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倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第4章第1節

2021-12-17 10:08:13 | 弓前文書(神文)

4000天真津威醸移現育延座醸アマツムカムロミチノリム a ma tiumu ka mu ro mi tiu nou ri mu
①大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、秩序立てへの順応。
②第4章 自然の順応 延座醸の巻
③第4章 大宇宙が意図する神ながらの道への随順
天真津威醸移現育(大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋)
延座醸(自らの秩序立ての力に組み込んで発展して行く自然の掟) 延座(秩序立てそのもの※法(ノリ)の語源)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4100晴゜積親陜成威醸移震゜延座醸パツイザナカムロプノリム pa tu iu tsau na ka mu ro pu nou ri mu
①この世の姿誘(いざな)うは、周囲の霊気を誘発し、秩序を立てて醸し出せ。
②第4章第1節 物質繁栄の仕組みとその為の言葉
③現象は分解、消滅して行く。その現象の始まりは、自然変化の法則に基づいて潜在力が発動すること。秩序立ての進展はどのような姿であるのか。
晴゜積(始まり) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み上げる)
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
威醸移震゜(自然変化の法則に基づいて潜在力が発動する) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中)震゜(自然の意志と力が発動する)
延座醸(自然の秩序に順応する。秩序立ての進展) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4101威醸会穂゜成カムアポナ ka mu au po na
①自然の心分霊(わけい)となれり。
②自然の不思議な営みは、分霊がエネルギーをどんどん吸収する成長期となった。
威醸(自然の不思議な営み) 威(大自然の変わり行く力)醸(進展)
会穂゜成(3103会穂゜成現アポナミの世界となった。分霊がエネルギーをどんどん吸収する成長期。)
会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)成(物事が完成した)


4102霊゜舞震゜因因゛ピレプヨヤ piu rai pu you yau
①意志は籠りて倍々増える。
②命のもと(熱と力)は活性化して、次々因縁をつくる。
霊゜舞(現象の命のもと。熱と力)霊゜(意志の潜在エネネルギー)舞(集中動作)
震゜(自然の意志と力が発動する)
因因゛(次々因縁をつくり) 因(定められた通り)因゛(益々)


4103因゛垂因゛増垂ヤタヤマタ yau ta yau mau ta
①力は溢れ、さらに増え行く。
②次々とエネルギーを取り込んで行く。
因゛(いよいよ)垂(力が溢れ出る)
因゛(いよいよ)増(物質増加の最大の姿)垂(力が溢れ出る)


4104充因美積母トヨウツガ tou you u tu xau
①道に生きたり、ああ生みの母。
②次々生み育てる母体。
充因(満ち満ちたる世界、十分なる原因※豊の語源) 充(極めて物事が充実)因(世)
美積(生まれる、動き出す、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
母(母体。生命を生む母体)


4105因゛萌因゛増重ヤモヤマエ yau mou yau mau yai
①さらに増え益し、弥(いや)重ね積む。
②さらに萌えいで、さらに増え重なる。
因゛萌(さらに萌えいで) 因゛(更に)萌(目に見えて物質が増加して行く)
因゛増重(さらに増え重なる) 因゛(益々)増(増加)重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く)


4106親陜成震゜活イザナプル iu tsau na pu ru
①周囲の霊気誘われ震う。
②潜在力を誘い込む。
親陜成(現象は分解、消滅して行く。浮世)
震゜(自然の意志と力が発動する)
活(現在形。一般動作)


4107真晴゜舞霊゜舞マパレピレ ma pa rai piu rai
①自然の力集まり来たり。
②自然のエネルギー(熱と力)が流れ込む
真晴゜舞(宇宙の持つ潜在力が集中し出した) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力)舞(集中動作)
霊゜舞(現象の命のもと。熱と力) 霊゜(自然の意志と力)舞(集中動作)


4108威醸移会晴゜カムロアパ ka mu ro au pa
①自然に種が姿を見せむ。
②自然の法則に基づき、自然のエネルギーは結実するだろう。
威醸移(自然変化は進んで行く。自然の法則) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)
会晴゜(意志自然力との出合い。自然のエネルギーは結実する) 会(出合いの時期到来)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
 

