蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

三陸沖内部水温 7月は10度高く 近年サンマ不漁続く

2023-08-10 19:02:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年8月10日 21/22

初鰹から、今年は漁獲が良いが、秋の味覚の秋刀魚が近年は不漁になっているという。
房総半島沖で日本沿岸から離れる黒潮が北上して、宮城県沖まで来ていることが、影響していると言う。

私は魚の喰い方が下手で、女房や子供に笑われるのだが、特に秋刀魚の小骨が苦手で、しっかり煮付けて食べるのが好きである。
言わば、缶詰のように煮付けたものを普段に食べる。
酒の肴には実に美味しく、イカの刺身の次くらいに好きな食べ物である。
もちろんだが、焼いて大根おろしで食べるのも嫌いという訳では無い。
小骨は気になるが、塩焼きにしてくれと頼むのも時々ある。
塩焼きは酒の肴一辺倒で、煮付けは朝昼晩のいつでもOK。
そのくらいの違いはあるが、昨年はあまり食べられなかった。

好きな人は秋刀魚の腸(はらわた)が美味いと食べているが、私はアレは苦手。
イカの塩辛など珍味系が好きなのに、どうにもならない。
もっとも、我が家のイカの塩辛は、酒粕入りで、筋子なども酒粕でまぶす。
息子の友人が、絶品だと言って九州から何度か食べに来た。
酒粕が生臭さを消して香ばしい香りにしてくれる。
ただし、酒粕で身が溶けるので、せいぜい二日未満で食べないと、食べられなくなる。

イカと言えば、秋刀魚とは逆で、はらわたの塩辛と言うものを食べたことがある。
絶品だったが、近くで食べられるものではなさそうで、宮城県や福島県では食べたことがない。
絶品のひとつに、ホタルイカの沖漬けと言うのもあるが、これも近所で購入すると、似て非なるもの。
吟味して作られたものは違う。
なんにせよ、秋は秋の美味しいものを食べたいもの。
日本は四季折々の旬があって、それを食でも楽しめる。

白石・不登校特例校 開校4ヶ月 マイペース居場所見つける

2023-08-09 16:56:00 | 日記
住人として言わせてもらえば、白石という地域は特殊教育には非常に向いていると思う。
理由は諸々あるのだが、もっとも大きいと言う部分が、ド田舎であること。
住人も十人十色ではあるけれど、排他的でありながら、田舎人特有の物珍しさには好奇心ありあり。
決して悪い意味ではなく、無関心ながら、協力的なひとは多いだろう。
非常に良い特性だと思っている。

だいぶ薄れてはいるが、白石人を表す言葉に「日陰大臣」と言うのがある。
文字通り、表立ってはどちらかと言えば貧乏人風を装っているが、小金を貯めて、しっかりとした生活をしているという意味に捉えて頂きたい。
俺が、俺が、と強引に割り込むような方はゼロとは言い兼ねるが、非常に少なかろう。
噂話なども、小さな町だから、一瞬は話題になることもある。
けれど、元来田舎人は飽きっぽい。
それ以上に、生活に汲々として陰口もいつまでもしつこく言い募ることは少なかろう。

ちょっと郊外に走れば、いくつもの温泉があり、白石温麺(ウーメン)と言う絶対的な食文化がある。
明治時代のパリ万博で金賞を受賞したと言う。
大変大きな文化遺産であるはずが、白石市民は気づいていない。
歴史的に大相撲発祥地のひとつと言えるような伝承も残っている。
だが、積極的にPRしようとは思っていない。

文化水準は、それほど低くもない。
元来、伊達仙台藩は学問好きな面があった。
白石も伊達支藩として、決して遅れをとるものではないが、だからと言えど無関心に思う。
好奇の目に晒されることも少なかろう。

母から嫁ぐ娘へ吹き流し 仙台七夕まつり開幕 水晶堂の松沢さん制作

2023-08-07 08:30:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年8月7日 20/22

