昨年11月に、図書館に借用を予約した本。やっと手に入った
宇江佐真理 著 「髪結い伊三次捕物余話 竈河岸」 文藝春秋
宇江佐さんは、昨年11月に亡くなられてしまった。
このシリーズは、結局完結せず、終わってしまったのだろうか。この「竈河岸」が14巻目で、3月に最終巻の「擬宝珠のある橋」が販売されたらしい。さっそく借用の予約を掛けましたが、ただいま待ち行列の182番目です。
このシリーズは、髪結いの伊三次夫婦とその子供達、奉行所同心の不破友之進とその家族を中心に、些細な出来事、ありふれた人の生き方を、描いたものだと思います。たぶん、宇江佐さんの人柄が、色濃く出ているのだと思います。
「空似」では、伊三次に似た人が、人殺しの犯人として疑われます。友之進の息子・龍之進の妻きいは、伊三次に似た人が人殺しなどするはずがないと言い張ります。
「流れる雲の蔭」も、きいが主人公。身内に対する情愛が描かれています。
新たに、不破龍之進の小者になる次郎衛の話を描いた、「竈河岸」、「車軸の雨」
茜と伊予太の事を描いた「暇乞い」、「ほろ苦く、ほの甘く」
ふたりの恋はどうなるんじゃ 成就せずに、このシリーズが終わってしまっては
最終巻が手に入るのを待ちます。
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