早いもので、明日が月命日。
毎日少しずつルルの感触を忘れていってる気がする。
やわらかい毛並。ふわっと指が沈み込むような感触。
どうしてここに居ないんだろう。。。
それが不思議でたまらない。
ルルが家に来たときは反対だったな。
この家に犬がいるってことが信じられなかった。
私が小学生のころは
まだ野良犬って言葉が存在してて
空き地や、学校の運動場なんかに
夕方になると、どこからか集まってきてた。
中には子犬もいたりして
何度か飼ってほしいと親に頼んだけど
母親が苦手だったから、飼うことができなかった。
子供ながらに不便に思ってか
同級生たちとパンや水や牛乳を持ち寄って、内緒でかくまったっけ。
けれど、必ず別れの日がやってきた。
ある日子犬に会いに行くと
そこに姿はなかった・・・お決まりのパターンだった。
私が飼ってあげられていたら・・・いつも後悔ばかりだった。
その私の家に犬がいるなんて・・・大好きな犬が!!
ルルとの出会いも偶然だった。
まだ、ドッグレスキューさんを知らなかった私は
なんの迷いもなくペットショップで家族になる子を決めていた。
ダックスの明るい茶毛の男の子。
だけど受け渡し前日になって突然、後ろ脚が立たなくなったとショップから連絡が入った。
この状態じゃお客さんに渡すことができないと言われた。
「まさか、処分されるんじゃ・・・」
足が立たなくてもいいから・・・と、ショップにお願いしたが
処分せず母親のもとに送り返すと、その後の状況も教えてくれると約束してくれたので諦めた。
(その後すぐに、足の麻痺は治ったらしい)
飼うはずの犬がいなくなって、どうしようかと店を見回していたら
ルルが目に入った。
・・・すごい顔して檻を噛んでいた・・・。
けど、みょうに気になった。
そしてご対面。
手をのばすと、ガジガジと噛んできた・・・けど、なぜか気に入った。
「おまえ、うちの子になるか?」
「フンガー、フンガー、フンガー・・・・」
鼻息も荒く檻を齧り続けているギョロメの顔が可愛いかった。
そして・・・今も、そばにいるんだよね。
先日、子供とルルの話をしていると
「wan」
鳴き声がした。
思わず息子と顔を見合わせて
「犬の鳴き声したよね」
「うんルルの声やった
」
元気そうな声やった・・・と、二人で笑った
元気でいてや、ルル。
私らも元気やからね。