【僕のおばあちゃんは舞妓さん】
仏間に日本髪をゆった女性の白黒写真が飾られていて小学生の低学年の頃、「凄く綺麗な人だな」って子供心に思っていた。
誰なのかも知らず、何年も経って親戚のおばちゃん(お父さんの姉妹)達が、あなたのおばあちゃんは三味線が上手で歌も凄く上手かったと聞き、おばあちゃんの話をもっと聞きたいと言った。その時、日本髪をゆった女性がおばあちゃんだよって言われて凄く驚いた。
おばあちゃんは愛知県の三河地方で人気の舞妓さんだったという、お金持ちでお座敷遊びを優雅にする青年がその舞妓さんに惚れてその心を射止めたと、なんとも映画のような話。その青年がおじいちゃんなんですけどね。当時の写真をたくさん見せてもらったけど本当に綺麗な人です。
おばあちゃんのお仕事は花魁さんのようなお仕事ではなく、三味線や太鼓、踊りと唄でお座敷を盛り上げるお仕事をして凄腕だったらしい。それを聞いて少し鼻が高くなった。
おじいちゃんはお父さんの小学生の頃亡くなって、おばあちゃんはお父さんの中学生の頃亡くなったと聞きなぜか凄く寂しかったです。
僕に1年10カ月前に第一子が生まれました。彼が一歳になったお祝いを神社でしました。その時「将撰の儀」という儀式があり、「筆」「ソロバン」「扇子」の三つのものからその子が一番最初にさわったものが「筆」ならば学問の道、「ソロバン」ならば商売の道、「扇子」ならば芸能の道へ進むであろうというもの。
なんと我が息子が最初にさわったものが扇子
きっと息子にとってのひいおばあちゃんの血が継がれているのだと思いました。
(公園の柱を太鼓のようにたたく)
2話に続く
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