弓前文書 第4章第2節

2021-12-17 10:07:41 | 弓前文書(神文)
4200美積集゛哈゛狩威醸移晴゜延座醸ウツヂュグガカムロパノリム u tu jiu gu xa ka mu ro pa nou ri mu
①現実阻む罪穢れ、自然の流れ張り放つ、秩序を立てて醸し出せ。
②第4章第2節 エントロピー増大を減少する仕組みとその為の言霊
③この世に生じた、わが身の過去一切、他人の身についている過去一切、自然の掟を破ること。自然の掟に従って自然の力が流れ込む。自然の秩序に順応しなさい。
美積集゛哈゛狩(この世に生じたわが身の過去一切、他人の身についている過去一切。自然の掟を破る。)
美積(この世に生じた) 美(生まれる)積(物事が増大して行く)
集゛(わが身についた過去の物事、罪)
哈゛(いっぱいついている)⇒他人の身についている過去一切。
狩(食物となる生命体を獲得する手段)⇒自然の掟を破る。
威醸移晴゜(自然の掟に従って自然の力が流れ込む。)
威醸移(自然の掟に従って) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中)
晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)
延座醸(自然の秩序に順応する) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(進展する)


4201垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①威大な力が輪廻する。
3301・3401と同じ
垂威真晴゜(大自然の渦巻く潜在力)
垂(力が溢れ出る)
威(大自然の変わり行く力)
真晴゜活(輪廻する真の姿※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く) 活(現在形)


4202威醸移岐現結カムロキミユ ka mu ro ki mi yu
①現れにける大自然。
②大自然の現象はその現実の世に由来する。
③大宇宙の威大な力が、森羅万象に枝分かれし現象化した
④威大な力によって、宇宙には、自然という森羅万象が生まれた。天地の意志が自然という形をとったのである。言いかえれば、自然のなかに天地の意志が宿っている。
威醸移岐(大自然の現象) 威醸移(自然変化は進んで行く) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中)岐(現象)
現結(見えるようになった。現れた。) 現(見えているものの姿)結(縁が出来た)


4203親陜成岐因イザナキヨ iu tsau na ki you
①この現実の浮世にて。
②もろもろの成育した事物、生物たちが引き起こす。
③生物進化の結果、生物は雌雌の世界の段階に至り、そこから生死の世界が始まり、生老病死の世となる。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
岐(現象)
因(世)


4204美積集゛異哈゛真狩ウツヂュケグマガ u tu jiu kai gu ma xa
①罪と穢れは行く道塞ぐ。
②この世において作り出した、われの作りし過去のもの(罪)、他人のつくった過去のものが、わが身に引っ付くとむしばまれてしまう。
③必然的に、避け難い罪けがれというものが生ずることになった。
④(雌雄生死の世となると、)罪穢れが必然的に生まれてくるから、それによって生命力がそがれ(老・病)、エントロピーの法則が加速される。
⑤エントロピー現象(熱力学で言うエントロピーの量が増大するとすべての現象は死滅に近づくという宇宙の法則)
⑥例えば、食べ物が、エネルギーに変換される時、そこには、必ず、カスなどの不要物をともなう。それが、積み重なってエネルギーを減退させエントロピー現象を起すのだ、と古代人は考えていた。
美積(生まれる、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
集゛(物質の無秩序な群がり。わが身についた過去の物事、罪)
異哈゛真威(垢や汚れである罪穢れが、やがて人の心身を犯し、むしばむ。つまり、それらが私たちのエネルギーを減退させエントロピー現象を起すということ)
異哈゛(他人のつくった過去のものがわが身に引っ付く。他人の罪が自分にくっつく。異物を加える。※けがれ、穢れ、汚れの語源) 異(別のものに変化する)哈゛(どんどん加える)
真狩(自然の掟を刈り取ってしまう。犯し、むしばむ。) 真(真の姿)狩(食物となる生命体を獲得する手段)


