近所迷惑な男 2023-05-13 20:10:30 | 超短編小説 ある時から、電信柱の上によじ登って「あーあー」と叫ぶ男が出現したのだ。黒ずくめの扮装から、近所の人々は「きっとカラスの真似でもしているのだろう」と噂していた。 そんなある日、その男がなに食わぬ顔をして歩いているので、常々うるさいと思っていた近所の人間が「ちょっとあなた、カラスの物真似止めてくれる?うるさいんだけど」すると男は超然と答えた。 「それは只のため息ですから…」 完 #超ショートショート #超短編小説 #ブラックユーモア #不条理 #奇妙な男 #超極短編小説 « 当たるも八卦・・・ | トップ | 君が好きだから故の行為である »