「とんど」に行ってきました。
鏡開きのあとに行われるこの行事。
お正月のお飾りや、昨年の御札やお守りなどを
炊き上げるそうです。
竹を櫓のように積んでいき
火をつけて、ぼうぼうと燃え上がるので
洋服や髪を焦がしたりするから
「気をつけるように」
ということを聞いて出かけました。
息子たちが仲良くなったお友達に誘われて
「郷(ごう)」のとんどです。
子どもが少なくなってきたということで
町内会が合同でやるということでした。
行ってみると、もうずいぶんな竹が運ばれていました。
が、「まだまだよ」と山の竹を切り出し
引いていく繰り返し。
寒さ対策を万全にしてきましたが
暑いくらい。
けっこう力も要ります。
トラックでも運ばれてきて、
田んぼはもう竹の原です。
基礎の柱を立てて
どんどん竹を積んでいきます。
チェーンソーが大活躍!
これの無い昔はどんなだったろうと
思いやられます。
あまりに竹が多かったので
こちらはミニ。
主に女性たちの手で作られました。
奥が本物、手前がミニです。
竹を引く作業が終わったら
子どもたちは野球したり、ちゃんばらやったり
思い思いに遊んでいて楽しそうだけど
喧嘩も絶えず・・・仲の良い証拠。
16:00に点火!
もうもうと煙が上がりました。
爆竹って、この事だったのだと実感。
パーーーン!と音が山にこだまして
神秘的な光景です。
竹の先に鏡餅をつけて焼いて食べます。
この時のために
鏡餅の下の餅は平べったくするんだとか。
砂糖や卵を混ぜておく餅もあったりして美味しかったです。
丸い大きなお餅を引っ張って食べるのも初めてでした。
夕闇が迫ってきて、急に冷えましたが
あまり火の近くに行くと顔が熱く
長靴も溶けそうで
離れるとじんじんと寒くて
いったりきたり。
竹筒で温めたお酒も
振る舞われていました。
あったかそうですが、私は車なので断念。
地元で行われる行事はやっぱりいいですね。
浦安のお祭りを思い出しました。
すっかり暗くなって、熾火がとてもキレイでした。
東京で生まれ育った私は初めての経験だったのですが
友達に聞いてみると意外と経験している方も多くて
びっくりしました。
愛知県、石川県→左義長
宮城県→どんと
と言うのは友人知人情報で分かりましたが
その他にも・・・
- あわんとり(千葉・茨城南部)
- お焚き上げ
- おんべ焼き(単におんべとも)
- 御柴灯(おさいとう)
- かあがり(長野県南佐久郡小海町、南佐久郡南相木村、北相木村)
- かんじょ(新潟県村上市岩船)
- さいと焼き(神奈川県横須賀市鴨居八幡)
- さぎっちょ(富山、石川、福井、高知、福岡、岐阜)
- しんめいさん(広島県東広島市安芸津町)
- 道祖神祭り
- とうどうさん(愛媛県、東予地方)
- とんど(広島県、岡山県)
- とんど焼き
- どんと
- どんどや(九州)
- どんど焼き
- どんど焼き(群馬県)
- とんどさん(鳥取県)
- ほっけんぎょう(九州/福岡)
- やははいろ(東北)
といろんな名前で呼ばれるそうです。(左義長 Wikipedia)
火は人を熱くもさせるし、静かにもさせる。
今はオール電化などで、炎を見ない家庭も多いこの頃、
貴重な嬉しい体験ができました。
やっぱり「火」よね!と心から思うし、
これからも生き続ける行事であってほしいと思います。
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