4205震゜活奇育実虚結岐プルクチミソユキ pu ru ku tiu miu so yu ki
①霊気震えば妙なる流れ、障(さわ)りはすべて融(とか)し込む。
②実体にこもる潜在力、それを活性化することによって、身についた過去のもの一切を振るい出して、垢、罪、汚れをなくすことによって、次の新しき世界に因縁をつくる。
③倭人は過ぎ去った事、物は、常に身に付けてはいけない、という思想があった。自分が作った汗、垢、尿、糞。他人の物が付けば気持ちが悪いのは当たり前。神々にしても、このような物を持って近寄って来られると、お怒りになるのは当然だろう。故に倭人は常に体を洗い身を清めておく。これが禊だ。
震゜活奇育実虚(秘儀を表す熟語であって、動的、あるいは命令形を表す。)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形)
奇育実虚(実体にこもる潜在力、それを活性化することによって、身についた過去のもの一切を振るい出してしまう神霊行事、あるいは神霊現象)※禊(みそぎ)の語源)
奇育(不思議なる力の流れ) 奇(不思議なる変化)育(力の流れ)
実虚(実体は垢、罪、汚れがなくなった) 実(実体)虚(大自然の意志と力を吸い込む)
結岐(次の新しき世界に因縁をつくる。次の世界と関係を結ぶ。新しい因縁を得る。新しい因縁を得て蘇ることができる。新しいエネルギーを呼び込んで甦がえる。※大嘗祭の悠紀殿の語源) 結(縁が出来た)岐(そこに起こるさまざまな現象)


4206晴゜躍放゜保乃覆パラペトノィヲ pa ra pai to noi wo
①霊気張り出し過去の世界へ。
②新しい自然の力が張り出して来て、罪、汚れを過去の世界(保堅覆の世界)へ押し放った。
③澄が虚を晴ら放ば、すべては過去に。
④過去の世界に罪穢れが祓われる。
⑤諸々の罪けがれを過去の世界へと祓いやる
⑥過ぎ去った事に対しては、何とも自分では処理出来ない。それでトノヲの神にお願いして入り口を開いてもらう。そうすると、過去の怨霊なり、過ぎ去った事柄は、すべて吸い込まれて過去の世界に追い払うことが出来る。これが祓い。どうして吸い込まれて行くのか。倭人は、たくさん物が集まっていると、そこに吸い寄せられるという思想がある。このトノヲの中には、過去のたくさんな事、物が一杯詰まっているから、そこに吸い寄せられると倭人は考えた。
◇古事記:祓戸大神(はらえどのおおかみ)。イザナギが禊した時現れた神々の一部を除いたものの総称。
晴゜躍放゜(新しい自然の力が張り出して来て、罪、汚れを押し放った。※祓われる、祓えの語源) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)躍(最大の動作)放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
保乃覆(過去の世界。保堅覆の世界。しっかりした戸によって隔絶された過去の世界。過ぎ去った時間の入り口。) 保(蓄えられている意志と力)乃(~という結果である)覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)


4207会穂゜岐晴゜活アポキパル au po ki pa ru
①かくして行く手晴れやかに。
②自然の新しい潜在力のエネルギーをどんどん吸収する現象。
③かくて行く手は晴れやかに。
④心身は晴れ渡り
会穂゜岐(エネルギーをどんどん吸収する現象) 会穂゜(独立した自然意志、分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)岐(現象)
晴゜活(自然の新しい潜在力) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)活(現在形。一般動作を表す)


4208岐因芽垂萌躍醸キヨメタモラム ki you mai ta mou ra mu
①宜しき萌(きざ)しは弥(いや)萌え出でむ。
②際立つ因縁の兆しが、萌えいずることでありましょう。
③よろしき萌(きざ)しが芽生え授かることだろう。
④天からの新しい恵みをいただくことができるのである
岐因芽(良き因縁※「祓ひ給へ清め給へ」の清めの語源) 岐因(際立つ因縁※後に美しい、清らかな等の意味となる。) 岐(際立つ)因(原因)芽(自然の力が物に変わる局面)
垂萌躍醸(萌えいずることでありましょう) 垂(力が溢れ出る)萌(目に見えて物質が増加して行く)躍(最大の動作)醸(発展する)
 

弓前文書 第4章第3節

2021-12-17 10:07:00 | 弓前文書(神文)
4300充凝成穂゜日威醸移澄延座醸トコナポピカムロスノリム tou kou na po pi ka mu ro su nou ri mu
 "
①現実の主その力、自然の力を吸い寄せる、秩序を立てて醸し出せ。
②第4章第3節 過去の記憶を浄化する仕組みとその言霊。(ひふみの完全版)
③充実した自然の分霊の持っている現実の力は、自らの秩序立ての力に組み込んで発展して行く自然の掟に従って、自然の力を吸い取って行く。自然の秩序に順応せよ。
充凝(充実した) 充(充分に)凝(固まる)
成穂゜日(自然の分霊の持っている現実の力) 成穂゜(自然の分霊となった。)成(物事が完成した)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)(日(認識出来るエネルギー)
威醸移澄(自然の力を吸い取る) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)澄(自然の意志と力を吸い込む最大の動作)
延座醸(自然の秩序に順応する。秩序立ての進展) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4301威醸会晴゜成穂゜カムアパナポ ka mu au pa na po
①自然心凝(こ)りて分霊とまとまりて
②自然の営みは、自然の力が結実し、自然の意志が芽生え、自然の分霊が出来上がった。
威醸(自然の営み) 威(大自然の変わり行く力)醸(進展する)
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
成穂゜(独立意志が出来上がった。自然の分霊となった。)成(物事が完成した)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)


