会社帰りに友人Zに呼び止められた。「送るよ」の言葉に、彼の車にチャッカリ乗った俺は、車の振動に心地よさを感じ、うとうとしていた。ふと気が付くと、暗くて何処かも分からない道を走っていることに気付いた。
「おいZ、この道違うぞ」「おかしいな…さっき右折したのが、間違いだったのかも」と停車してZは地図を広げた。内心、(乗るんじゃなかったな、ナビも無いなんて)と少し後悔した俺は、前方に白い服を着た女を発見したのだ。その女は俺達の車に近付き、乗せてくれというじゃないか! 女は言う。「私、確か死んでいると思うのだけれど、一緒にあの世に逝ってくれる人を探しているの…」俺の開いた口が塞がらないうちに、なんとZは涙を流しながら、彼女を乗せてしまったのだ!!Zはこれから崖に向かうという…
Zの、行き過ぎて大気圏を突き抜けんばかりの人の良さ、そしてその同情は光の早さより早い!心底感銘した俺は今、崖へと向かう車に乗っている。完
「野菜室から愛をこめて」
今日も訪問ありがとうございました
親切なのもここまで来ると怖い!!
今晩のおかず、人参なんです。ワー!
どうしよう🙀🙀🙀🙀😸😸
普通のホラー物だと、敵対するのが定番だけど、その流れに身を任せるというのが、新しいかな⁉️と思ってます(^_^)v