今月19日から和歌山市のギャラリーAQUAさんで始まるポングリ個展「矛盾撞着膝栗毛」。
色々とプロモーションしていていただいてありがたいです!
取材や色んな人と話すと色々と話すから、わりと「障害者の作業所で働く人」とか「廃材を使ってエコな人」とか「世界の問題に目を向ける人」みたいな事思われがちなのですが、それは自分の中のほんの一部なのでそれにこだわって作品作りをしている訳じゃありません。
作業所の仕事は、色んな人、考え方、感覚と出会えるから今はやらしてもらってるのであって、他に必要な事が見つかればいつでも次の場所に行けるようにしておきたいと思ってる。
働く中で自分の常識を遥かに超えた「ものさし」を知る事によって生まれる作品も多いので関われる事はすごく感謝はしています。
次に、廃材を使用する理由。
エコなんてはっきり言って全く考えていない。
1番に、風合いがカッコいいから。
後は、まあエコに通ずるかもしれないですが、失敗してもやり直せると言う思想とのリンク。(捨てる事も多いですが)そして、お金がかからない事。
なので、これは考えが次に行くと新品の物を使って物作りをする事はめちゃくちゃありえる話。これしか使わない!と、こだわって廃材などを利用してる訳では一切ないと言う事なのです。
だから「廃材アーティスト」みたいな事を言われたら「ん?」って思ってしまう。
でも説明不足でわかりにくいから自分のせいでもあるんですよね。
もっとちゃんと言葉に出来る様にしたいと思います。
最後に、色んな問題に目を向けるから「社会派」的な事思われてる事も多いのですが…
もちろん、国内外の問題に目を向けるし、発言もするし、関わろうともします。
でもそれって当たり前の事で、単に想像できる顔や土地が多い分、知ってしまうと無視できないからなだけです。
ほんで、そういった問題を無視して物作りする事は自分の中で何の意味もないからです。
作品を見て「綺麗〜!」とか「すごいー!」とか言ってまた普通の日常に戻っちゃうのってレクレーションであってアートじゃないと思うし。(レクレーションが悪い訳ではない。それも生きていく上ですごく重要な事です。)
こういった様に、普段からある矛盾が作品に出ているのだと思います。
なので、今回の個展のテーマは
「旅のはじまりと終わりで生じる辻褄の合わない出来事を認めてあげれるように。その答えを探すひとり旅の世界。」
なのです。
それが「矛盾撞着膝栗毛」
元々、誰かに何かを伝えたいとかそういうのは全く無いのです。
その中で感じた事、お会いできて話ができたらそれで感じた事、それぞれで何か持ち帰ってもらえたら嬉しいし、何も感じなくても全然いい。
自分のおもいってなかなか伝わりにくいけど、別に全部伝わらなくても全然いい。
ただ、良い人とか頑張ってる人とかは思われたくないので今回はブログに書きました。
良い事もするし、悪いこともする(犯罪はあかん)葛藤があったり、落ち着いてる時もある。そんな矛盾が人間ぽいなぁと思ってます。
会ってお話しするのが1番いいので是非会場に来て下さい!
待ってます〜!
2021年5月19日(水)~5月30日(日) ※5月24日(月)休廊
10:00 - 17:00
Gallery&Cafe AQUA
073-463-4640