今日の河北新報は22ページ。
その20ページ目にある、仙台市の水晶堂と言う眼鏡専門店の、手作り七夕飾りの話が実に良い。
水晶堂は、堅実な専門店として、その姿勢が支持されてきた。
そのような店に、嫁いで、その堅実な老舗を守ってきた(常務)松沢美紀さんが、今年は長女杏奈さんが嫁ぐのを記念に1000を超える紙花を作り、七夕の吹き流しとして飾っていると言う。
それは母の思いの籠った七夕飾りだもの、誰の目から見ても、素晴らしい作品と映るハズ。

仙台七夕は、昔から、手作りで一つ一つ作って、大きな孟宗竹に紐を通して、飾って来た。
中には横着者が居て、仙台で開催される期日よりも1ヶ月早く開かれる各地の七夕飾りを、そこで終了したものを仙台に運んで、仙台七夕としてご覧に入れようとすることもあった。
多くは神奈川県の平塚七夕を持ち込むことが多かったように思う。
ところが、上には上がいて、仙台七夕が終了したら、その飾りを郡部に運び飾って、如何にも知恵者のフリをする者まで居た。
一粒で三度美味しいというわけだろう。
天の神様は、先刻ご承知とみえて、仙台七夕は必ず1日は雨が降ると言い伝えられている。
七夕飾りは紙を大量に使用して作るので、濡れたら最後、ベタベタのボロボロ。
物によっては色落ちまですると、非常に不評だったこともあった。

我々の大学時代に、馬鹿な男が居て、七夕の日に彼女と別れることにした。
人気(ひとけ)が無くなる午前1時頃に、七夕飾りが幾分残っている通りの角を、映画のワンシーンとシャレてキスをして、10年経ったら、気持ちが残っていたなら、この角でもう一度逢おうじゃないか!とカッコウつけて別れたそうだ。
奴は10年後に約束の場所に立った。
もちろんだが、彼女は現れるはずも無い。
男の身勝手な、そのような軽薄さが嫌いになって別れたのだもの、とっくの昔に人妻となっていたと、それは風の便りで聞こえたものだった。
仲間中で大笑いになって、しばらく同級会のメインの話題だったそうである。

七夕は、中国から伝わったと言う。
乞巧奠(きこうでん)と言う、織姫、彦星に裁縫などの上達を願って行われていた星祭りと、棚機(たなばた)つめと言う風習が集合して、行われるようになったという。
日本人は外国の風俗までも採り入れて、楽しんできたのだろう。
いずれ、クルド人などの風習まで真似てしまうのではないかと、心配になる。
今年の夏は、格別に暑い。
熱中症などにご注意になって、楽しんでください。

「あたらない」カキ 陸上養殖 海洋深層水使い世界初

2023-08-05 07:38:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年8月5日 6/28

東京大学との共同研究で、あたらないカキの陸上養殖に成功と言う。
幾つかのアイディアは、カキ好きな食いしん坊達は持っていたと思う。
3年後に45万個の通年出荷を目指すという。
現段階での卸価格は300-500円。
初期段階ではいたし方の無い価格だろう。
だが、どのような商品であれ、圧倒的に市場を席巻するのは、適切な価格でなければなし得ない。
夏牡蠣と呼ばれる岩牡蠣の価格を下回ることが出来たなら、市場性は抜群だと思う。
目指す価格は、そこに置いて欲しい。

もちろんだが、ブランド戦略は絶対的に必要である。
普及品からスタートした上で、次に目指すべき部分は、他の追従を許さない品質とボリューム感だろう。
山形県酒田市で冬の牡蠣貝の三倍ほどの大きい岩牡蠣を食べた時の幸福感は、いまだに忘れ得ない。
陸前高田市の岩牡蠣はそれ以上と聞き及ぶ。
目指すのは、そこだろう。

考えられる市場性は、この段階で他の牡蠣との差別化はできるはずだけれど、頭に書いた牡蠣好きな食いしん坊たちが夢見るアイディアはここからだ。
例えて言えば、フルーツ味の牡蠣。
レモン味とかカカオ味など、付加価値が付いた牡蠣は、これまでの牡蠣の概念を超えた市場性を持つはずだと思っている。

日本に棲息する牡蠣の種類は25種と言われている。
以前にフランスで食べられていた牡蠣は、記憶を頼りに書くと円形だったように覚えている。
現在のフランスの牡蠣は宮城県をルーツにしている真牡蠣なので、日本とほとんど違いがない。
当然だが水質は違うので、そこで生息するプランクトンも違う。
牡蠣はプランクトンによって味が決定づけられているとか?

