羚英的随想日記

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■功名が辻 特別展■

2006-01-17 15:29:54 | 風の吹くまま

一昨日の日曜日の午後、久しぶりに両国にある 江戸東京博物館 に行ってきました



ここの住所は、「墨田区横綱」! 知らなかった!
確かにすぐに隣に 「両国国技館」 がありますものね。なるほど
(※ここは「横綱」ではなく「横網(よこあみ)」でしたーっ、ごめんなさい~
 take-and-hide-style様、ご指摘かたじけないです~ )


さて、『徳川展』 以来の特別展観覧でしたが、今回は 
大河ドラマ 功名が辻 特別展 『山内一豊とその妻』(~2月5日(日)迄) が目的です。


[裏] [表]


早速観覧券を購入し会場へ。
特別展会場入り口前にはこれまた天井まで届くほどの巨大な熊手が立て掛けてありました!
重さは400キロもあるそうですよ~
お立ち台まであって、皆さん熊手をバックに記念撮影されてました。
子どもたちはあまりの大きさに 『ちょっと怖~い…』



午後からの観覧なので幾分空いているだろうと思いましたが、なんのなんのやっぱり大河がらみということもあり会場内は混雑していました。
内部での撮影は是非の確認をしませんでしたので、画像はございません。

土佐山内家宝物資料館蔵の6万6千点を超える山内家伝来の名宝の中から選りすぐりの品を展示…という話も頷ける、実に逸品ぞろいでした!
一豊時代のものは時代を感じさせる遺物がそろい、16代にわたる山内家の遺品・名宝の数々も、そのデザインは洗練されたものから奇抜で前衛的なもの、かわいらしいものまで多岐に渡ります。

特に兜のデザインは目を見張るものがあり、戦国時代の華やかな芸術がそこに見られます。後の時代のものでしょうか、ちょっとバニーガールにような(本当です!)、可愛い女の子が被ったらオタクの人たちがカメラを持って囲ってしまいそうなほど(笑)の耳付きウサギ兜もあるんですよ!
どなたか覚えていませんが、豊臣秀吉から功の褒美に与えられという兜はさすが秀吉!と思うほど思いっきり派手で目立っています。

また、今回思いがけず嬉しかったのは…、山内一豊が戦国の世の人物ということもあり、他の戦国大名・戦国の世を生きた女性たちの展示がとても充実していたことです!

書籍や教科書でしか見たことが無かった掛け軸の絵や遺品や数々の歴史資料が、現地に行かずとも目の前にすることが出来て、まさに僥倖の極みです!

加藤清正の長槍も見ごたえがあります。
秀吉・おね(高台院)、浅井長政・お市の方、その娘の淀殿(お茶々)、細川忠興・ガラシャ、前田利家正妻のまつ(松子・芳春院)、大政所(秀吉の母)、春日局の画などなど、目移りがするほど!
関ヶ原合戦屏風も関ヶ原歴史民俗資料館まで行って見たものです。

観覧後に見た資料には4日までの展示とありましが、私たちが見たものはレプリカだったのか、はたまた展示期間の延長があったのか、土佐山内家宝物資料館所蔵の国宝 古今和歌集高野切本 巻第二十(部分)もありました。
これに書かれている手蹟(て・筆跡)が、以前本で見た紀貫之筆と云われている 『新古今倭歌集』 のそれとそっくりだったので、この 『古今和歌集』 との類似性にちょっと興味が湧いたのです。

渋滞(?)の中説明文までじっくりと読む時間もスペースもなく、もしかしたらそこに書いてあったのかも知れませんが、やむなく家に帰ってから調べることにしました。

そしてやはりこれは 伝紀貫之筆 とありました。二十巻一組のうち現存しているのはたった三巻(五巻、八巻及び二十巻)しかなく、これはそのうちの一つだそうです。

その字体は清水が流れ落ちるような美しさです!
眼福を頂戴しました。

本当に私にとっては感動のコレクションが一同に集まってくれた、文字通り 『特別展』 の観を呈していました。

どれもこれも特筆すべきものではありましたが、特に私の心に残っているのはその生き様に共感を覚えるお二方、お市の方と細川ガラシャの画像です。

織田信長の妹に生まれ、激動の時代に運命を翻弄されながらも凛として生きた、お茶々(後の秀吉側室・秀頼の生母の淀殿)、お初(後の京極高次の正室)、於督(小督・おごう、於江与・おえよ、後の2代将軍徳川秀忠の正室)の母でもあったお市の方。
父・明智光秀の謀反で逆賊の娘の汚名を着せられ、嫁した細川家で不遇な日々を過ごす中キリスト教の洗礼を受け、関ヶ原の時に西軍・石田三成の人質になることを拒絶、夫・忠興の足かせになるまいとその教えにより自害を選ばす家臣に胸を突かせ果てた細川ガラシャ。
ラテン語の彼女の洗礼名は英語でいうGRACE、神の慈悲を意味します。
ガラシャは後にヨーロッパのキリスト教世界で伝説的存在となり、オーストリアの 『気丈な貴婦人 (Mulier Fortis)』 という歌劇はガラシャがモデルと云われ、フランスの王妃マリー・アントワネットは彼女に心酔していたといいます。

