妻自身も不思議がっていた。
何故調べたのだろうかと。
とある友人が話を聞いてくれてたそうで
お腹に赤ちゃんがいるお母さんが、普段しない考えや行動をする時は、お腹の中の赤ちゃんの性格に似ている時があるらしい。
と言ったものだった。
だからお腹の子は賢い子かもねー!とありがたい言葉も頂いた。
共通の友人なので、ほんまにいつも助けて貰ってます。
しかし、ただ似ているだけ。
確率を調べてみると
近しい症例を含めると1/5000。
ピンポイントの症例だと1/10000。
ふぅ。
な〜〜〜〜〜んや。
めちゃくちゃ低確率やんけ!!
当たりゃーへんわ!
と楽観的な自分。
そうプラスに考えた時に幅を広く感じたい為か色んな事を調べては
うわぁ…
うちの子…これなんかなぁ…
怖いぜよ…どうしよ…
となっている自分がいた。
仕事でも不安からか口数が減り、笑顔も少なくなったのが、自分でもわかった。
しかし、机上の上の空論。
自分が思う良くないことはたいてい当たらない。
など自分の不安をかき消すだけの言葉を心の中で、自分に投げかけては打ち消す。
この時、妻は本当はどう思っていたのだろうか。
私は「まさか〜」の気持ちがまだあったが、お腹に宿している当人である。
私よりは、もしかしたら確信めいた物があり、伝えずにいてくれて、人知れず涙していたかもしれないと今となっては思う。
妻と自分だと、どちらかというと私の方が感情的というか直情的というか。
アニメや映画で先に泣いたり、しっかり泣くのは私の方なのだ。
ということは、不安要素を伝えられると、より不安に感じるのは私の方なのだ。
だから、不確定要素だが不安を煽ってしまうのではないかと。
自分の方が大変なはずなのに、私の心を案じてくれた妻の優しさには、頭が上がらない。
この時思ったのが、
何も知らずに仮にこれを診断されたとしたら、本当に不安で仕方なかったと思う。
しかし、心の準備をさせてくれたのだな。
妻に。
そして不意に調べさせたお腹の中の息子に感謝である。
コノヤロー不安ばっか煽りやがって〜
2人とも帰ってきたら覚えてろよー
とおチャラけるが、
心の片隅、脳みその一部
常に名前がチラつく
「左心低形成症候群」
そんなわけない
違う違う
そもそも見間違いで、心臓もきっと元気さ。
言い聞かせ、10月10日の転院の日を迎えた。