オカズ釣師の戯言

自らの行動を考える。

神津釣行その3,,,どうしたらええの?

2006-12-23 12:30:18 | 釣り(実釣編)
2日目


夜中に目を覚ますと激しい雨の音がした。天気予報どおりである。朝には上がっていることを祈る。
5時過ぎだったかな?オヤジさんの声で起きる。そそくさと用意して、下でコーヒーをよばれる。雨足は鈍くなったようだ。降水確率は高いが、昼からは晴れマーク。このまま降らなければいいのに,,,。
6時過ぎにオニギリを食べて、イザ出陣。

港に着くと船頭さんが「急げ」の手振り。「カズ」がもう出たとかなんとか。荷物を詰め込み、港を出る。昨日よりはるかに凪いでいる。船は、もう1つの港に向かい、出船の時間を待つ。

突如として太いエンジン音を出して、恩馳に向かう。今日の競争相手は、黒い奴。昨日の船はなかった。この黒い奴が早い。見る見る間に置いて行かれた。どこに着けるかな?

昨晩、どこに乗りたいと聞かれた。
磯を知らないので分からんわ~と言いながら、同じ場所か、61.5が出た沖のエボシ、それと強烈なバラシがあったと聞いた明神下に行きたかった。明神下は、廻りではないらしいので断念。相手の船がどう付けるかで、決めようとなっていた。
磯割りすれば良いのに,,,。

黒い奴は、長ン根に着けたようだ。大根の先端に着けて3人が降りる。そして、長ン根のシッポに着けて我々2人が降りた。その後、再び大根に着けて残りの2人と単独の釣人が降りたようだ。黒い奴も大根に着けて、それから陸のエボシに着ける。沖のエボシは空いたまま。管理人さんと勿体ないですねとのたまう。
とは言え、長ン根のシッポも実績場らしい。底まで見える程に浅く、シモリが多そうだ。海央丸が戻ってきて、「ちょうど良い速さだね、向かいの磯の際をやって!」とアドバイスをくれた。

早速タックルの準備。時折り強烈な風が吹き付けていたので、始めから道糸3号を通した。ハリス5号にマダイ針を結ぶ。0号のウキに遊動20センチ、ハリスにG5,G7を段打ちして際から流す作戦。マキエは、とりあえず生のみで様子を見ることに。

水道の一番細くなったところに釣座をとり、2人で観音廻りをする。足元のサラシが強く出るタイミングを計って、極力対岸の際を流すようにするのだが、なかなか仕掛けが安定しない。オモリを追加して、強制的に沈めるもののアタリは無い。サシエも取られない。大根ではマキエが効き出すとタカベや良型の魚影も見えたが、ここではまったく見えてこない。
そうこうする内にデベソの釣人が竿を曲げて40センチほどのグレを取り込んだ。見ていると天狗ウキで潮筋を流しているようだ。少し流してみるか。

その釣人の仕掛け投入のタイミングに合わせて仕掛けを入れる。雨風が強くなってきたので、添加剤を混ぜる。先にマキエ3つ、投入後に4つ。本流とまでは言わないが、そこそこの流れで道糸が出て行く。ある程度流して仕掛けを回収した。ウキは長ン根のハナレ磯との水道から出てきた。大根向きに流れてくれた方が、沈み根がある感じなのだが,,,。
アタリが出るタナ、潮筋を探るべく投入点を変え、オモリを付けたり外したりしながら探るが、アタリは無い。サシエはたまに取られるので、魚は居るようだが,,,。
不意に管理人さんが竿を曲げた。余裕のやり取りで35センチ程のグレを引き抜いた。今日もこのサイズが連発するのか

しかし、そう甘くはなく、まったく続かない。どうしたもんかと悩む。対岸に見える大根の先端では楽しげに竿が曲がってタモが伸びる。長ン根では見える範囲では、最初の1枚と管理人さんの1枚だけ。先端の様子は分からないが。

