恋愛相談を受けた友人から聞いた話。

友人、なんて言っては申し訳ないほど
尊敬すべき大人な友人。
シウみたいに、ただの“大人”とは大違いなんだけど
それは置いておく。

彼女がある男性から相談を受けた。

その男性、Ａさん、ってしておく。

Ａさんは日本人にはなっているが外国の方。
アジア系。
どこの国かは伏せておくね。


お付き合いしている女性Ｂさんがいるんだけど
彼女は日本人。

ＡさんはＢさんとの結婚を考えている。

それはＢさんも同じだったようで
Ｂさんは両親にＡさんとの結婚の話をしたそう。

Ｂさんの両親はＡさんが外国人だからと猛反対。
ＢさんはそれをそのままＡさんに告げて、
「結婚できない。」
と言ったそうだ。

それが１年前。

１年経った今も、
ＡさんとＢさんの関係はなんとなく続いていて
ＡさんはＢさんとの結婚をまだ考えているとのこと。

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それを聞いたシウは即答。

そんな女（Ｂ）とはすぐに別れるべきだ。


まず、
Ａさんが、生まれてこの方ずっと差別で辛い思いをしてきたことを知っているのに
両親の“差別発言”をそのまま伝えるのはあまりに思いやりが無い。

そして
お互い働いているイイ大人なんだから
両親がそんなことを言ったからとて、
結婚できない、っていうのは無いんじゃないか。

そして、そんな答えをしておきながら
Ａさんが今も結婚したいと思っていることを知りつつ
ズルズルと付き合い続けている態度はおかしい。

ＢにはＡさんに対する真剣な愛情が無いと思う。

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そんなシウの意見に対し
友人もまったくその通り、Ａさんに助言したと言っていた。

しかし友人の憤りは
Ｂの両親にも向けられていた。

そこはシウはちょっと違う。

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理屈ではない親心というものがある。
いかに理不尽でも
社会的に反していても
非道なことを言ったとしても、

それは子どもを愛する心から発されたもの、
悪気があってのことではない・・・・

ということがある。

もちろん、常日頃から差別発言を繰り返すバカものなのかもしれないけど
その両親の人となりは
Ａさんの話からだけでは断定できない。

もちろん、
シウはその親の意見を肯定してはいない。
親心、というものを肯定しているだけだ。

悲しいけど
世の中には差別が依然として存在するし、消えない。
Ａさんだって子どものころからそのことで苦労しているのだ。

親心としては
Ａさんを否定するわけではなくても
現実問題として差別での苦労がある以上、
自分の娘がわざわざ苦労しそうな道に入ってほしくないと思うのは当然だと思うのだ。
自分勝手でも何でも、
理屈ではないから、悪いもへったくれも無い。

どうもシウの言いたいことが友人には伝わらなかったみたいなので
シウが差別主義者だと思われたかも。

たとえば、
シウはゲイを否定しないけど
ゲイの人たちは差別を受けて大変そうだ。
できれば子どもたちはゲイじゃない方が良いと思うのは真実。
もちろん、ゲイだったらゲイとして幸せになってほしいけど
ゲイじゃなければ、生きるのにラクだと思うし
どこに居ても好きな人と結婚する自由もある。

差別するとかしない、じゃなくて
差別があるから、できれば差別されない人でいたほうがラクだと思うのだ。

格差社会は間違っているけど
でも、やはりそういう社会であるとしたら
自分の子どもは勝ち組であってほしいと思ったり、
公務員は何かと優遇されている、なんていって抗議の心を持ったりするけど
自分の子どもが公務員で幸せだったら、その幸せを守ってほしいとも思ったり。

それが親心だよね。


なにしろ、
親は子どもが幸せになることを望んでいるのだから

前述のＡさんとＢさんの場合は
ＢさんがＡさんと結婚して幸せになるという強い意志のもとに
親の反対を押し切れば
いずれは親は納得するだろう。

そうしないっていうことは
Ｂさんの心にもＡさんには可哀想だけど“差別”があるのじゃないかと思う。

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シウだったらどうするかな～と考えてみた。

たとえばシウ娘がそういう人と結婚したいと言ったら
国籍のことでは苦労するかもしれないことについて念を押すと思うけど
相手の人となりを見て、賛成するか反対するか決めるかな。

（“ブルネイさん”だったら人となりを見ずに賛成するかも。）