EoFaunaの代表者で、管理人の盟友、Asier Larramendi氏(スペイン/バスク)のZhalainuoer Asiatic Steppe mammoth に関する研究論文(Skeleton of a Late Pleistocene steppe mammoth (Mammuthus trogontherii) from Zhalainuoer, Inner Mongolian Autonomous Region, China, 2014)が、古脊椎動物学の科学論文誌としては世界一の権威を持つ、Paläontologische Zeitschrift(「古生物ジャーナル」) に掲載される運びとなりました。
http://link.springer.com/article/10.1007/s12542-014-0222-8
私は特別に内容を拝見させてもらいましたが(オンライン上での閲読は有料となります。ですから、内緒です 汗)、Zhalainuoer Ⅲspecimen の形態、各寸法、推定体重の算出法、保存状態、生息年代、系統分類に関する研究成果を主軸に展開し、同個体とその他の既知のヨーロッパ/アジア産ステップマンモス個体との比較分析が行われています。
Paläontologische Zeitschrift で認定、受理される論文は、各国の博物館や大学といった高等教育・研究機関所属のPh.D研究者の手になる場合がほとんどであることを鑑みても、すばらしい成果だと思います。長鼻類研究の第一人者たるAdrian Lister(英国), Dick Mol(オランダ)両博士からの精査も経ての発表となりました。
本人の才能、努力はもちろんだと思いますが、他にも内蒙古博物館関係者各位をはじめ、多くの協力者の力添えなくしてこの成果はなしえなかったとのことです。本人に代わって、この場でお礼いたします。
まるで私事であるかのような文体になりましたが(笑)、簡単な報告でございました。
どうじに、サーベルパンサー氏の、この素晴らしいブログがこれからも良い記事に恵まれることを願っております
さっそく、ねぎらいの言葉があったことを本人にも伝えておきました。感謝です。