倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第2章第4節

2021-12-17 10:11:06 | 弓前文書(神文)
2400美醸積因成凝充萌延日奇活ウムツヨナコトモノピクル u mu tu you na kou tou mou nou pi ku ru
①生まれ出る秩序体の過程は(次(2401~2408)に示す通り)物事にはすべて生命がある。
②第2章第4節 事物と生物発生の移りゆく仕組み
③生まれ出てくる秩序体(産土(うぶすな))の力によって、事物も生物も生きていけるのだ。
美醸積因成(生まれ出る秩序体の過程。凝充コト(事)とか萌延モノ(物)とかいう現象を作り出す段取り。※ウムツヨナ⇒ウムツナ⇒ウブスナ、産土(うぶすな)の語源)
美醸積(生まれ出てどんどん発展してゆく) 美(生まれる)醸(物質がどんどん増大している状況)積(積み上げる)
因(定められた通り)
成(物事が完成した)
凝充萌延日奇活(物も生物も生きていける)
凝充(事物) 凝(固まる)充(極めて物事が充実している)
"萌延(生物。普通の現象は凝充で終わってしまうが、生物は同じ現象を次々につくり上げていく。それで萌延というのは生物を意味する。) 萌(目に見えて物質が増加して行く)延(秩序立て)
"
日奇活(生きる。不思議なる行動を取り続けている。※生きているから、こんな行動がとれる。生きるの語源。) 日奇(不思議な力)日(光と熱)奇(不思議なる変化)活(~している)


2401奇育霊゜現クチピミ ku tiu piu mi
①妙なる力が醸し出される意志の段階。
②不思議なるエネルギー変換、意志の段階。
③潜在力の中に一つの渦が起る。
④日本数詞の一番目の段階(霊゜)。
奇育(不思議なるエネルギー変換) 奇(不思議なる変化)育(力の流れ)
霊゜現(意志の段階) 霊゜(自然の意志)現(見えているものの姿)


2402成穂゜真霊゜ナポマピ na po ma piu
①自然力から分化した真(まこと)の意志。
②独立意志が出来上がった(自然の分霊となった)。
③一つの分霊が出来上った
成穂゜(独立意志が出来上がった。自然の分霊となった。) 成(物事が完成した)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)
真(真の姿)
霊゜(自然の意志)


2403爽育震゜現サチプミ sa tiu pu mi
①与えられた力が流れ出す意志行動の段階。
②行動を起こす原因をつくる、潜在力の発動。
③(出来上がった分霊が)次々と他の渦を巻き起す。
④日本数詞の二番目の段階(震゜)。
爽育(行動を起こす原因をつくる) 爽(レベルのうんと低い潜在力を持つ霊性)育(力の流れ)
震゜現(潜在力の発動) 震゜(自然の意志と力が発動する)現(見えているものの姿)


2404垂活基霊゜タルモピ ta ru mo piu
①力を行使する基本意志。
②潜在力を使う。大本の行動方針を決める。意志が出来上がった。
③統合されて更に潜在力を獲得してゆく。
垂活(潜在力を使う) 垂(自由エネルギーの発動)活(~している)
基霊゜(大本の行動方針を決める) 基(大本の姿)霊゜(自然の意志)


2405和貴実現ニキミミ niu kiu miu mi
①物質組織段階。
②組織体をつくり上げる現象。現実に顕われる段階。
③日本数詞の三番目の段階(実)。
和貴(組織体をつくり上げる現象) 和(組織体)貴(目に見えない変化)
実現(現実に顕われる段階) 実(物質)現(見えているものの姿)


2406実醸津霊゜ミムツムピ miu mu tiumu piu
①物質形成の意志。
②肉体をつくり出す意志。
実(物質)
醸(進展する)
津(意図する)
霊゜(自然の意志)


2407会躍因現アラヨミ au ra you mi
①現世対応の段階。
②激動に会す。定められた世界。激動の世の中に出て、生きて行くための準備の段階。
③日本数詞の四番目の段階(因)。
会躍(激動に会す) 会(出合いの時期到来)躍(最大の動作を表す)
因現(定められた世界) 因(定められた通り。世)現(見えているものの姿)


