朝食時、母がおもむろに口を開いた。そして兄が整形したことを告げたのだった。
「かなり、派手にやったみたいなのよ…近所の目もあるし…」
妹としても、気になる。確か夜遅く兄は帰宅したようだが、顔は確認していない。二階でごそごそ起床している気配なので、階段下から声をかけてみる。
「ねぇ、整形したって本当?」
二階からはくぐもった声しか聞こえず、なんと言っているのか、不明瞭だ。「ねぇ、お兄ちゃん!整形したの?顔を見せて」
すると後ろのこたつから兄が顔を出した。その容貌にビックリしたが、二階にいるのは、弟だったのだ。声質が似ているから上に居るのが兄だと勘違いしてしまった。そして階段から降りた弟の顔をみたら、またまたビックリ!彼もまた整形していたのだった。Fin