これまで行われなかった様々な世界中の牡蠣の種類を交配することが可能になるはず。
何を言わんとしているのか?
そう、遺伝子を読み出して、これまでに存在しなかった、絶品の牡蠣を作って欲しいのである。
人間は欲望の権化である。
ちょちょ?
お前だけだろうって、そこの誰だか分からないアンタ( ̄▽ ̄;)
誰だって、食ったことの無い、超絶絶後の旨いもんを食すのは夢って言ってんじゃない。(笑)
想像するだけでも、ヨダレが湧いてくる。
人類の未来は明るい。

白石高校軽音部「ハロゲン」 7日、全国の舞台 頂点へ「僕らの音楽 届ける」

2023-08-02 12:15:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年8月2日 22/24

閃光ライオット、10代のアーティストによるロックの祭典。
9年ぶりの開催ということもあって、楽しみにしていたファンも多かったのではないだろうか?
全国から3674組の参加者があって、勝ち抜いた9組だけが本戦に参加する。
今年は白石高校軽音部の男子4人組バンド「ハロゲン」が本戦に出場する。
本戦に進んだ9組は、いずれもピカっと光って閃光を届けてくれる方々だろう。
若いというだけでも、貴重な時間。
楽しんで弾けて欲しい。

高校三年生と言うので、孫の世代。
もっとも、孫は高校一年生で地元にいないので、同窓生にはならない。
旧白石高校は男子校で、親子三代の母校だが、いまや共学高で、ときどき見かける生徒さん方は、ペアでお手手繋いで、世代が違うのは人種が違うのではと思うほど。
なんと表現すれば良いのだろう?
都会でならサマにもなろうが、もともと田舎者と言うべき地域で、郷土愛さえどこかへ行ったようだ。
だが、地元高校生が全国に挑戦する晴れ舞台。
どうにかグランプリまでは望まないが、大いに楽しんできて欲しい。
本戦にたどり着いただけでも充分過ぎる。

正直言って、最近の若い方々の音楽の才能は驚くばかり。
ピアノやバイオリンの国際コンクールで活躍する方が次々と誕生している。
その中でも、数人目立っている方がいるが、なんと言ってもバイオリンのHIMARIさん。
腰が抜けるくらいにびっくり仰天。
いずれの方々も天才という名に恥じないが、彼女は幼いが、天才というありきたりな表現では失礼だと感じるほど豊かな才能が感じられる。
地元からHIMARIさんほどではなくても、音楽家も出て欲しいと思う。
多分、今回の、このような生徒が出てきて、環境が醸成されるのだろう。

戊辰戦争によって、ぺんぺん草も生えないとまでズタズタにされた郷土である。
150年で、ようやく普通の土地になった。
内戦ですら、負け組は人材が枯渇する。
当たり前の人材が当たり前に活躍するために、150年と言う年月がかかる。
先の大東亜戦争が、日本が負けたと言うが、根絶やしになるまでの負け戦ではなかった。
命懸けで欧米に対抗した結果が、日本を占領して、いずれの時期かに日本が反抗に転じた場合に、どうなるかは、分からない。
だが、戦わずに当初のアメリカによって日本人が奴隷化されたなら、いまの日本ではありえなかった。
負けたのは事実だが、戦うことで得た現在だと信じている。
戦争は行うべきでは無い。
しかし、やむを得ない状況なら、戦わずに負けた場合には、全てが失われる。
ユダヤ人は復活に2000年かかった。
オーストラリアのアボリジニは半減、タスマニア島では消滅した。
中国共産党による日本支配が行われたなら、少数民族より悲惨だと思う。
戦わずに負けを認めたなら、消滅するのは間違いない。
いまの自民党の親中親韓議員たちは、戦わずに日本を売る売国奴に見える。
国家として、日本人として、誇りある戦いで負けたとしても、日本人は復活出来る。
戦わずに敗者になってはいけない。

変な方向に言葉が動いたが、高校生が勝ち上がると言うことを久しく目にできなかった。
会津若松や二本松、そして白石という特殊な土地を見て、実感がこのように思わせる。