以前、エリックシュミット会長のインタビュー記事を読んで、ブログを書いた。
スマートクリエイティブは地域でのプロボノ活動に向いていると勝手に思った
で、Googleの働き方とマネジメントについてGoogleのエリックシュミット会長が書いた本が出ていたの読んで気になったところメモしておく。
Googleが積極的に雇っているスマートクリエイティブという人材について
伝統的な知識労働者との違いは以下のようにいっている。
- 特定の任務にしばられていない
- 会社の情報やコンピューティング能力に、自由にアクセスできる
- リスクテイクをいとわず、また取り組みが失敗しても処罰や不利益を受けることはない
- 職務や組織構造に束縛されることはなくむしろ自分のアイデアを実行に移すよう奨励されている
- 納得できないことがあれば黙ってはいない
- 退屈しやすくしょっちゅう職務をかえる
- 多才で専門性とビジネススキルと創造力を併せ持っている
具体的にはこういう人間のことだという。
- WEB業界ならシステムの理論や構造を理解している人材
- 実行力に優れ、単にコンセプトを考えるだけでなく、プロトタイプをつくる人間
- 分析力に優れている。データを扱うのが得意でそれを意思決定に生かすことができる。
- ビジネス感覚も優れている
- 競争心も旺盛
- ユーザーのこともよくわかっている
- 好奇心旺盛。
- リスクをいとわない。失敗を恐れない。
- 自発的
- あらゆる可能性にオープン
- 細かい点まで注意が行き届く
- コミュニケーションが得意
- 全部をそなえているわけではないが、全員に共通してる基本的要件
- ビジネスセンス
- 専門知識
- クリエイティブなエネルギー
- 自分で手を動かして業務を遂行しようとする姿勢
- スマートクリエイティブのマネジメントは難しい
- とくに従来型の経営モデルは通用しない。
彼らがモノを考える環境をマネジメントするしかない。
マネジメントは、20%ルールとか大きい発想を持つこととか。
以下、プロダクトの開発について。
プロダクトの優位性が重要
理由1
インターネットでクチコミで広がってしまうので粗悪なプロダクトや不快なサービスは企業にとっては命取りになりかねない
ベゾスもいう。
古い世界では持てる時間の30%を優れたプロダクトの開発に、70%をそれがどれほどすばらしいプロダクトか吹聴してまわるのに充てていた。それが新たな世界では逆転した
理由2
新たな試みをし失敗するコストが大幅に低下したこと
これのダメなパターン例にあったAOLの例
パブリッシングパートナーにGoogleの検索エンジンを使ったもらうかわりアドワーズを使ってもらう仕組み。ビジネスとしては広告主からグーグルに支払われた広告料をどうやって利益配分をする仕組みになっている。ただし、Googleのエンジンが普及すると、パブリッシングパートナー側は目標売り上げが未達になるケースが増えてくる。それを埋めるために広告をたくさん掲載しようとしてしまう。
もちろん、一時的に売り上げは上がるがユーザーは減っていってしまう。
プロダクトは内製が一番いい(シカゴ大学のロナルドコースの考え方に従っている)
ベンダーを探し、条件交渉をし、きちんと業務が遂行されるように監視するコストは高いため、企業にとって業務を外部に任せるより内製化したほうが合理的な場合が多い。
プロダクト開発においてユーザーに焦点を絞れば利益は後からついてくる
「世に出してから手直しする」というアプローチを実践する場合、プロダクトを市場に投入する際のマーケティング・キャンペーンやPR活動は最小限にとどめるべきだ。
「世に出してから改善する」アプローチはあとで改善することを前提に質の低いプロダクトを送り出してもいいという考え方ではない。
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