『うまれる』

この作品にコメンテータとして登場する
産科医の鮫島浩二医師。
彼のクリニックでは
不妊という言葉を使わず、
望児という言葉を使うそう。

シウも不妊とか、不妊治療、っていう言葉には
抵抗を感じる。
そんなにこだわることは無いのかもしれないけど
治療というと、悪いところを治す、というイメージがあるから。
不妊ていうのが病気としてとらえられている感じだし。

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「子どもが親を選んで生まれてくる。」

そんな考え方があるそうだ。
よく、
「子どもは親を選べないんだから、
　しっかりしなきゃ。」
そんな言い方を聞くけれど
それとは逆な考え方。
子どもは親を選べない・・・という言葉には
だから親として責任もって子どもの世話をしなさいという意味があるし
もちろん、それは当然のことだと思う。
でも
今作に登場する、予定日に死産してしまったご夫婦。
彼らを思うと
子どもは親を選べない、という考え方はあまりに残酷。
前述の鮫島医師曰く、
死産や流産で親はどうしても原因を探ってしまう。
そうすると
結局は親は自分を責めるところに行く着く。
深い深い悲しみが癒えるどころか
どんどん自分を追い込んでしまうのだろう。
「ほんの少しの間と知ってても、
　あなたと一緒にいたいから、赤ちゃんはあなたの所に来たのですよ。」
そんな言葉に立ち直っていくご夫婦がいる。

虐待された過去のせいで
良い母親になれないのではないかと悩む妊婦。

胎児が不治の難病にかかっていると知り
でも迷わず出産することを決めたご夫婦。

長い不妊治療を経て、
（作品中で不妊治療という言葉を使っていたので）
妊娠しないことを決めた女性。

４組の夫婦の姿を通して
人と人との絆を描くドキュメンタリー作品。

妊娠・出産がそれに関わる人の数だけスタイルがあると教えてくれる。

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全然期待しないで見に行ったのだけど
なんだか得した感じだった。

でもシウとしては
助産師さんだけのいる助産院で出産するなんて
正直ちょっといやだと思った。
そういう妊婦さんて多いのかと思ったけど
全体の５％位みたい。
やっぱり、何かあった時に救急車で運ばれてしまうようなところは心配だし
だったら最初から救急車で運ばれる先の病院にいたほうがよいのでは？
シウの周囲の人は
ま、東京に限っているけど
聖路加とか山王で出産している。
やっぱり大変な事をするのだから
絶対に安心して、
そしてちょっとはゴージャスなところでしたいな～。
って思ったり。
両院とも
看護師さんもとても親切で
快適なお産ができるって聞いたよ。

っていうような考え方が
妊婦さん一人一人違うんだよね。

勉強になる映画だった。



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