【RINGO STARRのドラム・セット】
ビートルズのリンゴ・スターのドラミングの魅力について#988
にて取り上げた直後、関連記事を記述されたかたがいらっしゃいまし
た。その記事を読みさらに興味が湧いたので、少し調べてみました。
リンゴ・スターは左利きです。ドラムにはギターのような左利き用
右利き用のキットは特殊なキットを除き区別はなく「セッティング」
によって左右が決定されます。リンゴの場合は「左利きだったが右利
き用のセッティングをした」というのが、より正確な表現でしょう。
もっとも「セッティング」にも「標準」はありますが、各ドラマーの
フィーリングによって様々なヴァリエーションがあります。標準的な
右利き用のセッティングは、冒頭の画像のようにドラマー側から見て
左から、「ハイハット→クラッシュ・シンバル→スネア→タム→バス
ドラ→フロアタム→ライド・シンバル」という順番になります。
リンゴは、具体的にどのようにドラムを叩いていたのでしょうか。
彼は左手をリードさせ、スネアを叩いていました。すなわち右利きの
ドラマーと同様にクローズド・ハンドで叩いていたわけです。従って
フロア・タムからタムへの移動やタムからスネアへの移動がスムーズ
にできたと推測できます。また、流通されている映像等から判別でき
ますが、彼は左右とも“Matched Grip”でスティックを持ってキット
を叩いています。元来クラシックやジャズ系のドラマーは、スネアを
叩く方のグリップとして“Traditional(Regular)Grip”を採用して
いました。しかし1960年以降のロック系ドラマーは“Matched Grip”
をおおむね採用しています。
※両者の違いを分かりやすく言えば、スネアを叩くとき手の甲が上
を向いている(“Matched Grip”)か手のひらが上を向いている
(“Traditional(Regular)Grip”)かです。
らば~そうるが最初にドラム(らしきもの)と遭遇したのは、小学
校の鼓笛隊で小太鼓を担当した時です。その時は「Traditional Grip
で叩きなさい」と教わりました。しかし中学校の文化祭の「なんちゃ
ってバンド」でドラムを遊びで叩かせてもらった時(右利き用の標準
セッティングでした)は、自然と「Matched Grip&クローズド・ハン
ド」で演奏していたようです。今でも基本的にはこの組合せですが、
シンプルな8ビートではなく「ズンズンチャースカ・ツカズンチャー
スカ、ズンズンチャースカ・ツカズンチャン」てな感じのノリの時は
左手でハイハットを刻み、右手でスネアを叩くほうがうまく叩けそう
な気がしています。基本ができていない証明ですね。
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関連記事をTBさせていただきました。
ドラムロールはTraditional gripの方がやり
やすそうですけど、リンゴは単純にパラパラ
パラパラとやるロールではなくて、タムとス
ネアとフロントタムをまじえてロールするか
らMatched Gripの方がピタリときたのか。
興味は色々と広がります。
リンゴももちろんなのですが
あのポールがどのように叩いているか
観てみたいなぁ・・・と思います。
ピアノは利き腕の左手(低音部)が
強く効いていますが、ドラムは?