■ プロ野球選手会 WBC不参加表明(NHK・2012年7月20日)
新井選手会長にとっては昨年のセ・リーグ開幕日に続く難しい問題でしたが、よくぞ決断できたものと思います。
ただ、ここまでくるとこの選手会長がFAで金本の後を追いかけた辛いさんと同一人物なのか、正直なところ疑問すら感じてきます。
実は良太だったというオチはないのでしょうか。
という話はさておき、選手会の決定に賛成するにしても、反対するにしても、まずは選手会の言い分を聞かなければなりません。となれば選手会のサイトで確認です。
■ 選手会は、WBC(ワールドベースボールクラシック)出場しない決議を行いました。(選手会公式・2012年7月20日)
いかにも急ごしらえの文章で、脱字も見られるのは残念ですが、それでも趣旨は十分理解可能でしょう。
選手会の主張は、WBC主催者(WBCI)が参加国が当然認められるべき権利や利益を奪っており、これが是正されない限りは出場するわけにはいかないというようにまとめられます。
もう少し詳しく見ますと、オリンピック代表には参加国の固有かつ当然の権利としてスポンサー権、ライセンシング権が認められていたのが、WBCでは全てWBCIに譲渡しなければならないのです。
選手会側はこの点について交渉を求めていたのですが、その求めに対する回答がなく、今後も期待できないということで、出場しないとの決断に至った、ということです。
以上の主張については私も同意します。ただ問題は、選手会のこのような主張は、本来ならNPBがWBCI、もっと言えばMLBに対して要求すべきはずのものです。
ところが、NPBは当初こそ強気の姿勢を見せたものの、あっさり矛を収めて選手会をなだめに回る始末。
しかも、ニッカンの記事(他でも出てますが)によれば、日本代表を常設化して収益を確保できると考えていたのだとか。
もうね、アホかと。バカかと。
常設化ってことは、選手からすれば負担が増えるということなんです。早い話が、働いた分の給料をちゃんと払えといってる従業員に対し、もっと働けば不払い分は取り戻せると言ってるようなものです。
搾取というと時代がかった言葉になってしまいますが、これが搾取でなければ何なのか。しかも、搾取されている側と同じ日本の野球関係者がアメリカ球界の手先になってるのですから情けない。
アメリカ球界の利益に奉仕するために不平等条約を甘受するか、日本球界の長期的な利益のために筋を通すか、日本球界がどちらを選ぶべきか、結論は火を見るより明らかなはずです。
これから選手会やプロ野球選手は非難の矢面に立たされることでしょう。明日(間に合わなければ明後日)の読売新聞の社説で選手会が叩かれるのはほぼ確実ですし、他のメディアも追随するものと思われます。
さらに、選手の権利などどうでもいいから代表の試合が見たいという人もいるわけで、そういう人を巻き込んだバッシングが起きるかも知れません。
だとすれば、そういうメディアなり人々に異を唱えるのは、安全確保という面では間違っても賢明とは言えません。
ですが、そうは言っても、私は選手会の決断が間違ってるとはどうしても思えないのです。本来NPBがやるべきことをやらされているだけで、やっていること自体を否定することはできないと思うのです。
以上から、当ブログは選手会によるWBC不参加決議に賛成し、これを支持します。
ただし1点だけ苦言を述べさせていただきたい。というのは、決議を出すのにオールスター直前というタイミングを避けることはできなかったのかと。
実際問題、12球団の選手が集まれる時期など限られているのでしょうが、結果としてオールスターに水を差すことになってしまったのは否定できませんし、この点、選手会にはよくよく考えてほしいものです。
新井選手会長にとっては昨年のセ・リーグ開幕日に続く難しい問題でしたが、よくぞ決断できたものと思います。
ただ、ここまでくるとこの選手会長がFAで金本の後を追いかけた辛いさんと同一人物なのか、正直なところ疑問すら感じてきます。
実は良太だったというオチはないのでしょうか。
という話はさておき、選手会の決定に賛成するにしても、反対するにしても、まずは選手会の言い分を聞かなければなりません。となれば選手会のサイトで確認です。
■ 選手会は、WBC(ワールドベースボールクラシック)出場しない決議を行いました。(選手会公式・2012年7月20日)
いかにも急ごしらえの文章で、脱字も見られるのは残念ですが、それでも趣旨は十分理解可能でしょう。
選手会の主張は、WBC主催者(WBCI)が参加国が当然認められるべき権利や利益を奪っており、これが是正されない限りは出場するわけにはいかないというようにまとめられます。
