先日、ある青年からこんなメールが届きました。
「ご無沙汰しております。
2年前に猫の里親希望をしました〇〇市の△△です。
結局、近くの保護団体から黒猫を譲り受けました。
あの時にでこさんからアドバイスを受け
背中を押して頂いたお陰で
とうとう彼女と結婚する事になりました。
つきましては祝儀は不要なので
僕達の結婚式に出て頂けないでしょうか」
はて???
まったく思い出せない。
昨日の夕飯のメニューもすぐに思い出せない私が
2年前の事などサッパリ・・・
おまけに〇〇市は、同じ愛知県だけど
私の住んでいる所からかなり距離があり
そんな遠くに住んでいる△△君に
私はどんなアドバイスをしたのか???
どんな背中を押したのか???
「他の保護団体から譲り受けた」という事は
私達は譲渡しなかったの???
どうして???
もう私の頭の中は「???」だらけだ。
私はブログと里親サイトの掲載係りなので
猫の相談だったり
猫の応募者さんとだったり
過去の里親さんとだったり
毎月100人近い人と
メールのやり取りをするので
よほど自分が深く関わった人なら別だけど
そうでないとどんどん私の中で上書きされ
古い記憶はますます自分の中から薄れていってしまう。
スマホの電話帳も、LINEも
「猫関係」と「猫以外」と分けないと
とんでもない数になってしまう。
他のメンバーにも覚えていないか
尋ねてみたものの
全員NO
譲渡をしていれば記録が残っているので
詳細はわかるものの
未譲渡となるとそれさえ無く・・・
さて、困った。
しかし、もし私が彼の事を覚えていたとして
一時的に猫の譲渡で関わっただけの私を
結婚式に招待してくれるなんて
信じられない。
なんて返事をしよう。。。。
「あなたの事を覚えてません。ごめんなさい!」と正直に言うか
知った振りをして「おめでとうございます」と伝え
式の参列は、丁重にご辞退するか
娘に相談したところ
「お母さんが2年前に何を言ったか知らないけど
ほとんど関わりのないお母さんを
結婚式に招待したいだなんて
彼にとっては、とても印象に残っている
出来事だったと思うので
知らないでは絶対かわいそうじゃん」と。
確かにその通り。
口の達者なオバサンが、独身の若い青年に
言いたい放題
言いまくってる光景が目に浮かぶ。。。(ーー;)
そこで無い知恵を絞って
なんとか体裁の良い文面を考え
彼に返信しました。
彼からは「残念です・・・」という返事と
彼女と手を繋いで写っている幸せそうな2ショットの写真と
その譲り受けたという黒猫の写真を
送ってくれました。
その写真を見ても
やっぱり彼の事を思い出せない私が
情けないけれど
嫌な事、悲しい事、辛い事が多い
この猫の保護活動の中で
なんだか・・・神様から
小さなギフトが貰えたみたいで
ちょっと嬉しい出来事でした。
ダンナに
「お前は、ネコだけじゃなくて
人間の仲人までやっとるんだな」と
嫌味を言われたけど。
私は保護猫と希望者さんとの間を取り持つ
キューピット役だとず~っと思っていたけど
今回初めて人間と人間とを結ぶ
キューピット役にも
なれたのね。(≧▽≦)
しかし・・
私は彼にどんな「オバサンの悪?知恵」を授けたのか
聞けるものなら
彼に、聞いてみたい。