。基本的には、Aメロ4
ビート、Bメロの8ビートであるが、タンバリンが使用されているため
'RAIN'と同様、16ビートのフィーリングを出している。Bメロで、リ
ードギターと呼応するかのように、2拍目裏~3拍目頭、4拍目裏~次
の小節の1拍目頭にかけて、ハイハットをオープン・クローズしている
のが秀逸である。
以下余談である。我が母校F高校出身でT大学を卒業しプロ雀士にな
ったI氏が、以前TVの取材で私生活を披露していた。なんでも、学生
時代にコピーバンドを組んだということである。TVで放映されたのが
この'AND YOUR BIRD CAN SING'であった。
レノマックです。(笑)
この曲は、ジョンの作品の中でも1、2位を争う、大好きな曲です。
ジョージの弾くリードギターのフレーズがかっこいいです。ジョージ曰くジョンとギターでハモっているところがあるそうなんですが、私にはよく分かりません。ちょっとひねくれたような歌詞も好きです。
まいどです。「レノマッカ」もいいですね♪
>ジョージの弾くリードギターのフレーズがかっこいいです。
"REVOLVER"の中では珍しくメロディアスなラインです。
とても印象的ですよね。
詩は別(深い内容)として
曲は、快活なロックナンバーに仕上がっていると思います。
やはりジョージが2回重ねているのでしょうか。
SGの音とカジノの音はディストーションを
かけても
同じ音質になりませんよね~。
このハモリは同じギターによるものに
聴こえるのですが・・・(^^;