なぜか、この小説を読んでいると涙がでてくる。
大手町のビル風が、私の心に強く吹き抜ける!
この作家は、走る人の気持がわかるのだろうか?
走るって何なの? 人はなぜ走るのか?
話は、全く別なのだが、ホノルルマラソンの時のゴールの時の写真が有る。
42kmも走って、皆、歓喜の笑顔で、両手を空に突き上げてゴールしている。
ま、これはただ単に、皆がこうする習わしになっているからかも知れない?
この小説は、陸上競技に一度は挫折した若者達が、走る事がたまらず好きで
仲間を集め、集められて、共に箱根駅伝に挑戦する物語。
陸上競技経験者はたった3人で、あとは陸上未経験者の10名で箱根に挑む。
テーマは、「走るとはなんなのか?」
走る為に必要なものは、速さだけではない、強さが必要だと云っている。
それって、楽しめって云う事なのだろうか?
管理されたチームではなく、もっと自由なもの、
選手をつなぐものは、信頼を超越したなにか。
箱根駅伝を走る選手の心の微妙を、テンポ良く描いている。
走っている時って、色々な事を考えたり、頭の中が真っ白になったりしますよね。
走っている選手の境遇などを織り交ぜて、そういった選手の心を描いている。
きっと三浦しをんは、走る事が好きなんだと思う。
ランニング・ハイの事も書いてある。あの心地よさは体感しないとわからない。
実を言えば、私はランニング・ハイにおちいる事を、いつも求めて走っている(笑)
最近は、なかなか体感できていない。
ゴールのシーンは、涙なしでは読まれなかった。
感動熱血青春スポーツ小説!
この小説のお気に入り度:★★★★★
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