【SINGLE 「廃墟の鳩 c/w 光ある世界」】
「廃墟の鳩」。1968年に、リアルタイムで聴いていました。前作の
「シー・シー・シー」がまるで夏を象徴するような激しい曲調でした
ので、秋口にリリースされた「廃墟の鳩」には癒されました(って、
小学生の分際でそれはないだろう)。
タイガースの曲はデビュー当時からオケをかぶせることが多かった
のですが、この曲ではそれが見事にマッチしていると思います。イン
トロの弦楽器の重音による「ジャララッ、ジャララッ、ジャララッ、
ジャララッ」(×2 on コードD7)に続くゆったりとしたGsus 4
→Gの流れでこの曲は決まりです。あとはトッポ(加橋かつみさん)
がその持てるハイ・トーン・ヴォイスで感動的に歌い上げます。
人はだれも 悪いことを
覚えすぎた この世界
そして、築き上げた楽園(ユートピア)を破壊してしまうのです。
その人自身が。そして廃墟の空に飛ぶ一羽の鳩・・・。「ゼロ地点」
になったその時、その場所から、人は生きることの喜びを知ることに
なるのです。
汚れない世界(よ)を この地上に
再び創る為に 人はめざめた
この詩作の世界の根底には、「人間の愚かな破壊的行為」があると
考えられます。しかし解釈を拡大することが許されるのであるならば
いろいろなシチュエーションを連想することが可能です。例えば、現
在の世界の情勢を鑑みるに、なぜかわたしはこの曲の詞が心にしみる
のです・・・。
そんなことをぼんやり考えているうちに、曲は「Gメジャー」から
「Aメジャー」へ転調します。
生きることの喜びを
今こそ知る 人はみな
生きることを知った人は、果たしてどのようなアクションをとるの
でしょうか。そのうちの一人がちっぽけな存在の自分自身なのです。
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