【東京で滞在したホテルにて in 1966】
さて、このシリーズもいよいよ最終回が近づいてきました。なぜで
しょう。それは、1966年のツアーを紹介する段階になったからです。
1965年末の国内ツアーを終えた4人は、長い休暇を満喫しました。
1966年の音楽活動を開始したのは、4月の“REVOLVER”セッション。
冬眠から目覚めた4人の志向は、ガラリと変化していました。4人の
創り出す音が「音の革新」と言われたのもこの頃です。そして、その
年の6月。ビートルズはミュンヘン公演を皮切りに、3ヶ国5都市で
合計13回のコンサートを行いました。スタジオに篭り始めた彼らは、
当時の技術ではもはや、ステージで再現できない楽曲が増えたことを
感じつつ、舞台に立っていたのです。それでも、4人は果敢に‘If I
Needed Someone’‘Day Tripper ’‘Yesterday ’‘Nowhere Man ’
そして‘Paperback Writer’に挑んだのです。
【TIME】
1966.06.24~1966.07.04
【PLACE】
06.24 :Munich
06.25 :Essen
06.26 :Hamburg
06.30 :Tokyo
07.01 :Tokyo
07.02 :Tokyo
07.04 :Manila
【PROGRAMS】
01 ROCK AND ROLL MUSIC
02 SHE'S A WOMAN
03 IF I NEEDED SOMEONE
04 DAY TRIPPER
05 BABY'S IN BLACK
06 I FEEL FINE
07 YESTERDAY
08 I WANNA BE YOUR MAN
09 NOWHERE MAN
10 PAPERBACK WRITER
11 I'M DOWN
【INSTRUMENTS】
JOHN :Epiphone ES-230TD
PAUL :Höfner 500/1'63
GEORGE:Epiphone ES-230TD
Rickenbacker 360-12
RINGO :Ludwig
この記事を書くためにコンサート会場を調べてあらためて気づいた
ことです。4人は「東京」で3日間(正確には足掛け5日)滞在し、
5回連続で同じ会場(日本武道館)でコンサートを行ったのですね。
これは、ビートルズのツアー活動では珍しいことでないでしょうか。
記憶では1963年 7月に国内で行われた“Weston-super-Mare ”の6日
間のコンサート以来だと思います。
このツアー、特に日本公演のことは、当ブログでも頻繁に取り上げ
ています。故郷ともいえるハンブルグでのコンサートを終えた4人は
東京で「軟禁状態」、そしてマニラでは「あの事件」に巻き込まれま
した。ビートルズにとっては後味の悪いツアーになったことでしょう。
このツアーの映像や音声は、よく目にし耳にします。しかし演奏の
クオリティ的には厳しいものを感じます。特に上述の「果敢にも挑ん
だ曲」については音の薄さが目立ち、「これは・・・」という印象を
もたれたかたも多いのではないでしょうか。
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シングルが今月29日に限定発売されるそうですね。
B面が「エヴリー・リトル・シング」というのも
少々愚直な気もしますが、近年アナログレコードに
少なからず関心があり、興味を引きます。
あ、買おうかな
あ、やめよかな
どしよかな~~
B面が日本公演前座の「ウェルカム・ビートルズ」だったら
その希少性で売れるかもしれません。
・・・って無理な企画ですね。