結果としては自民公明の与党が260議席以上を獲得し大勝と言っていい結果になった。
投票前には言いたいことが言えないマスコミも投票日が終わった月曜には言いたい放題だが、何でも選挙前は「政権交代選挙」というお題目だったようだ。
私はそのお題目にはびっくりしたのだが、そうだったらしい。
自民と立憲が議席を減らし維新が躍進という結果だ。
今回の選挙は政権交代の原因であろうコロナ禍があるとは思うが、与党のコロナ対策は争点となるほどの失策であったかどうか?
何度も出した緊急事態宣言など突っ込みどころも確かに多いとは思うが、ワクチン接種では世界的にも多くの国民が接種できた現状を考えると、もっともベターな政策ではなかっただろうか。
対して野党はどうだったかを考えると、現実的でないゼロコロナなんて言い出すのにつけて国民は呆れかえったのではないだろうか。
コロナ対策としては岸政権というより、安倍、菅政権の功績だろうと思う。今回の選挙は与党に対する信認選挙の意味合いが大きかったのではと考える。
では維新の躍進はどうか?
どうしてもイメージ的に橋下徹のイメージが未だに強く、悪い面では玉石混合というイメージが拭えないが、それでも今回は大きく議席を増やした。
おそらく立憲や共産、国民という既存の野党に嫌気がさした国民が、かといってN国やれいわは胡散臭いし、という事で受け皿になったのではと思う。
もちろん吉村知事の功績なども大きいが、それは大阪でのことで全国的にはまだまだだ。
今回の選挙は「政権交代」とは名ばかりであった。
誰が言い出したのかは知らないが、議員、マスコミと国民の意識の間に大きな乖離があるのではないだろうか?
世論を作り出していたかのようなマスコミの勘違いが表面い出た気がする。
また、立憲は今後どうするのか?枝野代表の辞任は避けられないだろう。その後の火中の栗を拾うのは誰か?今までの路線で良いのか?
政権選択ながら与党圧勝。コロナ禍の国難下では立憲の東日本大震災時の対応力を思い出すと選べない。ただ与党も盤石ではなく維新の躍進は民意の表れ。立憲共産の非現実的な左翼よりも中道左派や是是非非での議論できる野党が求められている。左派の成長が求められるが、まだ先は長い。
— りゅーげん (@ryugen0601) November 1, 2021
変化を望んでいながらも、変化後を考えるとなかなか踏み出せないのが人の常。それは民主党政権が記憶にも新しい。あの時も国難があった。その時の対応はどうだったか?
自民も議席を減らした現実を忘れず謙虚に政治を行って欲しい。