【“‘YESTERDAY'... AND TODAY”の裏ジャケット】
1966年 6月にアメリカ・キャピトル編集による9枚めのアルバムが
“‘YESTERDAY’... AND TODAY”です。タイトルが示すように、ビー
トルズの名作中の名作である‘Yesterday ’と、1965年から1966年に
発表された最新曲が一挙に収録されたアルバムとして注目を浴びまし
た。
しかし、穿った見方をすれば、キャピトル・アルバムは「イギリス
で発売されていない『新曲』とイギリスではアルバムとしてリリース
されていないシングルの曲」売り物とし、さらに「イギリス盤よりも
収録曲を2~3曲少なくし、曲間も多少間隔をあけている」のが特徴
です。
特に、“‘YESTERDAY’... AND TODAY”では、UKの“HELP! ”、
“RUBBER SOUL ”、そして“REVOLVER”の収録曲を寄せ集めた構成と
なったため、その商魂のたくましさに対し、ビートルズが「アルバム
ジャケットのデザイン」で一矢を報いたのではないかと噂されていま
した。かの有名な「ブッチャー・カヴァー」です。当初、アルバムの
表紙のデザインは、人に扮した4人が赤ん坊の人形を切り刻んで
いる様子を表しており、周辺には血のしたたる生肉をあつらえる凝り
ようでした。このグロテスクなアルバムは即座に回収され、何の変哲
もない「トランク・カヴァー」に変更され再発された、いわくつきの
アルバムです。
そうですよね。平均してUK盤のアルバム2枚から3枚の編集盤を
作り上げるのですから、商魂のたくましさ以外の何物でもありません。
それはさておき、このアルバム、内容は「寄せ集め」なのでしょう。
しかし、なんだか、よいのですよね、曲の構成が。もともと、中期の
彼らの曲は私の好むところですから、このアルバムは「あり」と思い
ます。
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