河北新報電子版 朝刊
2023年5月8日 20/26
五ノ井さんの性被害がTwitter上で見られるようになって、すぐにフォローして、応援しようと思った。
お気の毒であるし、また自衛隊と言う特殊空間での犯罪が見過ごされてはならないものと考えたせいである。
更には、だからと言って自衛隊に拒否感を持たれ、応募者が激減するのも困る。
あくまでも、自衛隊は我々国民にとって、守り神でもある。
私の亡くなった義弟は、防衛大出身で、二佐で死亡した。
優秀な男だったが、メンタルがやられていたものと思っている。
官舎で死亡が確認された。
私から見ると、陸相までは当然と思っていた。
隊に問題があったか、本人の問題だったのか、不明だった。
五ノ井さんは、当初は支離滅裂に感じたところもある。
孤立無援とまでではないが、どう展開するか、難しいところだった。
そして、応援するフォロワーが急速に増加するのと比例して、落ち着いた論調になって行った。
また、それらのフォロワーには、社民党の福島瑞穂、あるいは立憲民主党、共産党など、いわゆるお馴染みの、揉め事が飯の種のような方々も加わっていた。
五ノ井さんが利用され、「悲劇のヒロイン」と化して反自衛隊のキャンペーンなどに登場させられたら、セカンドレイプが行われそうにも感じたのだった。
北朝鮮による拉致被害者を救済するどころか、煽り立てながら、北朝鮮の肩を持つ、彼らが集合していて、危惧を感じるのは当然すぎた。
五ノ井さんは、東日本大震災で甚大な被害を蒙った東松島市出身で、自衛隊に入隊希望したのは、震災での自衛隊の活躍に魅了されたからだと言っていた。
卑近な例になるが、私の長男の嫁の両親は、自宅のある陸前高田市で、津波に呑まれ幸運にも遺体は見つかって荼毘に付すことが出来た。
その葬式に向かった時に、多くの自衛隊員が、できる限り姿が見えないように山陰に無数のテントを張り、泥まみれで行動してくれているのを見て、心強くも、また申し訳なさで、胸が描き毟られるほどだった。
峠を超えると、かつての市街地があった場所は、綺麗さっぱりと言う言葉が当てはまらぬ、荒涼たる地獄とも思えるような瓦礫の大地があるだけだった。
そして、残った寺の山門の瓦の上に、江戸時代か明治時代らしい老婆の、海を眺める姿が幻として見えた。
実像では無いが、確かに存在していた。
その山門を潜った先にある寺の境内にも、自衛隊のテントが幾張りもあった。
陸前高田市の様相は、特に悲惨なものではあったが、その後数年にわたって気仙沼市から宮城県全域、福島県双葉まで、ほぼ全ての地域に足を運んで、被害を見続けてきた。
五ノ井さんも、小学生でその地獄のような東日本大震災に遭遇して、他人に役立ちたいと志を立て、自衛隊に入隊したのだっただろう。
その憧れていた自衛隊で、性被害に遭遇した。
それは絶望との遭遇でもあったと、想像出来る。
おそらく、不心得者たちは、恒常的に女性隊員たちを餌食にしていたのだろう。
どのような絶望なのか?
犯罪者たちには理解できないことだと思う。
ある方に聞いたことがある。
上司の愛人になれば、被害を受け無くなると。
そのような女性隊員も居るとも聞いた。
だが、それって、形が違うだけで、オモチャにされているのは同様のこと。
女性の側も好意があって、お互いに同意しているなら他人が口を出すべきじゃないとも思う。
社会通念はともかく、このような時代だもの、ある程度の許容範囲はあっても然るべき。
だが、犯罪となれば別。
五ノ井さんが受けた行為は犯罪だ。
隠蔽されるべきでは無い。
自衛隊と言う特殊な職場である。
例えば、上司は波風なく過ごして行きたいだろう。
出世にも影響がある。
だが、厳格にすることは、管理能力を問われかねない。
だからこそ、自衛隊の中に刑務官が置かれているのは、双方にとって、できるだけ傷が小さく済むようにと言う面もある。
五ノ井さんは、それでも納得出来なかった。
厳重注意や降格人事程度であってはならない。
そのように思ったのだと思う。
犯罪者たちは自衛隊をクビになった。
五ノ井さんは、徹頭徹尾謝らせて、納得したいのだと言う。
犯罪者だもの、逮捕されて、人生が壊れるまで糾弾されるべきと言うのはわかる。
彼女は犯罪者に、そこまでは望んでいないようだ。
直接謝罪を受けたいという。
言いたいこともあるのだろう。
彼女の人生が、スタート台でめちゃくちゃにされたのだ。
相手は同様以上の刑罰を受けるべきなことは、その通り。
だが、やり過ぎないところで、終了させて欲しいと願っている。
被害者が加害者になってしまう事も、これも悲劇である。
そろそろ、その時期に来ているように思えるのだが?
