イライラという感情は、人間なら誰もが備えためんどくさい心理状態の一つだ。
ざっくり分類すると怒りの感情に入れられるが、スパークさせることができずじりじりとくすぶっているような状態。
嫉妬心と同じく、心のかゆみというものに近い、長く続く不快なものだ。
ところで人はなぜ怒りの前にイライラというクッションがあるのか、それは怒りとイライラの源が少々異なっているからであろう。
怒りの原点が文字通り、自分の考えでは予想もつかないくらい不愉快なことに出くわしたがために発生する。
それに対してイライラが沸き起こる源泉は、不安からきている。
不安は怒りよりもモヤモヤするものであり、かつ結果が見えない非常に不安定な感情だ。
うまくいかないんじゃないのか、けど今はまだわからない、もしかしたら心配しているほどでもないかもしれない、運が良ければうまくいくかもしれない、あーでもないこーでもない。
未来がはっきりしていない状態というものを、人間はとっても苦手らしい。
いっそのこと結果がわかってしまえばある程度の心の準備もできるし対策も練られる。
ところが何もかもわからないという状態は大変気持ち悪い。
それがイライラという不快な感情となって現れるのだ。
ムカつくという表現、あれはもともと胃の調子が悪いときに使われるフレーズだったのが、いつの頃からか人間の感情に対しても使うように普及してきた。
イライラはときに、心が吐き気を催している状態にも似ている。
だからもし、イライラした心に胃薬を与えるとしたら、その大元は何かを不安に思っているからとまず考える。
そして何に対して不安なのか、それについての対処法を考え、イライラしている自分を認めてあげることが大切だ。
今のイライラははっきりすれば解決する。
そのまま怒りへと変わることもあれば、良い方向に行けばホッと胸をなでおろすことにもなろう。
イライラを支配するラスボスは不安感
ヤツを断ち切るには、不安の正体をつきとめ慎重にやっつけていくことが肝心だ。
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