★we were on a break★

お久しぶり!

『ソウル・キッチン』

2011-06-07 22:14:06 | 映画
盛り付けで汚れを付けてしまった皿の縁を
自分が付けているエプロンで拭う。
凄腕シェフが冷食をこねくり回して
なんだか見た目だけは“ご馳走”にしてしまうシーン。

食べ物っていうのは
どんな役者にも劣らない強烈な存在感を発揮する。

もう一つ、
役者よりも完全に存在感で勝っているのが音楽。

「うるさい!」
と、音楽を拒否して耳栓したとしても
音楽のある空気は拒めない。
体の芯が揺さぶられて
一気に別世界に運んでくれるのだ。

主人公のジノスが
一途で心優しい。
全然イケメンじゃないけど
だんだんと彼が可愛らしく見えてくるから不思議。
次から次へと災難が彼を襲うけど
へこたれながらも細々と踏ん張る感じ。
最後は彼に幸運の女神がほほ笑む?

ずっとノリノリでバタバタとした物語だから
ラストが余計にしみじみと感じられて良い。

食べ物と音楽は
誰にでも、大勢でいる時にも大切なたった一人の人といる時にでも、
人の味方なんだよね。

まるでクラブやライブハウスにいるような気分にさせてくれる「ソウル・キッチン」。

これはやっぱり劇場で鑑賞すべき作品だ。


ソウル・キッチン - goo 映画

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