意外と早かったという気がしないでもないですが、ともあれ来るべき時が来たようです。
今回逮捕容疑となった証券取引法違反やその背景については、以前記事でご説明したことがありますので、詳しくは下記リンク先でお読みいただければ幸いです。
・2004年10月15日:できるだけ球界再編ニュースです②堤オーナー、皇帝から上皇へ?
・同11月17日:西武鉄道株上場廃止の影響(あーややこし)、そしてライオンズはどうなる?
上の記事を書いた時には、堤前コクド会長が西武グループに院政を敷くという予想もしていたのですが、その予想はどうやら外れてしまったようです(苦笑)
ただ、今から思えば院政はそもそも不可能だったんですよね。堤(義明)氏には有能な部下こそ数多くいたものの、先代の保次郎氏と違って次代の皇帝になり得る人物は見出せなかった。これでは上皇になれるはずがありませんし、院政などやりようがなかったのです。
……と、言い訳はこのぐらいにして(^^;)
昨日からの各報道の論調にも現れているように、堤氏の逮捕はある一つの時代が終わったことを意味します。これでコクドの解体や西武鉄道グループの再編は決定的となり、他にも様々な影響が政財界、あるいはスポーツ界など広い範囲で出てくることでしょう。
これは球界でも同じことです。これまで堤前オーナーは常勝軍団西武ライオンズに君臨し、球界全体にも実力を行使できる存在でした。また、昨年は讀賣の渡邊前オーナーと組み、球団とリーグの削減に暗躍したのもご存知の通りです。
しかし、その影響力はもはや過去のものとなったと言っていいでしょう。また、これでライオンズの売却に向けた動きが加速するのも間違いありません。それを受けてか、今朝のスポニチ記事によれば、ライオンズの2軍と球場の命名権を取得したインボイスの社長が球団買収に名乗りを上げたようです。
すでに讀賣の渡邊前オーナーが辞任していることも合わせて考えると、プロ野球でも一時代が終わったという感慨を感じずにはいられません。
ですが、ある時代の終わりは、別の時代の始まりでもあります。それだけに、私が気になるのは終わった時代よりも次の時代がどうなるのか?ということです。
先ほども書いたように、これまで球界を牛耳ってきたオーナーたちは姿を消しました。ですが、去年の「球界再編騒動」の引き金を引いた当の本人はきっちり残っています。いや、「目の上のたんこぶ」が取れたことで、これから思う存分暴れ回るかも知れません。
かつての大物ワンマンオーナーたちが去り、一つの時代は終わった。だが今度は別の身勝手な輩が幅を利かせ、球界を思うがままに食い荒らす……そんなことになるようではシャレにもなりません。
過ぎ去った者のことばかり考えるより、残っている者への注意を怠ってはならない、今はそういう時であると私は思っています。
堤前コクド会長を逮捕=西武鉄道など一斉捜索-証券取引法違反で東京地検
西武鉄道による有価証券報告書の虚偽記載問題で、東京地検特捜部は3日、虚偽の同報告書を提出したほか、インサイダー取引をしたとして、証券取引法違反容疑で、グループ中核企業コクドの前会長堤義明容疑者(70)を逮捕し、同鉄道やコクドなどグループ企業への家宅捜索も始めた。
昨年10月に発覚した西武鉄道株をめぐる問題は刑事事件に発展。特捜部は堤前会長を中心として組織的に行われた不正の解明を図る。
コクドは遅くとも1957年以降、自社名義とは別に、社員や元社員の名義に偽装し、西武鉄道株を保有していたが、同鉄道の報告書には名義偽装分を除いた株数を記載。偽装分を含めると、コクドなど大株主の保有割合は東京証券取引所の上場基準に抵触したのに、実態は隠されていた。(時事通信・3月3日12時0分更新)
今回逮捕容疑となった証券取引法違反やその背景については、以前記事でご説明したことがありますので、詳しくは下記リンク先でお読みいただければ幸いです。
・2004年10月15日:できるだけ球界再編ニュースです②堤オーナー、皇帝から上皇へ?
・同11月17日:西武鉄道株上場廃止の影響(あーややこし)、そしてライオンズはどうなる?
