らば~そうる “IN MY LIFE”

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993.ロジスティクス(名刺の在庫管理)

2008-07-25 | 61.Business
 前回ロジスティクスとは何か、簡単におさらいしました。「物流」
と「ロジスティクス」の違いをおわかりいただければ幸いです。

 さて、今日は「在庫管理」の入口のオハナシです。在庫管理はロジ
スティクスにおける重要な要素のひとつです。実際のところ理論的な
話が記述されている本を街で多くみかけます。確かに理論は重要です。
しかし、実務を行う上で最も重要なことがあります。それは「企業に
おける在庫を管理する風土」でしょう。在庫管理を突き詰めていくと
商品の場合は発注、製品の場合は生産計画の巧拙次第なのです。

 在庫管理は、「出荷動向(数量)ベース」で行います。まずココが
ポイントです。いったい何を言っているのでしょうか。例えば「商品
購買部門が一度にたくさん仕入れれば、或いは生産部門が一度にたく
さん作れば仕入原価・製造原価が安くなる」という主張が通る企業に
おいては、出荷動向をベースとする在庫管理の考え方は受け入れられ
にくいのです。現実的にこのような企業は多いのではないでしょうか。

 ハナシを身近なものに移しましょう。あなたは「名刺」の在庫管理
を、どのように運用されていますか。少しだけ思い出してみてくださ
いね。

【運用条件】

 ・取引先との名刺交換時に「名刺入れ」から名刺を<出荷>し
  相手に<納品>する。
 ・「名刺入れ」には名刺を適宜「名刺ケース」から<補充>する。
 ・名刺の発注荷姿は「名刺ケース」である。
 ・「名刺ケース」の在庫数量がある基準以下になったら
  <発注>する。
 ・1回の発注単位が定められている。
 ・1回に多く発注しても購入単価は一定である。
 ・組織変更が発生する。

【運用のための確認及び検討事項】

 ・月間に何枚の名刺を<出荷>しているのか。
 ・1ヶ月の営業日は何日か。
 ・名刺を1回<発注>する単位は何枚か。
 ・名刺を<発注>してから<入荷>されるまでの標準リード
  タイムは何日か。
 ・名刺を何日分<在庫>するのか。
 ・「名刺入れ」には名刺が最大何枚まで<保管>できるのか。
 ・「名刺入れ」には名刺を何枚<保管>しておくのか。
 ・1回の出荷で最大何枚の名刺を<出荷>する可能性があるのか。
 ・「名刺入れ」の名刺の在庫数量が何枚以下になったら
  「名刺ケース」から<補充>するのか。
 ・「名刺ケース」に保管されている名刺が何枚以下になったら
  <発注>するのか。
 ・組織変更の発生頻度と発表から施行までの時間はどれくらいか。

 もしも在庫管理や出荷フェイス(この場合「名刺入れ」)への補充
運用が適切にされていない場合、出荷時に欠品が発生したり過剰在庫
による廃却ロスが発生します。



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