2023年5月8日 20/26
五ノ井さんの性被害がTwitter上で見られるようになって、すぐにフォローして、応援しようと思った。
お気の毒であるし、また自衛隊と言う特殊空間での犯罪が見過ごされてはならないものと考えたせいである。
更には、だからと言って自衛隊に拒否感を持たれ、応募者が激減するのも困る。
あくまでも、自衛隊は我々国民にとって、守り神でもある。
私の亡くなった義弟は、防衛大出身で、二佐で死亡した。
優秀な男だったが、メンタルがやられていたものと思っている。
官舎で死亡が確認された。
私から見ると、陸相までは当然と思っていた。
隊に問題があったか、本人の問題だったのか、不明だった。
五ノ井さんは、当初は支離滅裂に感じたところもある。
孤立無援とまでではないが、どう展開するか、難しいところだった。
そして、応援するフォロワーが急速に増加するのと比例して、落ち着いた論調になって行った。
また、それらのフォロワーには、社民党の福島瑞穂、あるいは立憲民主党、共産党など、いわゆるお馴染みの、揉め事が飯の種のような方々も加わっていた。
五ノ井さんが利用され、「悲劇のヒロイン」と化して反自衛隊のキャンペーンなどに登場させられたら、セカンドレイプが行われそうにも感じたのだった。
北朝鮮による拉致被害者を救済するどころか、煽り立てながら、北朝鮮の肩を持つ、彼らが集合していて、危惧を感じるのは当然すぎた。
五ノ井さんは、東日本大震災で甚大な被害を蒙った東松島市出身で、自衛隊に入隊希望したのは、震災での自衛隊の活躍に魅了されたからだと言っていた。
卑近な例になるが、私の長男の嫁の両親は、自宅のある陸前高田市で、津波に呑まれ幸運にも遺体は見つかって荼毘に付すことが出来た。
その葬式に向かった時に、多くの自衛隊員が、できる限り姿が見えないように山陰に無数のテントを張り、泥まみれで行動してくれているのを見て、心強くも、また申し訳なさで、胸が描き毟られるほどだった。
峠を超えると、かつての市街地があった場所は、綺麗さっぱりと言う言葉が当てはまらぬ、荒涼たる地獄とも思えるような瓦礫の大地があるだけだった。
そして、残った寺の山門の瓦の上に、江戸時代か明治時代らしい老婆の、海を眺める姿が幻として見えた。
実像では無いが、確かに存在していた。
その山門を潜った先にある寺の境内にも、自衛隊のテントが幾張りもあった。
陸前高田市の様相は、特に悲惨なものではあったが、その後数年にわたって気仙沼市から宮城県全域、福島県双葉まで、ほぼ全ての地域に足を運んで、被害を見続けてきた。
五ノ井さんも、小学生でその地獄のような東日本大震災に遭遇して、他人に役立ちたいと志を立て、自衛隊に入隊したのだっただろう。
その憧れていた自衛隊で、性被害に遭遇した。
それは絶望との遭遇でもあったと、想像出来る。
おそらく、不心得者たちは、恒常的に女性隊員たちを餌食にしていたのだろう。
どのような絶望なのか?
犯罪者たちには理解できないことだと思う。
ある方に聞いたことがある。
上司の愛人になれば、被害を受け無くなると。
そのような女性隊員も居るとも聞いた。
だが、それって、形が違うだけで、オモチャにされているのは同様のこと。
女性の側も好意があって、お互いに同意しているなら他人が口を出すべきじゃないとも思う。
社会通念はともかく、このような時代だもの、ある程度の許容範囲はあっても然るべき。
だが、犯罪となれば別。
五ノ井さんが受けた行為は犯罪だ。
隠蔽されるべきでは無い。
自衛隊と言う特殊な職場である。
例えば、上司は波風なく過ごして行きたいだろう。
出世にも影響がある。
だが、厳格にすることは、管理能力を問われかねない。
だからこそ、自衛隊の中に刑務官が置かれているのは、双方にとって、できるだけ傷が小さく済むようにと言う面もある。
五ノ井さんは、それでも納得出来なかった。
厳重注意や降格人事程度であってはならない。
そのように思ったのだと思う。
犯罪者たちは自衛隊をクビになった。
五ノ井さんは、徹頭徹尾謝らせて、納得したいのだと言う。
犯罪者だもの、逮捕されて、人生が壊れるまで糾弾されるべきと言うのはわかる。
彼女は犯罪者に、そこまでは望んでいないようだ。
直接謝罪を受けたいという。
言いたいこともあるのだろう。
彼女の人生が、スタート台でめちゃくちゃにされたのだ。
相手は同様以上の刑罰を受けるべきなことは、その通り。
だが、やり過ぎないところで、終了させて欲しいと願っている。
被害者が加害者になってしまう事も、これも悲劇である。
そろそろ、その時期に来ているように思えるのだが?
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