もう少しじっくり見ることが出来たらと思いましたが、子どもたちはすでに人あたりしてしまい、具合が悪くなってしまいました。


気分を換えて常設展へ移動してひと回り見てきましたが、ここも催し物が開催されていて、たいそうな人出でした。



江戸の町を再現したジオラマ





歌舞伎の一場面
演目は 助六由縁江戸櫻
何だか日光江戸村の花魁ショーを彷彿とさせます





隅田川に架かる駒形橋を渡って
帰路につきました



■おまけ■

お市の方の画像を見ることが出来て感動覚めやらない私の様子を見て…
『(私に邪険にされて(汗)説明を聞きそこない見損なってしまった)お市の方の画ってどういうの?』 という息子に、21世紀こども百貨 歴史館 に載っていたでしょう!』 と私。
『分かんないよ~。何ページにあるの?』
『えーと…、194ページ!(料理中。面倒なので思いつきで適当に)』
『ないじゃん、どれ?』
『どれどれ。(信長画が見えて)おっ、いい線行ってる、その辺りだよ…って!ここにあるじゃん!ほえ?本当に194ページだぁ~
息子・娘 『すご~いすご~い

…暫く経って自分でも怖くなってきました。ブルブル!

娘が最後に一言。
『お母さん、力戻ってきたんじゃないの?(あくまで冷静…)』


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4 コメント

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おお、それ見よ (どんべ)
2006-01-17 17:01:19
わあ、りょうさま、江戸へようこそ。

私の巣にも(シマではありまへん)足を伸ばしてくださって。

あの博物館のすぐ隣が私の同級生の実家なのですが、卒業するまで知らなかったのです。

はっはっは



「功名が辻」見てますよ。

まったりしていてこれはこれでいいのですが、

お市さんと寧寧さんはトレンディーですね。

江戸東京博物館は大きなハコモノですが、

その天井の高さを生かして、よい展示もできてますね。

また行ってみたいなあ、清澄通りをいつも通り過ぎるだけ。

また行けるのを息子と楽しみにしています。

ありがとうございました。

返信する
トリビア?よく間違われるらしいのですが。。 (take-and-hide-style)
2006-01-17 18:11:51
りょうえいさんへ

両国国技館の住所は、

「横綱」じゃなくて、

「横網」(よこあみ)なんですよ~♪



地図でご確認くださいませ



> 194ページ

> お母さん、力戻ってきたんじゃないの?

え?りょうえいさんって、元マジシャンなんですか?
返信する
ちょっくらお邪魔しました(^^)v (羚英)
2006-01-17 20:04:02
どんべ様



駒形橋の向こうに見える赤い吾妻橋を眺めながら帰りました。

ご実家のすぐ近くを通ったわけですね♪



>功名が辻

>お市さんと寧寧さんはトレンディーですね

まったくもって

ちょっとお歳も…、おっと失礼、つい『利家とまつ』と比べてしまいまして…^^;

お市はちょっとイメージ違います…。

ねねは、大奥の滝山が何かの間違いで町娘になってしまった…と頭の中でグルグルします^m^



ハコモノの常設展では、からくり人形の実演をやってましたよ!

係りの人に聞いたら、ここはガラスケースの中のものはちょっと…と仰ってましたが基本的に写真撮影OKなんですね!

知りませんでした。



2月5日までの特別展であまり日がありませんが、もしお時間があったら是非息子さんと見てください!

個人的には『利家とまつ展』『徳川展』よりも満足感です~♪
返信する
めんぼくないっす…(ToT) (羚英)
2006-01-17 20:24:09
take-and-hide-style様



ほんとだ…。

横網だ…。

横綱の近くで横網なんて、そりゃ~ないよね…(ToT)

私みたいなのがまんまと引っかかりますように、ってな感じのネーミング!

関西在住のtake様(←どんべ様流に)がご存知なのに、わたしったら…



後で訂正入れさせていただきます。

ご指摘、ほんまにありがとー(^^)



>マジシャン

そうなの!私昔マジシャンだった…って、そんなわけないでしょーっ

^m^ ^m^ ^m^

息子にも指摘されて気がつきましたが、ここのところ研ぎ澄まされているんです~。

(我が家とは無関係でしたが)悲しい結末のものでしたが予知夢みたいなのをまた見てしまったし。



今日は忘れもしないあの震災の日ですね。

あの時もそうとは知らずに予知夢を見ていたんですね…。

亡くなられた6,434人の犠牲者の方々に合掌…。
返信する

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