なんとなく内容を想像して行ったけれど、
その何百倍もの面白さ、想像を超える素晴らしさだった。
しかも、始まってすぐにそれを実感できる。
まるでノアの方舟のよう。
農業を人間の職業としてとらえず、
人間が自然の一部になって、そこに実るものを取り入れ、生かされていく。
人間も自然のサイクルの中にいる。
考えてみれば、それこそ“自然”なのに、
私たちはそれを完全に忘れ去っているのだと気付かされた。
今、目の前の出来事だけみたら、
コヨーテもアブラムシもムクドリもすべて“害”なのだけど、
自然の営みはこの一瞬だけではなく、
何年も何十年も何百年も続くものと考えると
それらも自然の一員として、なんらかの役目があるもの。
ここでうまく説明できないけど
自然の営みの邪魔をしなければ、
いずれはすべてが満足いくように収まっていくもの。
すべて、っていうのは人間も含まれる。
北海道でヒグマに向かって叱るおじさんのことなんかも思い出した。
駆除だけでは結局追いつかず、
被害がなくなることはないけれど
なんとか共存の道を見つけなければならないということかもしれない。
ウィルスに悩まされる今、
熊とか猿とか野生動物に悩まされる今、
これはすべての人が見るべき。
人間が自然をコントロールすることなんてできないと思い知らされる。
今日たまたま見たニュースで、
先日死んだハシビロコウのビル(伊豆シャボテン公園)が
解剖してみたら“メス”だったというのがあった。
つがいにして繁殖させようとしていたかもしれないけど
時々神様はこういうシャレをするよね。
何があっても慌てず、じっくり観察してみる。
おのずと解決策が見えてくる。
耳が痛くなるような“教育”的なものではなく、
ドキュメンタリーだけどきちっとしたストーリーもあり
ユーモアもあって楽しめる作品。
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