【写真:横浜ベイ・スターズvs埼玉西武ライオンズ・試合結果 2008年06月23日21時46分撮影】
プロ野球交流戦が終了しました。やはり「埼玉西武」は予想通りの
結果でした。「失速」・・・。なぜでしょうか。交流戦の連敗は6。
これは、昨年の10に比べれば・・・。また勝敗は、同様に「1勝も
多い」10勝14敗です。「これは成長ではないか!」とポジティブ
に解釈するのもひとつの考え方でしょう。ライオンズ首脳陣は「勝て
ない原因はわかっている」とコメントしているので、今後の試合運び
に注目していきたいと思います。
交流戦は、今年で4年目になります。ここでライオンズの交流戦に
おける過去の成績を確認してみましょう。
年度 トータル ホーム ビジター
2005年度 18-18 10- 8 8-10
2006年度 19-16-1 13- 4-1 6-12
2007年度 9-15 5- 7 4- 8
2008年度 10-14 7- 5 3- 9
☆通算☆ 56-63-1 35-24-1 21-39
全体的に芳しくありませんが、中でもビジターの数字には目を覆う
ものがありますね。「DH制の野球でしか勝てない」と言われても、
反論できません。よく調べてみると単にDH制の問題以外にも「ある
傾向」が現れています。それは「屋外球場」における勝率の低さです。
ビジターの成績を少しだけ詳細に見ていきましょう。以下は2008年
度ライオンズのビジターの成績です。(※( )内は1試合平均です)
球場 勝敗 得点 失点 本塁打
甲子園 0- 2 2(1.0) 7(3.5) 0(0.0)
福山・広島 1- 1 6(3.0) 6(3.0) 2(1.0)
金沢・富山 0- 2 7(3.5) 9(4.5) 4(2.0)
いわき・ひたちなか 1- 1 6(3.0) 10(5.0) 2(1.0)
東京ドーム 1- 1 9(4.5) 7(3.5) 2(1.0)
横浜 0- 2 9(4.5) 15(7.5) 4(2.0)
☆セ・ビジター ☆ 3- 9 39(3.3) 54(4.5) 14(1.2)
札幌 1- 2 9(3.0) 10(3.3) 3(1.0)
福岡・宮崎 3- 3 40(6.7) 27(4.5) 10(1.7)
宮城 2- 2 15(3.8) 17(4.3) 1(0.3)
大阪・神戸 4- 1 27(5.4) 16(3.2) 5(1.0)
千葉 2- 3 12(2.4) 20(4.0) 3(0.6)
☆パ・ビジター ☆ 12-11 103(4.5) 90(3.9) 22(1.0)
あくまでもデータはデータです。パ・リーグのビジターで苦戦して
いる札幌・千葉と比較すると、得点はそこそこしているものの失点も
増加していることに気がつきます。敗戦しているゲームは終盤で競り
負け、致命的な失点をしているケースが多い(甲子園2試合、北陸2
試合、東京ドーム1試合、横浜1試合等)ので、イニング毎の得失点
分析も必要でしょう。
上記調査を始めたのは、交流戦最終戦の横浜ベイ・スターズ戦第3
戦、村田選手のサヨナラ本塁打で落としたときです。「現場はどんな
雰囲気なんだろう」と思い、23日に横浜スタジアムへ行き目で確認し
てきました。
結果はご存知のとおり、ケガから復帰した石井一久投手が3回途中
でKO。試合の流れをつかめず、ライオンズはベイ・スターズに完敗
しました。「交流戦だから、DH制無しだから、屋外球場だから」と
いうことよりも、月並みですが「投打とも不振の波」に入ってしまい
ました。
無駄な四球で失点し、チャンスは作るが適時打が出ない。
守備の破綻も見え、決定的な「押し」が出来ない。
とてもネガティブな表現ですが、ゲーム環境以前にチーム力が低下
していました。その結果、守り負け、打ち勝てなくなっているのです。
さて、27日からレギュラー・リーグに戻ります。パ・リーグ5球団
からは相当研究もされているでしょうから、ライオンズはもう春先の
ような「劇的な」展開で進められるゲームは少なくなることでしょう。
しかし、その研究を克服しさらに上に行くことができた時、チームは
1ランク・アップ、成長することでしょう。期待します。
あれだけ連敗しながらも首位にいます。力が本当にないのであるの
ならば、この位置にいることはありません。しかしライオンズはまだ
まだ「発展途上」のチームです。いかんせん昨年は5位のチームなの
です。結果が出ていれば、ファンとして要望事項が膨らんでくるのは
自明の理ですが、ここは冷静に見つめていきたいと考えます。
まずは「投手を中心としたディフェンス」を立て直すことが、流れ
を引き込むポイントでしょう。そして野手は今年のチーム・カラーの
よさを前面に出せるように、無心で相手に立ち向かって欲しいですね。
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