4302霊゜充震゜垂実現ピトプタミミ piu tou pu ta miu mi
①力は横溢発動し、物の種とはなりにける。
②その潜在力は充実し、その意志によってエネルギーが発動して、現象の種となって、現実の世に現れた。
※日本語数詞の霊゜震゜実(ひふみ一二三)
霊゜(自然の意志と力の一単位)
充(極めて物事が充実している状)
震゜(自然の意志と力が発動する)
垂(力が溢れ出る)
実(実体)
現(見えているものの姿)


4303因美積醸成活ヨウツムナル you u tu mu na ru
①種の定めに従いて倍加、分裂、増殖し、かくは雛子(ひなご)となりにける。
②現実の種が持つノウハウに従って、生まれ出て成長、一つの現象が出来上がった。
※日本語数詞の因積醸成(よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、四五六七)
因(定められた通り)
美積醸成活(生まれ出て成長、一つの現象が出来上がった。) 美積(生まれる)醸(増殖する)成(物事が完成した)活(現在形。一般動作)


4304因゛奇凝充垂活ヤクコトタル yau ku kou tou ta ru
①さらに奇しくも成長し力余れる物となる。
②さらに成長、揺るぎない充実した最盛期の現象となり、その持てる力は、あり余れるエネルギーを腹蔵している。
※日本語数詞の因゛凝充(やっつ、ここのつ、とう、八九十)
因゛(更に)
奇(不思議なる変化)
凝(固まる)
充(極めて物事が充実)
垂(力が溢れ出る)
活(現在形。一般動作)


4305重萌増育因移エモマチヨロ yai mou mau tiu you ro
①己の維持と後のため齢(よわい)を重ね力失せゆく
②同じ現象が幾度も幾度も繰り返されて行く。現象は最盛期に入っている。現象の種の持っているノウハウも、これ以上は現象は大きくならない。その余った力は何に使われるのか。有限の法則に従って、このまま放っておけば現象は衰微して、ついになくなってしまう。すなわち、次々その現象を補給して行かなければならない。それによってはじめて現象が維持される。次々現象をつくって行く。そのため力は流れ去って行く。これが物、生物ならば、そうしながら、さらに子孫をつくって行かねばならない。そのため余分の力が流れ去って行く。これも定められた現象の掟である。
※日本語数詞の萌増(もも百)育(ち千)
重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
萌増育(次々現象をつくって行く。そのため力は流れ去って行く。) 萌(目に見えて物質が増加して行く)増(物質増加の最大の姿)育(力の流れ)
因移(これも定められた現象の掟である。) 因(定められた通り)移(進行中の動作)


4306集゛震゜活放゜因移ヂュプルペヨロ jiu pu ru pai you ro
①垢は霊気に洗われて霊気も力失いつ。
②自身がつくって行った過去。いままでの過去、罪は現象の中に次第に溜まって行く。それは持っている力が変わって行ったものである。これが溜まってくると、それが邪魔になって、たとえ十の力を消費しても半分の力しか出せない。そこで自然というものは、自らの力で払い除けようとする。しかしそのためには、その分だけ力は消費されて行く。この自然の掟は続いて行く。
集゛(物質の無秩序な群がり。わが身についた過去の物事、罪)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形。一般動作)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
因移(これも定められた現象の掟である。) 因(定められた通り)移(進行中の動作)


4307充震゜活放゜結躍トプルペユラ tou pu ru pai yu ra
①統(すぶ)る霊気は震い立て新たな縁を求めなむ。
②現象というものは、自然の掟に従って、次第々々に衰微して行くので、現象の中に残っている潜在力はすべて震動を始めよう。それによって罪、汚れはすべて払い落とすことが出来、さらにそこが潜在力のまばらな所となる。潜在力のまばらな所には、自然の力晴゜が流れ込んで来る。そして新たな縁を呼び込むことが出来る。
③力を震い出すことによってそこに因縁は躍動する。
④4205震゜活奇育実虚結岐プルクチミソユキ(禊)の秘儀、その実体。
充(極めて物事が充実)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形。一般動作)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
結躍(新たな縁を呼び込む。) 結(縁が出来た)躍(最大の動作)


