被災された方の事を思うと
映画館に行くのも気が重く、
また映画に集中することもできません。
ブログの更新も
そういう気持ちになれず、ずっと休んでいました。
大切な人を失う気持ちを考えますが
まったく想像もできません。
自分の無力を感じております。
先日試写会によんでいただいて
GW公開の『八日目の蝉』を見てきました。
試写会を断ろうかと思ったほどですが
やっぱり映画を見るのは自分の仕事でもあるので
こんなことではいけないと行ってきました。
途中で地震があり
映画のあまりにも辛い内容と、現状が重なります。
====================
シウの妹が涙しながら
(というか、彼女曰く、危なくて危なくてハラハラしちゃう)
読んでいた『八日目の蝉』の原作。
シウも薦められたものの
なんとなくつらそうな内容に手を出さずにいた。
映画は原作とは違って
さらわれた娘が主人公になっているようだ。
孤高のメスの監督。
さすが、という出来で、
観客は充分苦しみを分かち合うことができる。
『悪人』を思い出す。
誰一人、“悪人”は登場しない。
憎むべき相手がいないのだ。
皆が弱く、哀れな人間。
シウのような女子の目から見れば
家庭生活を守りながら
口先だけの甘い言葉で愛人も手放したくない男は
本当にクズなのだが、
それでもそんな男は珍しくないし
(実際、物語でもそんな男は2人もいる)
弱い男という生き物にしてみれば充分すぎる罰を受けた。
他人の子を盗む行為も
その子の母を想えば許されざる行為だが
どうしても彼女を憎む気にはなれないだろう。
誰もが弱く、
その弱さはふとしたことで
人生を左右するような重大な“はずみ”を生んでしまうのだ。
役者がそれぞれ
素晴らしい仕事をしている。
芸達者な永作さんは当然の名演技。
人が良く、ついつい他人に流されちゃって、
貧乏クジを引いちゃうんだろうな、
そんなキワコの雰囲気が伝わる。
森口さんはいかにもマジメで融通が利かなそうな気が強そうな、
ま、イヤな女ではあるけど、
だからこそ気の毒、っていう母親を好演。
劇団ひとりと井上真央ちゃんのキスシーンは目を覆う感じだった。
(も、ほんとに気分悪くなるよ)
でも、妻子ある男との恋愛なんて
傍から見ればしょせんそんなもの、っていう感じが伝わる。
すべての役者が役割をきちっと務めているけど
特筆すべきは小池栄子。
威圧的な雰囲気を持つ堂々たる女性である小池さんが
その“強さ”を完全に消して
脆くて、少し危ない女性を見事に演じている。
前かがみでセコセコと歩く姿や
年下のエリナにたいしても、どこかオドオドとする様子。
彼女ってこんなに力のある女優さんなんだ・・・と
見せつけられる。
絶対に何かの賞をあげたい感じだ。
涙が止まらないけど
見て良かったと思える作品。
やっぱり原作も読みたいと思った。
八日目の蝉 - goo 映画
映画館に行くのも気が重く、
また映画に集中することもできません。
ブログの更新も
そういう気持ちになれず、ずっと休んでいました。
大切な人を失う気持ちを考えますが
まったく想像もできません。
自分の無力を感じております。
先日試写会によんでいただいて
GW公開の『八日目の蝉』を見てきました。
試写会を断ろうかと思ったほどですが
やっぱり映画を見るのは自分の仕事でもあるので
こんなことではいけないと行ってきました。
途中で地震があり
映画のあまりにも辛い内容と、現状が重なります。
====================
シウの妹が涙しながら
(というか、彼女曰く、危なくて危なくてハラハラしちゃう)
読んでいた『八日目の蝉』の原作。
シウも薦められたものの
なんとなくつらそうな内容に手を出さずにいた。
映画は原作とは違って
さらわれた娘が主人公になっているようだ。
孤高のメスの監督。
さすが、という出来で、
観客は充分苦しみを分かち合うことができる。
『悪人』を思い出す。
誰一人、“悪人”は登場しない。
憎むべき相手がいないのだ。
皆が弱く、哀れな人間。
シウのような女子の目から見れば
家庭生活を守りながら
口先だけの甘い言葉で愛人も手放したくない男は
本当にクズなのだが、
それでもそんな男は珍しくないし
(実際、物語でもそんな男は2人もいる)
弱い男という生き物にしてみれば充分すぎる罰を受けた。
他人の子を盗む行為も
その子の母を想えば許されざる行為だが
どうしても彼女を憎む気にはなれないだろう。
誰もが弱く、
その弱さはふとしたことで
人生を左右するような重大な“はずみ”を生んでしまうのだ。
役者がそれぞれ
素晴らしい仕事をしている。
芸達者な永作さんは当然の名演技。
人が良く、ついつい他人に流されちゃって、
貧乏クジを引いちゃうんだろうな、
そんなキワコの雰囲気が伝わる。
森口さんはいかにもマジメで融通が利かなそうな気が強そうな、
ま、イヤな女ではあるけど、
だからこそ気の毒、っていう母親を好演。
劇団ひとりと井上真央ちゃんのキスシーンは目を覆う感じだった。
(も、ほんとに気分悪くなるよ)
でも、妻子ある男との恋愛なんて
傍から見ればしょせんそんなもの、っていう感じが伝わる。
すべての役者が役割をきちっと務めているけど
特筆すべきは小池栄子。
威圧的な雰囲気を持つ堂々たる女性である小池さんが
その“強さ”を完全に消して
脆くて、少し危ない女性を見事に演じている。
前かがみでセコセコと歩く姿や
年下のエリナにたいしても、どこかオドオドとする様子。
彼女ってこんなに力のある女優さんなんだ・・・と
見せつけられる。
絶対に何かの賞をあげたい感じだ。
涙が止まらないけど
見て良かったと思える作品。
やっぱり原作も読みたいと思った。
八日目の蝉 - goo 映画
真央ちゃんのファンですが、気持ち悪くなるようなキスシーンなのですか?
覚悟して映画見に行くしかないですね
コメントありがとうございます。
とりたてて劇団ひとりさんが嫌いではないんですが
ラブシーンはなんとなく直視できなかったです。
真央ちゃんが可愛らしくて
それを踏みにじっている妻子持ちの男。
二人の演技が上手ということだと思います。
真央ちゃんのファンということでしたら
たしかに覚悟が必要かも。
でもお勧めしたい映画です。
劇団ひとりさんは苦手ですが、八日目の蝉
原作もとっても良いし真央ちゃんの為に映画館へ行きます。