流してもアタリがないので、再度際を攻めることに。ちょうど、一瞬だけマキエに反応する大型の姿が見えた。時間は既に10時。2時には上がる予定なので、少々焦る。
底まで見える状況で、ハリス5号では食わす自信がないので、思い切って3号に落とす。食わせてから考える作戦。ウキも沈めることをやめ、G5のウキにG7の段打ちで張りながら流す。スッと変化が出たので、力強くあわせる。グンッと竿が止まり、魚がギラッと翻るのが見えた。足元に締めこむ。化けろ化けろと願うが、予想通りにイズスミ登場。昨日ほどではないが、軽く50オーバー。南紀なら引きずりまわされるサイズだが、タックルがタックルなだけに余裕のやり取り。次は尾長グレだと打ち返すが、再び気配が無くなった。途中、あんドーナツを咥えたりしたのだが。

潮は一本調子で流れる。その潮に乗せて流すが、アタリはない。デベソ周辺の釣人が休んでいるのを良いことにドンドンと流す。しかし、50メートルも流すと弱くなる。教科書通りならここらでバシッと来るのだが。どうも打ち寄せるウネリが狭い水道を抜けるのに速くなってるだけで、潮全体が動いている感じではない。
まいった。どうするか?試しに水道を越えて仕掛けを入れると間の道糸だけが右に流れる。

釣友からポイントは際と沖のシモリと聞いてたので、沖のシモリを直接狙うことに。水面下で仕掛けを安定させるためにツインセンサーに変更。遊動を2ヒロ取って、遠投する。マキエもウキに被せる様に打つ。
なんだか、若狭の釣りみたいだな~

道糸を潮上に振って、表面張力を取り沈めながらラインを出す。アワセが遅れるのを覚悟でウキを引きずらない様にドンドンと道糸を出す。ポイントにウキが留まっているのは、20~30秒だが、グレが食うには十分な時間である。食いそうなんやけどなぁ
くっ食わない,,,「ボ」が過ぎる。

そうこうする内に、流れの角度が少し変わった。
長ン根に平行に流れていたのが、少し大根の先端向きに流れ出した。チャンスか!?マキエを多めに入れて潮に乗せて流す。20m、30m、40m,,,やっぱり来ないか?と思うと、ほんの少しラインに重みが乗った。?????半信半疑で竿を立てる。重い!でも引かない。ガシラでも掛かったかも知れませんなどと言いながらポンピングを繰り返す。途中、グーッと引いたので、どうやら魚のようだ。足場を移動しながら浮かせると37~8センチの尾長が浮いてきた。念のためタモ入れ。はぁ~ヤレヤレである。
このパターンで続くかと思われたが、続かない。流れも角度を変えた。再び沈黙の時間。

気分転換に長ン根の先端まで行ってみたが、本流とは程遠い潮が流れていた。先端の3人は観音周りで潮筋を流しているようだが、見ている内には竿は曲がらなかった。昨日は、結構曲がってたのにね。

釣座に戻り、諦めモードで再開。
なんぞ底に居るモンでも拾らったろ!と思って、ツインセンサーに0.5号のオモリを追加する。水道の際から、もっとも速い潮筋に仕掛けを入れて仕掛けを流す。ウキは当然のように沈むが、この速さなら根を掻く事は無いだろう。張りを調整しながら、流していく。
管理人さんも流石に、あんドーナツを咥えながら「ちょっと萎えてきました」と弱気な発言があった。もうとうに萎えていた私が、「もうどうしていいか分かりませんわ~」と返したかどうかでバリバリバリッとラインが走った。スプールに手をかけて竿を立て、ベールを返したつもりが、ラインがローラーに入らずにブリブリと出る。罵りながら正し、アワセを1回、2回、3回。目一杯にリールを巻き、腰溜めで魚のサイズを測る。残念ながら2.5号の竿を絞り込むパワーは無いようだ。潮の中をゆっくりと誘導してタモに入ってもらったのは、37~8センチ。「どうして良いか分からんけど、なんで食ってきたかもわかりませんわ~」と苦笑い
その後、再度気合いを入れて頑張ってみたけど、アタリはなかった。大根では46センチを頭にそこそこ釣れていたが、昨日より状況は悪かったとのこと。

