王子ホールのぶらっとコンサート行ってきました!
コンサート前にはお楽しみのランチ
兼ねてから気になっていた『麒麟』さんのレディースランチいただきました!
お粥か白飯を選べます!迷わず玉子粥に!
トロッと美味!揚げパンもはいってうまうま。
周りを見ると女性はほぼレディースランチ!
そしてドリンクを注文???
どうやらポイントカードを持っているとワンドリンクサービスらしいのです。会計時に作っていただきました!
さてさて満腹で王子ホールへ!
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銀座ぶらっとコンサート #169
西山まりえの歴女楽 Vol.8
~女王クレオパトラの愛と美~
2022年4月8日(金) 13:30開演
西山まりえ(チェンバロ/バロック・ハープ)
松井亜希(ソプラノ)
大江 馨(ヴァイオリン)
常味裕司(ウード)
濱元智行(レク)
ヘンデル:ハープシコード組曲 第1集 第2組曲より「アダージョ」
ムハンマド・アブドゥルワッハーブ:永遠なるナイル
リアド・ソンバティ:ロンガ・ファラッファザ
ヘンデル
:ハープシコード又はスピネット独奏の序曲集より ジュリアス・シーザーの序曲
:オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」HWV17 クレオパトラのアリアより「美しきヴィーナスへ」
:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品1 ソナタ 第1番 イ長調 HWV361(作品1の3)より
:オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー」HWV17 クレオパトラのアリアより
「嵐で船が難破しても」/「我が運命を嘆く」
まずはチェンバロソロで。
モノトーンドレスのまりえさん登場!
ゆるやかに古楽の世界に引き込まれる、と思ったら、まりえさんはハープに持ち替え、常見さんのウードの調べで一瞬でそこはナイルに!豊かなオアシスと砂漠の風景。
さらにさらに濱元さんのレク(タンバリンみたいな打楽器)が入り、一気にテンションあがる!!
まりえさんのバロックハープと重なり合うウードとレク。『音楽が生まれる。』ってこういうこと!って感じの生きた音楽。こういうワクワクするの久しぶり‼
あー、愉しかったの民族楽器チームのあとは、艶やかな緑のドレスの松井亜希さん登場。まさにクレオパトラさま。
ヘンデルのオペラの名シーンが目の前で!
ヴァイオリンのイケメン枠大江 馨さんの美しきソナタを挟み、終演は亜希さまのアリアで〆。
アンコールは有名なリナルドの『私を泣かせてください』
敵の魔術師に捕らわれた女性アルミレーナが恋人を想って自分の悲運を嘆くシーンで歌われるアリアです。
Lascia ch'io pianga mia cruda sorte,
e che sospiri la liberta.
私を一人で泣かせてください 残酷な運命に
溜息をつかせてください 失われた自由に
Il duolo infranga queste ritorte
de' mei martiri sol per pieta.
私の悲しみの鎖を打ち砕くは 哀れみだけ
過酷な運命にウクライナ侵攻の哀しみを重ねたような深いアリアでした。
ウクライナのニュースを目にするたびに、これでよいのか、何か自分にできることはないのか、平和に慣れてしまった日本、どうすればよいのか。正直、呑気にコンサート鑑賞していいの?という気持ちもあり、なかなか筆がすすみませんでした。そして、演奏者の皆さまには申し訳ないのですが、ちょっと集中できなかったかも。
それでも、民族楽器の調べでは戦火も忘れて別世界に引き込まれました!
人類はいつもどころかで戦争をしていて、これも長い目でみればそんな歴史の一行なのかもしれませんが、身近な国のことだから。
映画監督の河瀬直美さんが祝辞で「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」と述べて、一方的な側からの意見で本質を見誤っていないかと訴えた記事が心に残りました。
「例えば『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかりあっているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか」と。
そう、止めるにはどうすればよいのか
それが日本でできるのは経済制裁や大使館員の国外追放なのだろうけど
自分にできるのは?
1つわかるのは、安易に『ロシア=悪』と決めつけて、ロシア人、ロシアの芸術、文化を否定するのは違うと思う。
なんだか気持ちが揺れた週末でした