【写真:埼玉西武ライオンズ・勝利の挨拶!(西武) 2008年05月05日17時23分撮影】
★この写真と記事内容は直接関係がありません。
現在、2008年のプロ野球ペナントレースが繰り広げられていま
す。パシフィック・リーグは特に熱い戦いになっており、26日現在
首位から最下位までセントラル・リーグの首位と2位のゲーム差しか
ありません(10.5ゲーム)。
本日27日も3球場のスコアがいずれも「3-2」でした。終盤の
競り合いで勝敗を決する好ゲームです。
札幌:ファイターズ 2 -3 ライオンズ(延長10回)
大阪:バファローズ 2 -3 イーグルス(9回決勝点)
福岡:ホークス 3x-2 マリーンズ(延長12回)
このような「ダンゴレース」の中で、埼玉西武ライオンズの戦いを
わたしはずっと追いかけています。昨年の「屈辱」を経験した若い選
手たちが、将来を見据えてどのように戦っているのでしょうか。
この25日からの札幌でのファイターズ3連戦は、「ここに照準を
当ててきたかのような集中力」を発揮していたように見えました。3
試合とも終盤までもつれる展開で、どちらのチームにも勝利が転がる
ような内容でした。3連戦の戦いぶりを見ると、「ライオンズが今年
ファイターズを執拗にマークしている」ことを伺い知ることができま
す。それだけこの3日間の試合運びには鬼気迫るものを感じました。
「競り勝つ」「守り勝つ」
これは黄金期以降、近年、オフェンス重視のライオンズ野球の中で
なかなか無いゲーム運びです。最近ではむしろファイターズの持ち味
となっている感がありますが、そのファイターズの持ち味とする形で
この3連戦を戦い、2勝1敗で乗り切ってしまいました。第1戦は、
ファイターズの多田野投手に封じられましたが、帆足投手も粘りの投
球を見せ、1点差敗戦でした。第2戦では岸投手が2回に崩れ3失点
しました。驚いたのは、ここで首脳陣が岸投手からキニー投手へ継投
させたことです。この采配が、チームに一体感を与えました。キニー
投手も初リリーフの役割をきっちりと果たしファイターズの追加点を
阻み、チームの逆転勝利につなげました。第3戦は、前回登板の汚名
返上ともいえる西口投手の熱い投球内容が野手に伝わり、見事に競り
勝ちました。第2戦で逆転打を放った片岡選手のコメントです。
投手も頑張っていたし流れを止めないように思い切り振りました。
投手陣を中心としたディフェンス面については、まだまだこれから
という評価もありますが、それはそれです。ライオンズは発展途上の
チームなのです。現在のライオンズは「打ち勝つ」チームで華々しさ
と脆さが同居しています。チーム・カラーは一朝一夕に変えることは
できません。しかし、「打ち勝つ」内容が徐々に変わりつつあります。
この変化は成長の過程です。このファイターズ3連戦はチームの成長
をファンに対して無言のメッセージとして見事に訴求したのではない
でしょうか。大久保打撃コーチも成長を感じているようです。
失敗をカバーするのも、チームバッティング。本当の成長が見ら
れた試合。来年からやろうと思っていたことが、もうできている。
失敗を恐れず、チャレンジャーとしてどんどん相手の懐に飛び込ん
で欲しいと思います。
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