サリー・・・。
魔法使いサリーちゃん? 違いますってば。
本日は、ザ・タイガースのベーシスト、岸部修三(現在では俳優の
岸部一徳)さんについて、お話をさせていただきます。
ザ・タイガースは1967年に「僕のマリー」でデビューする前、お揃
いユニフォーム姿で武道館に現れ、ビートルズの日本公演を観ました。
岸部さんは、ポール・マッカートニーの影響を受け、ヘフナーを弾い
ていましたが、そのフィンガリングも、徐々にポール風になってきた
ようです。
ザ・タイガースを脱退した加橋かつみさんが「これだけがタイガー
スの本当の仕事だ」とコメントしたアルバム『ヒューマン・ルネッサ
ンス』は、当時の最新LPであった“SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS
CLUB BAND ”に代表されるビートルズの影響を強く受けたものです。
「光ある世界」で始まり「廃墟の鳩」で終わる、アルバム・タイトル
が示すコンセプトによるトータル性、‘Here, There And Everywhere’
を彷彿とさせるイントロの語り、重厚なコーラス、そしてコード進行
を兼ね備えた「朝に別れのほほえみを」、そして、ジョンとポールが
中音部のヴァースA・高音部のヴァースBを歌い分けるのと同様に、
ジュリーとトッポが歌い分ける「忘れかけた子守唄」・・・。まさに
「タイガース版サージェント・ペッパーズ」でした。
その中で、特に岸部さんのベースにフォーカスを当てて聴いていた
だきたい曲があります。それは「生命のカンタータ」です。この曲の
ベースのライン取りですが、どこかで聴いたことがあるような・・・。
そうなのです。ビートルズの‘With A Little Help From My Friends’
のベースのラインに類似しています。もっともポールは、この時点で
ヘフナーを卒業し、リッケンバッカーに移行しており、さらに引き締
まった高音部を出していますね。
これ以降の岸部さんのベースは、単純なライン取りだけではなく、
とてもメロディアスになっていると思います。また、高音弦のハイ・
フレットや、「Ⅰ→V→Ⅰ(オクターヴ上)」のベースの常套ライン
を駆使していることを確認することができます。それは換言すれば、
ポールと同様にベースが前面に出るようになったということです。
『ヒューマン・ルネッサンス』以降にリリースされた「美しき愛の
掟」「風は知らない」、そして「ラヴ・ラヴ・ラヴ」では、特にその
傾向が顕著に出ていると思います。このような観点で、これらの曲を
お聴きになってみてはいかがでしょうか。
蛇足ですが、後の時代に、岸部修三さんは後藤次利氏にベースの手
ほどきをされたとのことです。
↑If this article is quite good, will you please click?
魔法使いサリーちゃん? 違いますってば。
本日は、ザ・タイガースのベーシスト、岸部修三(現在では俳優の
岸部一徳)さんについて、お話をさせていただきます。
ザ・タイガースは1967年に「僕のマリー」でデビューする前、お揃
いユニフォーム姿で武道館に現れ、ビートルズの日本公演を観ました。
岸部さんは、ポール・マッカートニーの影響を受け、ヘフナーを弾い
ていましたが、そのフィンガリングも、徐々にポール風になってきた
ようです。
ザ・タイガースを脱退した加橋かつみさんが「これだけがタイガー
スの本当の仕事だ」とコメントしたアルバム『ヒューマン・ルネッサ
ンス』は、当時の最新LPであった“SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS
CLUB BAND ”に代表されるビートルズの影響を強く受けたものです。
「光ある世界」で始まり「廃墟の鳩」で終わる、アルバム・タイトル
が示すコンセプトによるトータル性、‘Here, There And Everywhere’
を彷彿とさせるイントロの語り、重厚なコーラス、そしてコード進行
を兼ね備えた「朝に別れのほほえみを」、そして、ジョンとポールが
中音部のヴァースA・高音部のヴァースBを歌い分けるのと同様に、
ジュリーとトッポが歌い分ける「忘れかけた子守唄」・・・。まさに
「タイガース版サージェント・ペッパーズ」でした。
その中で、特に岸部さんのベースにフォーカスを当てて聴いていた
だきたい曲があります。それは「生命のカンタータ」です。この曲の
ベースのライン取りですが、どこかで聴いたことがあるような・・・。
そうなのです。ビートルズの‘With A Little Help From My Friends’
のベースのラインに類似しています。もっともポールは、この時点で
ヘフナーを卒業し、リッケンバッカーに移行しており、さらに引き締
まった高音部を出していますね。
これ以降の岸部さんのベースは、単純なライン取りだけではなく、
とてもメロディアスになっていると思います。また、高音弦のハイ・
フレットや、「Ⅰ→V→Ⅰ(オクターヴ上)」のベースの常套ライン
を駆使していることを確認することができます。それは換言すれば、
ポールと同様にベースが前面に出るようになったということです。
『ヒューマン・ルネッサンス』以降にリリースされた「美しき愛の
掟」「風は知らない」、そして「ラヴ・ラヴ・ラヴ」では、特にその
傾向が顕著に出ていると思います。このような観点で、これらの曲を
お聴きになってみてはいかがでしょうか。
蛇足ですが、後の時代に、岸部修三さんは後藤次利氏にベースの手
ほどきをされたとのことです。
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“サリー”カッコいいじゃん♪
当時は私も少女で、見かけのルックスでご多分に漏れずJulieファンで(いえ、一番は「声」ですけどね)
サリーのよさに気が付きませんでした。
好きだった曲「美しき愛の掟」「風は知らない」「ラブ・ラブ・ラブ」・・・納得
目から鱗です。
詳しい解説、ありがとうございました。
Jijoさん、こちらでは「はじめまして」ですね♪
お越しいただき、ありがとうございます。
声・・・。
サリーの声もなかなかシブいっ!
あの低音がタイガースを
そして、ジュリーやトッポのヴォーカルを
際立たせていると思います。
5人は集まるべくして集まったメンバーですね♪