もう少し詳しく見ますと、オリンピック代表には参加国の固有かつ当然の権利としてスポンサー権、ライセンシング権が認められていたのが、WBCでは全てWBCIに譲渡しなければならないのです。
選手会側はこの点について交渉を求めていたのですが、その求めに対する回答がなく、今後も期待できないということで、出場しないとの決断に至った、ということです。
以上の主張については私も同意します。ただ問題は、選手会のこのような主張は、本来ならNPBがWBCI、もっと言えばMLBに対して要求すべきはずのものです。
ところが、NPBは当初こそ強気の姿勢を見せたものの、あっさり矛を収めて選手会をなだめに回る始末。
しかも、ニッカンの記事(他でも出てますが)によれば、日本代表を常設化して収益を確保できると考えていたのだとか。
もうね、アホかと。バカかと。
常設化ってことは、選手からすれば負担が増えるということなんです。早い話が、働いた分の給料をちゃんと払えといってる従業員に対し、もっと働けば不払い分は取り戻せると言ってるようなものです。
搾取というと時代がかった言葉になってしまいますが、これが搾取でなければ何なのか。しかも、搾取されている側と同じ日本の野球関係者がアメリカ球界の手先になってるのですから情けない。
アメリカ球界の利益に奉仕するために不平等条約を甘受するか、日本球界の長期的な利益のために筋を通すか、日本球界がどちらを選ぶべきか、結論は火を見るより明らかなはずです。
これから選手会やプロ野球選手は非難の矢面に立たされることでしょう。明日(間に合わなければ明後日)の読売新聞の社説で選手会が叩かれるのはほぼ確実ですし、他のメディアも追随するものと思われます。
さらに、選手の権利などどうでもいいから代表の試合が見たいという人もいるわけで、そういう人を巻き込んだバッシングが起きるかも知れません。
だとすれば、そういうメディアなり人々に異を唱えるのは、安全確保という面では間違っても賢明とは言えません。
ですが、そうは言っても、私は選手会の決断が間違ってるとはどうしても思えないのです。本来NPBがやるべきことをやらされているだけで、やっていること自体を否定することはできないと思うのです。
以上から、当ブログは選手会によるWBC不参加決議に賛成し、これを支持します。
ただし1点だけ苦言を述べさせていただきたい。というのは、決議を出すのにオールスター直前というタイミングを避けることはできなかったのかと。
実際問題、12球団の選手が集まれる時期など限られているのでしょうが、結果としてオールスターに水を差すことになってしまったのは否定できませんし、この点、選手会にはよくよく考えてほしいものです。
これでWBCIが選手会と交渉を始めたら、それこそ面目丸潰れですよ。
選手報酬ですが、NPB自体の収益が十分確保できない限りは難しいでしょうね。
だからこそ代表常設化なんて話が出てくると思うのですが、
そこでなんでWBCIと交渉しないのかとは思ってしまいます。
WBCIからの収益分配がどうであれ、真剣勝負の日本代表チームを派遣したいなら選手への報酬(や大会中ケガの際の補償)はNPBが支払うと約束しなきゃいかんのではないかと。 <NPBは、その後でもWBCIから譲歩を引き出す交渉をすればいいでしょうに、と思ってしまいます。
国際大会なんですが、実はIBAFワールドカップがWBCに統合される形で終了したので、
その点を考えるとWBCに出ないデメリットは小さくはないんですよね。
とはいえ、現状の大会に組み込まれ続けるデメリットの方が大きいようには思いますが。
当事者のはずがまるでWBCIと選手会の仲介者になっているというこの不思議。
ただ、対米交渉というのは得てしてこんな風に、日本の代表機関の意志が見えず、
単なる調整役に成り下がるものなのだろうと、昨今のニュースを見てつくづく思います。
別にWBCだけが国際試合の全てではありませんし、
WBCの一つや二つ、不参加でも良いと思います。
いずれにしろ、外国相手の交渉ごとなので詰めが甘ければ足元がすくわれます。
なので、不参加でOK牧場。
なのでまぁ、仕方がないことは分かってはいるのですが、
選手会を叩く側に材料を与えてしまったというのがねぇ……
○ズルズル引き伸ばしてなしくずしは困るので、今の時点でのスタンスを決議
○ということは向こうの出方次第では見直しもありうる、つまり交渉の余地はある
○交渉のためにも譲歩できる条件などを確認して各選手、チームの足並みを揃えておく必要がある
となると各チーム代表が直接顔を合わせて話し合えるこのタイミングくらいしかなかったんじゃないかなー