1966年
‘I'm Only Sleeping ’という曲を聴いている。すると、その年の
ことを連想するのである。この曲を最初に聴いたのが、中学生の頃で
あった。しかし、それを飛び越えてもっと昔のことを連想するのだ。
なぜだろう…。
ビートルズの曲の中でもとりわけ“RUBBER SOUL ”“REVOLVER”に
収録されている曲に好きなものが多い私である。“RUBBER SOUL ”は
1965年秋に、“REVOLVER”は1966年春に制作された。そして、その後
ビートルズが日本にやってきた
ビートルズが日本にやってくる。「来ないだろう」「来るかもしれ
ない」「来るだろう」…。やがて、それは実現した。本当に実現した
のだ。
私はリアルタイムのファンではないが、その時この世に既にいた。
だが、まだ小学生にもなっていない幼少時代のことである。「すみれ
ぐみ」だっただろうか。幼稚園の年少さんの。
今の若い人で幼少の頃の写真がモノクロの人はいないだろう。いや
静止画どころか、動画で記録されていることだろう。私の時代、私の
場合はほとんどモノクロ。だからその時代の記憶もモノクロで蘇って
くる。その頃の東京の都電も、横浜の京浜工業地帯の風景も…。
4人が解散した後ビートルズを知る。多くのことを知ると、さらに
多くを深く知りたくなる。そんなことをもう数十年も重ねてきた…。
彼らが解散したときの年齢をとうに越えている。
“RUBBER SOUL ”や“REVOLVER”、そして日本公演のことを知って
からというもの、私にとってこれら3つは「1966年」というぼんやり
したイメージに集約されることになる。だから、毎年梅雨時になると
「1966年」のことを思い出すのである。いや正確に言うと、ほとんど
薄れているモノクロの記憶を辿っていったり、想像しているだけなの
かもしれない。
1966年が自分の生活の中で「特別」ということはないと思うのだが
“RUBBER SOUL ”や“REVOLVER”の制作から日本公演の一連の流れと
自分の生活記憶とを無理矢理結びつけてきた。だから、自分にとって
1966年は「特別」な年なのだ。
・・・
‘I'm Only Sleeping ’。なんだか滲みる曲である。もはや1966年
の回想だけではなく、私は「現在」に何かを要求しようとしているの
かもしれない。
では、お聴きください。‘I'm Only Sleeping ’。USモノラルです。
※‘I'm Only Sleeping ’については、過去にこの記事で取り上げ
ました。宜しければご覧ください。
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