今まで契約していたOCNが、平成26年11月でブログサービスを終了するので
OCNから配布された「gooブログへの引っ越しツール」を使って引っ越しました。
11月までは「OCN」と「goo」と両方にアップされていますが
11月30日を持ちまして「OCN」の私のブログは消滅します。
今後はこちらで・・・引き続き、よろしくお願いします。
でこ
「まだ切り残しがありますけどぉ~~」と言いたいぐらい
このカットのどこがいいのか素人の私にはサッパリ分かりませんが・・・
息子が「JHA ジャパンヘアドレッシングアワード」という大会で
上の作品で「優秀賞」をいただきました。
以前の記事でファイナリストに残ったと書きましたが
その最終選考が10月27日に東京のセルリアンタワーでありました。
「JHA ジャパンヘアドレッシングアワード」とは
年間を通してのメディア作品から一般公募まで
全国の美容師がしのぎを削って挑む日本最高峰のコンテストで
美容界のアカデミー賞とも言えるとても権威のあるタイトル・・・だそうです。
・・・と言うのも、そんな大きな大会と知ったのは結果が出た後
ネット検索したからで、息子から「中部地区代表の10人に選ばれた」と
言われた時も「へ~良かったじゃん」と、かる~く聞き流しただけ。
ましてや、10月に東京で最終選考があると聞かされても
10人に入っただけでもまぐれなのに、もしも・・・
もしも奇跡が起きて、中部1位(エリア賞)に選ばれたら
「お母さん、逆立ちして名古屋駅を歩いたるがね」・・・的な軽いノリでした。
1年に1度のこの大会。
たくさんの美容師が今後の勉強の為に、全国各地から来場するそうです。
ちなみに入場料は12000円。結構しますねぇ~~
会場にはファイナリストに残った各地区の作品が展示されています。
☆北海道東北地区 10名
☆東京地区 11名
☆関東地区 10名
☆中部地区 10名
☆近畿地区 13名
☆中国四国地区 10名
☆九州沖縄地区 10名
総勢74作品。(応募総数1622名)
ちなみに近畿地方の応募がダントツ多く、他地区の2倍だとか。
関西には美容室がたくさんあり、美容師人口が多いんでしょうか。
まず最初に、新人賞2作品が選ばれ、その後に
各地区それぞれの1位「エリア賞」が発表されます。
以下がそのエリア賞受賞作品。
左から4番目が、中部地区1位の作品。
前評判が高く、予想通りの結果だったとか。
今年はボブが流行りなのか、選ばれた作品のほとんどがボブですね。
息子いわく、ここで名前を呼ばれなかったので
もう自分は終わった・・・と思い
サロンのスタッフ達も来てくれていて、翌日はまた朝から仕事だし
最終の新幹線に間に合わないとヤバイので
途中だけど帰ろうかと思ってた・・・そうです。
残りは4作品・・・グランプリと準グランプリと、最優秀賞と優秀賞。
「次は優秀賞の発表です」と・・・会場が暗くなり
舞台のスクリーンに映し出された写真は
まさかの自分の作品。。。。
一瞬耳を疑った?と言ってましたが
なんと息子が優秀賞に \(◎o◎)/!
まさに奇跡です。
息子だけでなく、店長以下スタッフ全員同じ想いだったと思います。
長く人間をやっていると
神様はたまにはこういう御褒美を下さるんですね。
グランプリに選ばれた神宮司芳子さん(真ん中に写ってる小柄な女性)は
あの「資生堂」のトップヘア&メーキャップアーティスト!
サロンワークはしておらず、プロのモデルさんや資生堂の広報写真などの
ヘアメイクを担当するプロ中のプロ。
息子達にとって「神様」のような人・・・なんだとか。
まあそんなすごい人に混じって、よくぞここまで残ったわ・・・です。
ちなみに、グランプリは賞金100万、息子は10万。
長男に比べて次男は、いろんな意味で私の期待を裏切り続けてきました。
私にとって決して「良い子」ではありませんでした。
子供達が小さい頃、私が子供に向ける感心は、長男が7だとしたら
長女が2で、次男は1でした。
友人から「でこから次男君の話題を聞いた事がない」と言われるほどでした。
ただ美容師になる夢は中学生の時から持っていて・・・でも
当時、東京のカリスマ美容師が話題になっていた頃で
キムタク主演の美容師役のドラマが流行ったりしていて
そんな見た目の華やかさに釣られているだけだと
私は高をくくっていました。
ところがそのまま息子の夢は変わる事なく、本当に美容学校に進みました。
行きたい美容室20軒行って、シャンプーをしてもらい
そのレポートを書く・・・なんていう宿題もありました。
1000本のロット巻き、100人カットする・・・なんていう課題もありました。
当時息子の部屋に、あのマネキンの首が何体置いてあった事か・・・
夜見ると、結構怖いんですよ。
サロンに就職後は、マニュキア、白髪染め、カラー、パーマ、ストパー、ブロー
カット、ヘッドマッサージ、メイクと、次から次へと試験があり
友人、親戚、兄弟、そのまた友達などなど、知り合いのネットワークをフル活用し
数え切れないほどの人に、練習や試験のモデルになってもらいました。
一度、これに受かれば「スタイリスト」という最終試験で
綺麗に仕上がった私の髪を、トップの人が手でクシャクシャにして
「元通りになる?上手なカットは崩しても元通りになるものよ」と。
結果は・・・当然不合格。
親として、いたたまれないその場の空気だったので
あの時の事は今でも鮮明に覚えています。
そんな下積みが数年・・・のちにやっと「スタイリスト」に。
入社した同期が80人近くいたそうですが、途中でどんどん辞め
最終的にスタイリストに残ったのはたったの7人だったとか。
よくもまぁ~あの次男が、残れたものです。
サロンで見る美容師は、外から見ると華やかに見えますが
実際はとても厳しい世界のようです。
スタイリストになった息子に初めてカットをしてもらった時は
下手や上手を通り越し、とても感慨深かったですね。。。。
昔、私が求めていた「良い子」は、親にとっての「都合の良い子」であって
本当の次男の姿を見ていなかったんじゃないか・・・と今になって思います。
長男ばかりに目を向けていた自分に、反省しきりです。
上の写真は息子のお店です。
受賞後、お祝いのお花や祝電をたくさんいただいたそうです。
男なので、今後は独立も考えているようですが、全国の美容室の数は
コンビニよりはるかに多いそうで、なかなか厳しい環境です。
次男の正念場はこれからでしょうが、自分の好きな仕事に就く事が出来て
こんな大きな賞もいただけたんですから、これを励みに
一層精進して欲しいと思っています。
頑張れ、息子!