4308澄震゜活放゜結躍スプルペユラ su pu ru pai yu ra
①空虚を造れ震い立て、ここに縁をば迎えなむ。
②さらに潜在力を震動させて、弱っている現象の部分、その潜在力も追い出して、まばらな所をつくろう。そこに縁をつくって、新しき力を呼び込もう。
③空虚にしよう。悪い空気を抜くと新しい力を持った空気が入ってくる
④天族は古来吸い込む力を以て力の根元とした故に、人間は生まれる時吸い込む力を持つ袋、珠を貰って世に出るという思想がある。現実の社会に人間として生まれるために潜在力の袋を与えてくれ、人間はそれを使って現実のエネルギーを吸い込み成長して体を作り、子供を生み段々その潜在力がなくなって必ず死ぬ訳だが、その過程において必ず過去という垢が溜って、現実のエネルギーを吸収する効率が悪くなって行く。そこで自分の持っている潜在力霊゜ピを震動させることで垢を振い落とし、新たな潜在力を招き入れることが出来る。澄震゜活スプルと言っている。
澄震゜活(新たな潜在力を招き入れる) 澄(自然の意志と力を吸い込む)震゜活(ふるい起こす)震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形。一般動作)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
結躍(新たな縁を呼び込む。) 結(縁が出来た)躍(最大の動作)


4309虚結岐真晴゜舞ソユキマパレ so yu ki ma pa rai
①空虚が迎えし大霊気。
②潜在力の密度がほとんどまばらになると、次の世界と関係を結ぶ宇宙の持つ潜在力が集中し出した。
③空虚は明らかとなり、新しき力は集まり出した。
虚(大自然の意志と力を吸い込む)
結岐(次の世界と関係を結ぶ) 結(縁が出来た)岐(現象)
真晴゜舞(宇宙の持つ潜在力が集中し出した。) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出しす)舞(集中動作)


4310爽霊゜会晴゜霊゜舞サピアパピレ sa piu au pa piu rai
①新たな力得たりける。
②垂威真晴゜活の有力な潜在力の爽霊゜が、機会を得て、そのつくり出したまばらな所に結実して命のもと、熱と力になった。
爽霊゜(垂威真晴゜活に存在する霊゜のこと。自然因子)
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
霊゜舞(現象の命のもと。熱と力) 霊゜(自然の意志と力)舞(集中動作)


4311静厳真澄晴゜活シイマスパル si yi ma su pa ru
①統(す)ぶる霊気を鎮めませ。
②まばらな所。因縁の原点はまばらな所に自然の力が張り出して来る。(張り出して来たのは現象の命のもと、熱と力が定着し、新たな因縁が始まったのである。)
静(まばらな所)
厳真(因縁の原点のまことの姿※今の語源) 厳(原点)真(真の姿)
澄晴゜活(低レベルの潜在力に向かって高レベルの潜在力が流れ込む) 澄(自然の意志と力を吸い込む)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出しす)活(現在形。一般動作)


4312霊゜醸移成穂゜醸ピムロナポム piu mu ro na po mu
①霊気の流れ分霊の力また新たなり。
②自然の意志、その潜在力の掟に従って、その分霊は、さらに新しく発展して行くことだろう。
霊゜醸移(自然の意志、その潜在力の掟に従って) 霊゜(自然の意志と力)醸(増殖が進む)移(進行中の動作)
成穂゜醸(分霊は発展する) 成(物事が完成した)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの)醸(発展する)
 

弓前文書 第4章第4節

2021-12-17 10:06:30 | 弓前文書(神文)
4400日奇津垂増威醸移真延座醸ピクツムタマカムロマノリム pi ku tiumu ta mau ka mu ro ma nou ri mu
①生きる意志なる生垂増(いくたま)はいずこへ道を辿(たど)るやら。真の姿教えなむ。
②第4章第4節 魂が死を境に元来た所へ帰る仕組みとその為の言霊
③生きようとする意志、そのエネルギーを入れた袋(生魂)が自然の掟に従ってたどる真の姿は、次の通りの韻文(4401~4416)で示すように、高天原の秩序の中に組み込まれて行くのである。
日奇津垂増(生魂の語源)
日奇津(生きようとする意志) 日(目で見える大自然の力と意志)奇(不思議なる変化)津(意図する)
垂増(エネルギーを入れた袋。生魂) 垂(あり余れる意志と力)増(物質増加の最大の姿)
威醸移(自然の掟に従って) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作を表す)
真(真の姿)
延座醸(自然の秩序に順応する。秩序立ての進展) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4401垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①威大な力が輪廻する。
垂(力が溢れ出る)
威(大自然の変わり行く力)
真晴゜活(輪廻する真の姿※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く) 活(現在形)


