怪奇小説は嫌いだけれど、これは図書館で借りてきて一度きり読むだけでなく
手元に置いて、何度でも読み返したくなってしまう本・・・
村上春樹 著 「海辺のカフカ 上/下」 新潮文庫
きっと私は読み違いをしています。
これは、子どもから大人になっていく途中の、少年の心の機微を書いているのだろうか。誰の心の中にもきっと少しはあるもの、変化! 訳の判らない怪奇な事件を追って描いているけど、それは大したことではない!!!
要するに、私には理解できないのだ。
シューベルトやシューマンやハイドン、ベートーベンの事を書いている。哲学者の言葉は全く理解できない。
私は頭が悪いのだ(笑)
蜷川幸雄さんの演出で、舞台化されているらしい。さぞかし迫力のある舞台劇になるだろう。
佐伯さんの役は、田中裕子さんや宮沢りえさん。さくらさん役は、鈴木杏さん。
佐伯さんは魅力的。
死ぬ時は、自分の記憶はすべて書き出して、焼いてしまいたい。
大事だったものも、恥ずかしかった事柄も。
さくらさんは、やっぱりお姉さんなのだろうか?
こんなお姉さんのいる、カフカ君は幸せだよね。
ある面、これは失われた母や姉に対する恋や憧れなのだが・・・
ナカタさんが、入口の石で空き締めしてくれたお蔭でカフカは、そこへ行って
佐伯さんに会い、元の世界に戻ってくることができる。
私が、なぜか一番魅力的に感ずる登場人物は、星野くん。
ナカタさんと行動を共にすることによって大きく成長していくって下りは面白い。
ナカタさんを最後まで助け、大きな役割をする。
ナカタさんを放りだして逃げていっても、結局警察に捕まるよね・・
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