うらしま違い 2024-01-07 06:00:00 | 超短編小説 ある朝、目覚めたら私は巨大な亀の甲羅の上で寝ていたのだ。どうなっているのだ…唖然としている私に、亀は話し出す。 「うらしまたろうさんですよね?竜宮城にお連れしたくて、このようなことをしてしまいました。これから向かいます。さあ、私と一緒に行きましょう」 そう言って亀は海に沈んでゆく。私は確かに、うらしまたろうだ。しかし裏市磨他老なのだ。同音異義なんて、亀にわかるはずないじゃないか… そんな言葉は空しく海の泡と化したのであった。Fin #超ショートショート #超短編小説 #超極短編小説 #超短編 #シュール #奇妙 #ブラックユーモア #短編小説 « 花咲フード | トップ | Leonardo.AIによる芸術?! »