4402威醸移現育結カムロミチユ ka mu ro mi tiu yu
①自然変化の道筋に。
②自然変化の流れ行く道に由来する。
威醸移現育(自然変化の流れ行く道) 威醸移(自然変化は進んで行く) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作を表す)現育(力が流れて行く有り様。道※道の語源) 現(ありのままの姿)育(力の流れ)
結(つながる)


4403親陜成現因イザナミヨ iu tsau na mi you
①浮世の世界を歩むうち生きる力を失いて。
②うつしよ(現世)のこと。完成した現象、大人になってからの世界。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。)
現(見えているものの姿)
因(世)


4404育爽垂増結震゜チサタマユプ tiu sa ta mau yu pu
①生きる力を失いて辿るは何処生垂増は。
②もはや現実のエネルギーを出すことが出来なくなった。現実のエネルギーがなくなれば現象は停止する。人間ならば肉体が腐ってしまう。ところが生魂はそれでも一生懸命に現実の力を出そうと、自身の潜在力を振り動かしている。それは次の世と因縁を結んでいるのである。
育爽(もはや現実のエネルギーを出すことが出来なくなった。) 育(力の流れ)爽(何もない)
垂増結震゜(生魂は現実の力を出そうと、それ自身の潜在力を振り動かしている。)
垂増(エネルギーを入れた袋。生魂) 垂(あり余れる意志と力)増(物質増加の最大の姿)
結(つながる)
震゜(自然の意志と力が発動する)


4405親陜覆因゛現イザオヤミ iu tsau wo yau mi
①因果の影へと迷い込む。
②現世をそのまま延長して来た陰、いままでの因果の果て、(その世界を陰の肉体を持ちながら生きているつもりで歩いて行く)。
親陜覆(現世をそのまま延長して来た陰) 親陜(分解して行く状況。浮世)覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
因゛現(いままでの因果の果て) 因゛(その結果は定められた通りである)現(見えているものの姿)


4406威醸移澄延座醸カムロスノリム ka mu ro su nou ri mu
①自然の力を吸い取りし。
②高天原で現実の分霊となり、吸い取って来た。(そうして吸い取る力がなくなった。)
威醸移澄(自然の力を吸い取る) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)澄(自然の意志と力を吸い込む最大の動作)
延座醸(自然の秩序に順応する。秩序立ての進展) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)


4407充凝因゛美醸積トコヤウムツ tou kou yau u mu tu
①生まれ出て来た元の道。
②自然の力をどんどん吸い取って成長して大人になった道を、いま逆にたどって行く。
③生まれ出る前まで来れば
④積醸因゛凝充、成の七つは抜けたが、日本数詞の五から十までのさかさまだ。かつてこの生魂は七つの成というのは自分自身であるから、積醸因゛凝充、この道をたどって大人になった。このためには自然の力をどんどん吸い取って成長して来た、いわゆる威醸移澄延座醸カムロスノリムだ。ところがこのさかさま、充凝因゛美醸積、その逆の道をいまたどって行くのである。


4408因現哈゛放゜晴゜躍醸ヨミグペパラム you mi gu pai pa ra mu
①罪も穢れもその道に通り過ぎれば何もなし。
②現世において、一つの現象として自然の力を次々いろいろな罪、汚れを受けて来た。これが生まれた時点まで戻って来ると、すべてなくなってしまう。
③生まれ出る前まで来れば、もう現実(現実の世の蔭である親陜覆因゛現の世界)とは縁が切れた。
因現哈゛(現世において、一つの現象として自然の力を次々いろいろな罪、汚れを受けて来た。) 因現(定められた世界)因(世)現(見えているものの姿)哈゛(どんどん加える)
放゜晴゜躍醸(すべてなくなってしまう) 放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)晴゜(大自然の持つ意志とその力)躍(最大の動作)醸(進展する)