2408日奇津霊゜ピクツムピ pi ku tiumu piu
①秩序現象を続けようとする意志。
②現象を維持させて行く意志。
日奇津霊゜(生きようとする意志)
日奇(不思議な力) 日(光と熱)奇(不思議なる変化)
津(意図する)
霊゜(自然の意志)
 

弓前文書 第3章第1節

2021-12-17 10:10:31 | 弓前文書(神文)
3000天真津威醸移現育保堅延アマツムカムロミチトコノ a ma tiumu ka mu ro mi tiu to ko nou
①大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、永久の秩序立て。
②第3章章題 自然の法則 保堅延の巻
③第3章 大宇宙が意図する「神ながらの道」の法則
④大自然の永久の秩序立てとは大自然の法則。
⑤現に我々が見ている自然の姿だけでなく、目に見えない世界も含めて三つの法則に従い自然は変転して行く。
天真津威醸移現育(大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋)
保堅(永久) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
延(秩序立て)


3001威醸移現カムロミ ka mu ro mi
①大自然変化現相。(相=潜在力の消長。現象の始まり)
②大自然そのもの、即ち大自然が持つポテンシャルそのもの。
③変化する大自然そのものを指す。大自然。
④刻々と移り変わって行く現世、未来と過去の時間軸の舞台。
威醸移(自然変化は進んで行く) 威(大自然の変わり行く力)醸(進展する)移(進行中の動作を表す)
現(見えているものの姿。現相)


3002威醸移岐カムロキ ka mu ro ki
①大自然変化現象。(象=流れ込んで来る現実のエネルギー。現象の終わり)
②大自然(威醸移現)の潜在力。
③現実をつくり出し、過去の力を吸収する、その意志と力。
④大自然変化の現象を起こすべきという意味。
⑤威醸移現の中に起る現象を指す。
威醸移(自然変化は進んで行く)
岐(際立つ。現象)


3100現岐真晴゜活保堅因ミキマパルトコヨ
  mi ki ma pa ru to ko you "
①森羅万象は、大自然保有力が起こす因果の永久輪廻(りんね)運動である。
②第3章第1節 因果の永久循環運動の法則(第一の法則。保堅因の法則。輪廻因の法則。輪廻の法則。注)原書では様々な言い方で語られている)
③森羅万象は、さまざまな因果の果てに引き起こされた、その潜在力の消長の段階に応じて、それに向かって流れ込んだ現実エネルギーがつくり出したものである。その潜在力の消長の段階、これを因ヨ(世)といい、因ヨは、因は果を生み、果は因を生んで、次々と永久に繰り返されるものである。
現岐(森羅万象) 現(現相。この世の姿)岐(現象)
真晴゜活(輪廻する。まばらな潜在力に向かって力が張り出して来た。※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)活(現在形。一般動作を表す)
保堅因(永久に繰り返される世※常世の語源) 保堅(永久)因(世※潜在力の消長の段階(四つの段階があるので因、世という。世の語源)。


3101会晴゜成現アパナミ au pa na mi
①因縁結実相。(相=潜在力の消長)
②現実に現れる機会を得た姿。
注)潜在力の消長を相といい、流れ込んで来る現実のエネルギーを象という。
会晴゜成(現実に現れる機会を得た)
会晴゜(縁の出合い。意志自然力との出合い) 会(出合いの時期到来)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
成(物事が完成した)
現(見えているものの姿。現相)


3102会晴゜成因アパナヨ a pa na you
①自然力吸収象。(象=流れ込んで来る現実のエネルギー)
②現実に現れる機会を得た力の状態。
会晴゜成(現実に現れる機会を得た)
因(定められた通り。世)


3103会穂゜成現アポナミ au po na mi
①事物発現相。
②現象という自然の中の一つの意志、分霊がつくられた姿。
会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)
成(物事が完成した。秩序が出来上がった)
現(見えているものの姿。現相)


3104会穂゜成岐アポナキ au po na ki
①自然力集中現象。
②現象という自然の中の一つの意志、分霊がつくられた力の状態。
会穂゜成(現象という自然の中の一つの意志、分霊がつくられた)
岐(現象)


