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汚染水流出「極めて稚拙」=福島第1、東電対応に批判―規制委
東京電力福島第1原発で高濃度の放射性物質を含む約100トンの汚染水がタンクから周囲のせきの外へ流出した問題で、原子力規制委員会は26日、定例会合で状況の報告を受けた。委員からは、警報が鳴ったのにタンクの水位確認をしなかった東電の対応に、「極めて稚拙なミス」などと批判の声が上がった。
更田豊志委員は、東電が早い段階で警報を故障と判断したことに触れ、「監視を強化していない」と指摘。「極めて稚拙なミスで、どうしてこんなことが起きたんだろう」と苦言を呈した。
規制委は、汚染水が漏れて水位が低下すると警報が鳴る設定にするよう求めていたが、今回漏えいしたタンクはそうなっていなかった。これについても、更田委員は「ずいぶん前に言われたことをやっていない」と批判した。
田中俊一委員長も「稚拙というのはその通り。相当根が深いことだと思う」と懸念を示した。
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