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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『サラエボの花』

2008-06-18 17:28:46 | 映画
遠くヨーロッパでは
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で
多くの人々が犠牲になっていた。
ほんの10数年前のこと。
今でももちろん、
そのときの傷を背負った人々が暮らしているのだと思うと
そして
今後、その人々と関わりを持つこともあるかもしれないと思うと
心が騒ぐ気持ちがする。

舞台はサラエボ。
エスマとサラの親子。
シングルマザーのエスマは
昼も夜も働きながら
苦労してサラを育てている。

そんな折、
サラが修学旅行に行く事になる。
エスマはその費用を工面するのも四苦八苦。
サラは、
父親はシャヒード(殉教者)として、
戦争で亡くなったと教えられているが
シャヒードの子どもなら修学旅行の費用が免除になるにもかかわらず
エスマはその申請をしようとしない。
エスマに疑いを持つサラ。
出生の真実をエスマに問いただすのだった・・・


あまりにも辛すぎる
サラの出生の秘密。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の
悲劇的な、そして残酷な事件が背景にあるのだけど
この平和の国日本に住むシウにとって
とても現代に起きたこととは思えない。
だからシウよりもちょっとしか年上ではない人々も
その犠牲になって
そして
今10代の子どもたちの多くも
その過去を背負っているのだと思うと、
自分たちの幸せとのあまりの違いに愕然とする。

そんな状況下でも
生まれた子どもを愛しみ、育てる。
そこに女の強さを感じた。
戦争は死。
その過酷な運命に流され、踏みにじられながらも
その中で“生”を育てる、
というか、育てていかなければならないという女こそが
平和を訴えるべきなんだと思った。




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Comments (2)    この記事についてブログを書く
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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
女性 (kimion20002000)
2008-06-30 01:16:00
TBありがとう。
これは女性映画ですね。
男たちは国家を復興しようとしますが、女たちはまず人間を回復しようとします。
返信する
kimion20002000さん (シウ)
2008-06-30 17:12:54
そうですね。
セルマたち民族浄化の犠牲者の味わった苦しみはまったく想像を絶するものです。
でもそこからも本能的(というしかない感じ)に子どもを愛しみ育てるという行為は
理由なんて無いと思いました。
男は・・、女は・・・、としか
説明できない気がします。
返信する

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