4409日奇津晴゜活ピクツムパル pi ku tiumu pa ru
①浮世の心霧晴れむ。
②現実の世に生きようとして来た意志は生まれる前の世界(垂威真晴゜活)に飛び込んで来た。
③未来、現実、過去。過去から未来へ潜在力は輪廻しているのが垂威真晴゜活である。生まれ出る前はこの垂威真晴゜活にあった。そうして垂威真晴゜活で分霊となって現実の世に出て来た。生まれる前の世界(垂威真晴゜活)に飛び込んで来た。
 生きようとする意志、そんなものは垂威真晴゜活にはない。(なぜなら、垂威真晴゜活は晴゜の世界だからだと思う。)"
日奇津(生きようとする意志) 日(目で見える大自然の力と意志)奇(不思議なる変化)津(意図する)
晴゜活(垂威真晴゜活のこと)


4410延座醸威醸移澄ノリムカムロス nou ri mu ka mu ro su
①流れ来たりし始まりの。
②秩序立ての進行が起こった。それは自然の力を吸い取ることだった。
③自然の力を吸い取ることを始めた。
④4406威醸移澄延座醸(自然の力を吸い取って、現象の秩序立てを行って来た。)の逆。
延座醸(自らの秩序立ての力に組み込んで発展して行く自然の掟) 延座(秩序立てそのもの)延(秩序立て)座(完了)醸(発展する)
威醸移澄(自然の力を吸い取る) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)澄(自然の意志と力を吸い込む最大の動作)


4411垂真厳成穂゜座タマイナポリ ta ma yi na po ri
①分霊(わけい)となりしはこのところ垂増は垂真なり今覚めぬ。
②現世の陰から持って来たエネルギーの袋は、垂威真晴゜活まで来ると、垂増は垂真に変わっていた。原点である垂威真晴゜活から、かつては分霊となって現実のエネルギーを吸って来た垂増が戻って来て元の垂真に帰った。
垂真厳(垂増ta mauは垂真ta maに戻り原点に帰った。高天原に戻って来た。) 垂真(大自然の自由エネルギーをため込む袋。珠。) 厳(原点)
成穂゜(自然の分霊)
座(動作が終わった)


4412会貴芽垂威躍醸アキメタカラム au kiu mai ta ka ra mu
①奇しき廻(めぐ)りに生き会いて、妙なる所に至るべし。
②現実の世の因果の果てに、現実のノウハウを経験して来た潜在力が過去の世界から未来へと向かう輪廻の流れにめぐり合い、垂威真晴゜活に帰って来た。
会貴芽(貴芽が輪廻の流れにめぐり合った。) 会(出会う)
貴芽(物質の兆しを持った潜在力、情報、ノウハウ。現実のノウハウを経験して来た潜在力。岐因芽(良き因縁)の元種。現実の世から続々と送られて来る数多の情報。) 貴(目に見えない変化)芽(自然の力が物に変わる局面)
垂威(垂威真晴゜活)
躍醸(~となるだろう) 躍(最大の動作)醸(進展する)


4413垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①威大な力が輪廻する。


4414基保津威醸移澄モトツムカムロス mo to tiumu ka mu ro su
①生まれる基のこの力。
②垂増から変わった垂真が垂威真晴゜活でマイナス潜在力になる。
基保(大本※基、元、本の語源) 基(大本の姿)保(蓄えられている意志と力)
津(意図する)
威醸移澄(自然の力を吸い取る) 威醸移(自然変化は進んで行く)威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作)澄(自然の意志と力を吸い込む最大の動作)


4415垂真緒基充座タマイモトリ ta ma yiu mo tou ri
①元の垂真とて改まり。
②垂増が垂真になってマイナス潜在力になってスタートにつく、
垂真(大自然の自由エネルギーをため込む袋。珠。)
緒(始まり。その糸口は。スタートにつく)
基(大本の姿)
充(極めて物事が充実)
座(完了形)


4416爽霊゜真晴゜津躍醸サピマパツムラム sa piu ma pa tiumu ra mu
①輪廻の流れの一因子、自然の心と融けて行くらむ。
②垂威真晴゜活晴れての爽霊゜となって、高天原輪廻の一員となって行くことだろう。
爽霊゜(垂威真晴゜活に存在する霊゜のこと。自然因子)
真(真の姿)
晴゜(大自然の持つ意志とその力)
津(意図する)
躍醸(~となるだろう) 躍(最大の動作)醸(進展する)