早いもので今年も12月が迫ってまいりました。名古屋地方は寒さが増してきましたが、皆さんお住まいの地域はいかがでしょうか。急に冷え込んできたので、体調を崩されてる方も少なくないと思います。暖かくして、無理しすぎずお過ごしくださいね^^
さて、今日は近年書籍もたくさん出版されるようになってきた「発達障害」について、私が思うところや日頃経験していることを語りたいと思います。最近出版され、ベストセラーにもなっている写真の「発達障害大全」は、この障害を巡る昨今の最新状況や特性などを理解するのに、とても役立つのでお勧めです。私は現在、自治体が運営する不登校の子達が通う施設で、学習支援の業務を担当したり、公立の中学校で心の相談員などをしているのですが、昨今の不登校の子達の特性として、発達に課題を抱えていたり、学習障害(LD)のような特性を持っており、恐らくそれゆえに学校で人間関係や学習がうまくこなせず、不登校につながってしまっているのではないか、と思われるケースが非常に多いという印象を受けております。もちろん、そこに家庭環境や家族関係の問題も複雑に絡んでいるケースがほとんどなのですが、今の不登校問題を考える上で、この発達や学習を巡って子どもたちが感じている困り感は、かなり欠かせないものとなっているのではないでしょうか。
実際に私も学習の支援をしていて、このように感じることが多々あり、単なる通常の学習の支援方法では対応できない難しさも感じており、特別支援教育の視点を取り入れたり、いろいろと試行錯誤しております。今後は発達障害学習支援サポーターの養成講座も受講し、理解を深め、支援に活かしていきたいと考えております。
この「発達障害大全」でも学習や学校との関係について詳しく述べられており、保護者の方が学校側とどのように関わっていったらよいのか、どのような進路選択があるのかなど、かなり参考になる内容が紹介されています。当事者のインタビューもたくさん掲載されていますので、本人達が日頃どのような思いを抱いて生きているのか、理解を深めるのにもよい書籍だと思います。
私自身についていえば、恐らく実父がかなり重い、複雑な発達及び学習障害の当事者であるとほぼ確信しております。検査や診断を受けたわけではないですが、長年家族として、また心理師としての見地からほぼ該当すると思われるのです。私自身もその特性を若干受け継いでいると自覚してまして、特に学校~若い頃は人間関係がうまくいかず、その原因もなかなか分からず(相手が何故怒っているのかも半年くらい経たないとわからなかったり)、真剣に悩み発達の検査を受けたことがあります。診断はつきませんでしたが、いわゆる診断がつくかつかないか、というグレーゾーンの方もたくさんおられると思いますし、診断がつかなくても人間関係や職場、学校などで何らかの困り感や悩みを抱えている方は少なくないと予測しています(現に私は人間関係でとても苦しみました)
実際、私のカウンセリングルームにも障害の診断を受けた方や、お子さんが診断を受けている方、これから検査を受けようか悩んでいる方もかなりの割合でいらっしゃいます。私も父のことや自分自身のことで本当に悩んできましたので、一人で抱えず、一緒に考えたり、情報提供などを通してサポートに貢献出来たらと考えております。
来年の4月オープン予定の複合スペース・ラカシェットでも、週2日ほど、不登校の子ども達の学習支援事業を検討中ですので、詳細が決まり次第、ここでもご案内していけたらと思います。
それでは、いよいよもうすぐ師走、イベントも多く忙しい方が多いと思いますが、お風邪などひかれないよう、どうかご自愛くださいね^^ またお会いしましょう♪♪(^^)/
公認心理師・産業カウンセラー
🌸野崎るみ花🌸
女性のためのカウンセリングルーム(旧Notre Plaisir)
隠れ家スペースLa Cachette(ラカシェット)内に移転準備中