らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

859.ザ・タイガース 「廃墟の鳩」

2008-03-13 | 11.Music
【SINGLE 「廃墟の鳩 c/w 光ある世界」】

 「廃墟の鳩」。1968年に、リアルタイムで聴いていました。前作の
「シー・シー・シー」がまるで夏を象徴するような激しい曲調でした
ので、秋口にリリースされた「廃墟の鳩」には癒されました(って、
小学生の分際でそれはないだろう)。

 タイガースの曲はデビュー当時からオケをかぶせることが多かった
のですが、この曲ではそれが見事にマッチしていると思います。イン
トロの弦楽器の重音による「ジャララッ、ジャララッ、ジャララッ、
ジャララッ」(×2 on コードD7)に続くゆったりとしたGsus 4
→Gの流れでこの曲は決まりです。あとはトッポ(加橋かつみさん)
がその持てるハイ・トーン・ヴォイスで感動的に歌い上げます。

 人はだれも 悪いことを
 覚えすぎた この世界

 そして、築き上げた楽園(ユートピア)を破壊してしまうのです。
その人自身が。そして廃墟の空に飛ぶ一羽の鳩・・・。「ゼロ地点」
になったその時、その場所から、人は生きることの喜びを知ることに
なるのです。

 汚れない世界(よ)を この地上に
 再び創る為に 人はめざめた

 この詩作の世界の根底には、「人間の愚かな破壊的行為」があると
考えられます。しかし解釈を拡大することが許されるのであるならば
いろいろなシチュエーションを連想することが可能です。例えば、現
在の世界の情勢を鑑みるに、なぜかわたしはこの曲の詞が心にしみる
のです・・・。

 そんなことをぼんやり考えているうちに、曲は「Gメジャー」から
「Aメジャー」へ転調します。

 生きることの喜びを
 今こそ知る 人はみな

 生きることを知った人は、果たしてどのようなアクションをとるの
でしょうか。そのうちの一人がちっぽけな存在の自分自身なのです。



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