青森の旅からしばらく経ったある日、「秋田の酒蔵で一般公開がある」というお誘いを受けた。以前から聞いていた話ではあるが、日取りが決まったとのことだ。
秋田である。日本海側である。とすれば、行きか帰りかで「日本海」に再び乗れるかも知れない。ただ、さすがにもう満席(満寝台という方が正確か)はないような気もする。
そんなわけで、ダメ元で空き状況を調べてみると、帰りのB寝台に空きがあった!A寝台というわけにはいかなかったが、それでも幸運なことに違いはない。
しかも、秋田と言えば、夏の旅行で到達目前のところで乗車を断念させられた由利高原鉄道がある(経緯はこちらのエントリを参照)。
一般公開で終了時間ギリギリまで粘ったとしても、十分訪問は可能。むしろ時間が余るくらいだ。これでこの数ヶ月間の心に引っかかっていたのが解消できる。
まして旨い酒まで呑めるとなれば、呑み鉄としては理想の旅である。まずは往復の切符の手配を早々に済ませ、あとは当日まで数えて待つばかりである。
ところが、日が近づくにつれて、次第に雲行きが怪しくなってきた。折悪しく寒気が降りてきたせいで大雪続き。「日本海」も運休が相次ぎ、旅行前日にも運休。この分だと当日も運転してくれるのか、かなり不安になってきた。
ただ、天気ばかりはどうしようもない。何はともあれ酒蔵には行くとして、もし運休になったら新幹線を乗り継いで帰るとしよう。最悪、東京で泊まればいいのだ。
そう腹をくくったところ、今度は飛行機が条件付き運航と来た。なんでも秋田空港が大雪で、仙台空港か花巻空港に行先変更の可能性があるというのだ。
まさかここまで厄介なことになるとは思わなかったが、何はともあれ行くしかない。伊丹空港でお誘いを受けた友人と落ち合い、秋田行(であってほしい)に乗り込んだ。
飛行機は小型ジェット。そのせいかホットドリンクはない。寒い土地に行くのにと思っていたら、秋田の銘菓が出た。どう見ても「さふづら」なのだが、「さなづら」というらしい。
見たところブドウのゼリーのようだが、果たしてブドウ味でゼリーの食感であった。ブドウの味が濃く、お茶請けにはぴったりだ。
そんな中、機長からのアナウンスが始まる。それによると、現在秋田空港は除雪中で、作業終了には時間がかかるらしい。除雪が間に合わない場合は仙台に着陸するそうだ。
それでも酒蔵開放の最後の方には間に合うだろうし、運転さえしてくれれば「日本海」にも乗れるが、かなりタイトな日程になるのは避けられない。
それに、仙台から秋田までの道路も大丈夫か分からないし、何より「日本海」が運転されるという保証はどこにもないではないか!不安になってもいかんともできず、半笑いすら浮かんでくる。
窓の外には雲海。普段なら「きれいだなぁ」なのだが、この下が大雪だと思うと気が滅入る。この雲が大雪を降らせているのかと思うとなおさらだ。
すると、引き続いて機長のアナウンス。秋田空港の除雪がようやく終わり、滑走路が使えるようになったそうだ。
東京行が先に着陸するので到着はかなり遅れるそうだが、別の空港に行かれるよりはどれだけマシなことか。気流に揺られながらも胸をなでおろす。
やがて飛行機は雲海に入り、雲を抜け、眼下に山林が広がってきた。そして前触れもなく着陸。15分ほど遅れたとはいえ、目的地の秋田空港に到着したのだ。自分の悪運の強さを確信した瞬間である。
秋田である。日本海側である。とすれば、行きか帰りかで「日本海」に再び乗れるかも知れない。ただ、さすがにもう満席(満寝台という方が正確か)はないような気もする。
そんなわけで、ダメ元で空き状況を調べてみると、帰りのB寝台に空きがあった!A寝台というわけにはいかなかったが、それでも幸運なことに違いはない。
しかも、秋田と言えば、夏の旅行で到達目前のところで乗車を断念させられた由利高原鉄道がある(経緯はこちらのエントリを参照)。
一般公開で終了時間ギリギリまで粘ったとしても、十分訪問は可能。むしろ時間が余るくらいだ。これでこの数ヶ月間の心に引っかかっていたのが解消できる。
まして旨い酒まで呑めるとなれば、呑み鉄としては理想の旅である。まずは往復の切符の手配を早々に済ませ、あとは当日まで数えて待つばかりである。
ところが、日が近づくにつれて、次第に雲行きが怪しくなってきた。折悪しく寒気が降りてきたせいで大雪続き。「日本海」も運休が相次ぎ、旅行前日にも運休。この分だと当日も運転してくれるのか、かなり不安になってきた。
ただ、天気ばかりはどうしようもない。何はともあれ酒蔵には行くとして、もし運休になったら新幹線を乗り継いで帰るとしよう。最悪、東京で泊まればいいのだ。
そう腹をくくったところ、今度は飛行機が条件付き運航と来た。なんでも秋田空港が大雪で、仙台空港か花巻空港に行先変更の可能性があるというのだ。
まさかここまで厄介なことになるとは思わなかったが、何はともあれ行くしかない。伊丹空港でお誘いを受けた友人と落ち合い、秋田行(であってほしい)に乗り込んだ。
飛行機は小型ジェット。そのせいかホットドリンクはない。寒い土地に行くのにと思っていたら、秋田の銘菓が出た。どう見ても「さふづら」なのだが、「さなづら」というらしい。
見たところブドウのゼリーのようだが、果たしてブドウ味でゼリーの食感であった。ブドウの味が濃く、お茶請けにはぴったりだ。
そんな中、機長からのアナウンスが始まる。それによると、現在秋田空港は除雪中で、作業終了には時間がかかるらしい。除雪が間に合わない場合は仙台に着陸するそうだ。
それでも酒蔵開放の最後の方には間に合うだろうし、運転さえしてくれれば「日本海」にも乗れるが、かなりタイトな日程になるのは避けられない。
それに、仙台から秋田までの道路も大丈夫か分からないし、何より「日本海」が運転されるという保証はどこにもないではないか!不安になってもいかんともできず、半笑いすら浮かんでくる。
窓の外には雲海。普段なら「きれいだなぁ」なのだが、この下が大雪だと思うと気が滅入る。この雲が大雪を降らせているのかと思うとなおさらだ。
すると、引き続いて機長のアナウンス。秋田空港の除雪がようやく終わり、滑走路が使えるようになったそうだ。
東京行が先に着陸するので到着はかなり遅れるそうだが、別の空港に行かれるよりはどれだけマシなことか。気流に揺られながらも胸をなでおろす。
やがて飛行機は雲海に入り、雲を抜け、眼下に山林が広がってきた。そして前触れもなく着陸。15分ほど遅れたとはいえ、目的地の秋田空港に到着したのだ。自分の悪運の強さを確信した瞬間である。
よりによって、秋田市だけ吹雪のマークでしたから。(苦笑)
しかし、天気予報を見た時は私も頭を抱えましたよ。
よりによって狙い撃ちをせんでもと[;;0J0]
ともあれ、結果としては何とかなってよかったですよ。