一度港に戻るのかと思っていたが、そのまま下田へ向かうと言う。船底に磯クーラーとロッドケースをいれ、船頭からはグローブとライジャケ、カッパも入れるようにと指示。
戸惑ったが、すでに通い慣れた人は、股引姿になって船室に向かう。船室が塩水で濡れるのが嫌なんだろうなぁ。郷に入らば郷に、、、流石にカッパは脱がなかったが、ライジャケを船底にしまいこんだ。

帰りは、行きより更に揺れたが、明るいのと疲れでウトウトしてたら下田に着いた。荷物を岸にあげ、神津釣行が終わった。
決して、満足のいく釣果ではなかったし、離島の釣りを満喫できたわけでもなかったが、不思議とまた行きたいと思った釣行であった。

世話をしてくれた釣友2人に感謝!
1級ポイントを譲ってくれた関東の釣人にも感謝!
お付き合いいただいたぐれねっとの管理人さんにも感謝!!
釣りが出来るようにしてくれた医者と医療に感謝して、帰路についた。

春~初夏にかけてが、一番の狙い目らしい。是非とも行きたいモンである。


■使用したタックル
竿:2.5号
リール:3000番LBD
道糸:ザイト・フラッシュ磯3~4号
ハリス:ザイト・磯フロロ3~5号
ウキ:釣研全遊動X-A(0~3B)、グレセンサーF(0~B)、ツインセンサー(B、+0.5号)
針:オーナー閂マダイX9~10号、剣華グレX8~10号、速手グレX(7~10号)

最後まで、お付き合いいただいた皆様にも、良い納竿と初釣りがありますように


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6 コメント

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Unknown (にっしー)
2006-12-23 13:10:50
すでにご存知かと思いますが神津帰りに事故がありました。船頭さんに何を言われようがライジャケは船内に持ち込むようにしたいと思います。
春~初夏の一番いいときに行ってみたいですね♪
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怖いですね。 (Ryuto)
2006-12-23 14:39:09
その3日前に行ってましたからね、よく無事だったなって思います。
行きの下田~神津で、皆が船室でライジャケを脱いで横になるので、そういうモンかと思いましたが、私は怖くて眠れませんでした。
帰りは、明るかったので不安も半減、疲れもあってウトウトしましたが、あれは万が一の際に自らの生存率を下げる行為ですね。
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Unknown (ゆたきち)
2006-12-24 17:37:45
Ryutoさん遠征お疲れ様でした~
記事を読んでると・・いきたくなって来ましたが、
当分紀伊半島で修行を積みます!
納竿は28~29ですか?古和は結構予約が詰まってる模様なので、早めの予約をお薦めします!
年末、年始お互い、良い釣りができるといいですね!
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Unknown (Ryuto)
2006-12-25 01:11:15
ゆたきちさ、こんばんは~。
神津、楽しかったですよ。
本流が流れれば、もっと楽しいのでしょうけど,,,。
納竿、天気を聞いてから決めます。
古和浦が一杯なら、尾鷲か二木島に流れます。
尾鷲も好調ですよ。二木島は、ボチボチすぱ~くしそう。
良い釣りで、一年を締めくくりましょう。
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Unknown (バット)
2006-12-26 20:36:38
おつかでした!
長ン根の水道もいいみたいだけど
スイッチ入らなかったらタダの岩ですね。。。

読んでて思いましたが10時でも焦ること無いですよ。
って私も釣ってないけど(笑)

今度は梅雨前ですね!
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Unknown (Ryuto)
2006-12-27 00:50:01
シッポには、もう一度乗ってみたいですね。
10時、焦りましたよ!好転する気配無かったもん。
納得いかんから~、5月後半ですかね。
出張入れば、お供いたします~!(笑)
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