上の記事を書いた時には、堤前コクド会長が西武グループに院政を敷くという予想もしていたのですが、その予想はどうやら外れてしまったようです(苦笑)
ただ、今から思えば院政はそもそも不可能だったんですよね。堤(義明)氏には有能な部下こそ数多くいたものの、先代の保次郎氏と違って次代の皇帝になり得る人物は見出せなかった。これでは上皇になれるはずがありませんし、院政などやりようがなかったのです。
……と、言い訳はこのぐらいにして(^^;)
昨日からの各報道の論調にも現れているように、堤氏の逮捕はある一つの時代が終わったことを意味します。これでコクドの解体や西武鉄道グループの再編は決定的となり、他にも様々な影響が政財界、あるいはスポーツ界など広い範囲で出てくることでしょう。
これは球界でも同じことです。これまで堤前オーナーは常勝軍団西武ライオンズに君臨し、球界全体にも実力を行使できる存在でした。また、昨年は讀賣の渡邊前オーナーと組み、球団とリーグの削減に暗躍したのもご存知の通りです。
しかし、その影響力はもはや過去のものとなったと言っていいでしょう。また、これでライオンズの売却に向けた動きが加速するのも間違いありません。それを受けてか、今朝のスポニチ記事によれば、ライオンズの2軍と球場の命名権を取得したインボイスの社長が球団買収に名乗りを上げたようです。
すでに讀賣の渡邊前オーナーが辞任していることも合わせて考えると、プロ野球でも一時代が終わったという感慨を感じずにはいられません。
ですが、ある時代の終わりは、別の時代の始まりでもあります。それだけに、私が気になるのは終わった時代よりも次の時代がどうなるのか?ということです。
先ほども書いたように、これまで球界を牛耳ってきたオーナーたちは姿を消しました。ですが、去年の「球界再編騒動」の引き金を引いた当の本人はきっちり残っています。いや、「目の上のたんこぶ」が取れたことで、これから思う存分暴れ回るかも知れません。
かつての大物ワンマンオーナーたちが去り、一つの時代は終わった。だが今度は別の身勝手な輩が幅を利かせ、球界を思うがままに食い荒らす……そんなことになるようではシャレにもなりません。
過ぎ去った者のことばかり考えるより、残っている者への注意を怠ってはならない、今はそういう時であると私は思っています。
そもそもインボイスが球団経営できるほどの企業体力があるかが疑問ですが。
>残っている者への注意
僕の中ではハゲタカ(金はNPBを救う)とミャーウチ(説明不要)が要注意人物です(-_-;)
すると2004年3月期の予定売上高が約500億、総資産が約180億、純キャッシュフロー(営業CF+投資CF+財務CF+現金同等物)は約9億6300万円でした。
総資産と純CFではライブドアにすら大きく劣っていますが、年間売り上げはライブドアと楽天を上回っています。
また、楽天・ソフトバンクと違って2001年3月期以降は黒字決算が続いていますが、年間20億円といわれる(この数字の信憑性も疑問ですが)赤字よりは利益幅は小さいです。
なので、今の赤字水準では持ちこたえられないものの、赤字削減と宣伝効果を見越せば不可能ではないと思います。
ただ、現実的にはインボイスが1軍の命名権も取得するという選択肢が一番手っ取り早いような気がします。下手に売却して本拠地を移転されれば、それこそ西武グループには大打撃ですからね。
>僕の中ではハゲタカ(金はNPBを救う)とミャーウチ(説明不要)が要注意人物です(-_-;)
あくまでも相対的には、ハゲタカさんはマシなような気がするんですよ。先日のドーム観戦の時も本当に楽しそうでしたし、今のオーナー連中の中では一番自分のチームが好きなように見えますからね。
もう1人はタイプすることすら忌まわしいのでスルーさせてください(苦笑)
まあ、個人的なファン心理としては、
・『ライオンズ』の愛称
・ペットマーク
・球団歌『地平を駆ける獅子を見た』
の3点を引き継いでもらえるのなら文句はありません。例え売却先がライブドアであっても(笑)。
福岡の人間として、また、西武鉄道沿線に住んでた頃も実はあった者として、ライオンズと言う名前には、いまだについつい反応してしまう癖があるので、寂しいやら情けないやらって感じです。
球界について言えば、確かに登場人物に入れ替わりがあっても、舞台装置は変わってないんですよね、そこが問題じゃないかと思います。
今度の登場人物は良い人でありますように、って願うだけってのも詰まらないし、既に良い人では無さそうだなと判明してたりもしますので、変な奴等の好きに出来ないように、こういう仕組みはどうでしょうか、みたいな話をブログでやっていけると良いなあ、とか思ってます。
>・『ライオンズ』の愛称
・ペットマーク
・球団歌『地平を駆ける獅子を見た』
私も大いに賛成ですが、できればこれに加えてレオとライナも続投させてほしいですね。ここまでの条件を呑んでくれるのであれば文句は言いません(笑)
>確かに登場人物に入れ替わりがあっても、舞台装置は変わってない
これ、まさに私が思っていたことなんですよ。
去年あれほどの騒動があったにもかかわらず、赤字体質、あるいは不透明な経営という部分はほとんど変わっていないんですよね。
私もなかなかこういう問題に迫ることができていないのですが、一度プロや今日のあり方、さらに目指すべくゴールについて考える機会があればと思います。
今、とても気になっているのはレオの行方。バフィーのように人質にとられることはないけれど、手塚プロが関ってくるはずなので読みにくい。本拠地移転がなければ馬場-西武新宿線絡みで許してくれるでしょうか。
知り合いの野球少年がよくわからないながらもショックを受け(昨年からの流れもありますしね)レオの身を案じているのを見ると、小学生にそんな心配をさせちゃいかんよ、と思うのです。早くすっきりと収まりますように。
私も心配なんですよね。ただ、私としてはライナも合わせて新球団で雇ってもらえればと思っています。あの2人も堤家の呪縛から解放された方がいいような気がしますからね。
>知り合いの野球少年がよくわからないながらもショックを受け
去年見たFLASHで、マリサポの少年が夜中に泣きながらマリーンズ消滅反対のプラカードを作っているという話があったのを思い出しました。
「子どもの心を傷つけない」「理不尽なことで子どもを泣かせない」というのは、大人が大人たる大事な条件だと思うのですが、偉い人になるとまた違うんですかねぇ。
子どもの心を平気で痛めつけるのは、その子どもよりレベルの低い人間のやること、こう言ってしまうと極論になるかも知れませんが……