3105親陜成現イザナミ iu tsau na mi
①事物分解相。
②現象は分解、消滅して行く姿。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。)
親陜(分解して行く状況) 親(自然の親しみ。愛憎)陜(接近する)
成(物事が完成した)
現(見えているものの姿)


3106親陜成岐イザナキ iu tsau na ki
①自然力解放現象。
②現象は分解、消滅して行く力の状態。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。)
岐(現象)


3107親陜覆現イザヲミ iu tsau wo mi
①余韻因果相。
②過去のものとなった現象の姿。
③現象は消滅した過去の世界、分解した潜在力は又まとまって未来社会へと進んで行く段階。
親陜覆(現世をそのまま延長して来た陰) 親陜(分解して行く状況) 親(自然の親しみ。愛憎)陜(接近する) 覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
現(見えているものの姿)


3108親陜成因゛イザナヤ iu tsau na yau
①自然力拡散象。
②過去のものとなった現象はさまざまになった。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。)
因゛(原因結果が繰り返される。益々)
 

弓前文書 第3章第2節

2021-12-17 10:09:58 | 弓前文書(神文)
3200霊゜実増放゜活保堅集゛ピミマペルトコヂュ piu miu mau pai ru to ko jiu
①現実その裏に潜む意志の力は、現実が積み上がって行くうちに、意志は薄れ、力を失い、現実は永久の風化物となる 。
②第3章第2節 エントロピー(罪穢れの蓄積)の法則。(ひふみの原語)。注)原書ではそれぞれ第二の法則、有限集゛の法則、風化物の法則、有限の法則と様々に法則の名前が書かれているが同じ意味。
③一つの系において物質が増加するならば、その持つ自由エネルギーは減少して行く。最後は無秩序な物質の集まりとなる。つまり、現象というものは必ず消滅する。
霊゜実(現象の持つ潜在力) 霊゜(自然の意志)実(物の本質)
増放゜活(物質が増せば意志の力が減る。現象の継続とともに潜在力は減って行く。エネルギー恒存の法則。) 増(増加する)放゜(力は消費されて行く)活(現在形の終動詞)
保堅集゛(垢が潜在力の中から生まれて来る。エントロピーの法則。) 
保堅(永久) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
集゛(物質の無秩序な群がり。わが身の過去一切。すべて人間を始め如何なる自然条件にあっても、エネルギーが出入りすると必ず垢が溜ってくる。自分の作り出したものが集゛であり、他人の作り出した集゛を汚れという。)


3201結霊゜震゜実ユピプミ you piu pu miu
①あるきっかけで自然力は意志として活動して現実の種となった。
②例によって力は発動しことものとして
結(縁が出来た)
霊゜(自然の意志と力)
震゜(発動する)
実(物質)


3202因積醸成ヨツムナ you tu mu na
①定められた因縁に従って発芽増殖分化して雛形となった。
②定めの通り積み上がりどんどん変わりつつ一つの型が出来た。
因(定められた通り)
積(積み上げる)
醸(目にはよく分からないが、物質がどんどん増大している状況)
成(物事が完成した)


3203因゛凝充垂ヤコトタ yau kou tou ta
①その結果、定められた通り形成され充実し、有り余れる力を持つものとなった。
②それからさらに形成され、充実して余れる力を持った大人となった。
③それは更に形もはっきりして霊力は溢れ出る。
因゛(その結果は定められた通りである)
凝充(形成する) 凝(固まる)充(極めて物事が充実)
垂(力が溢れ出る)


3204重萌増育エモマチ yai mou mau tiu
①現実の積み重ねが増すにつれて、生まれる力は流れ去る。
②物質はどんどん殖え増し、同じことを次々繰り返していく。
③それは次々と形を変えながらも、どんどんと力は流される。
重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
萌増育(次々現象をつくって行く。そのため力は流れ去って行く。これが物、生物ならば、子孫をつくって行かねばならない。そのため余分の力が流れ去って行く。)
萌(目に見えて物質が増加して行く)
増(物質増加の最大の姿)
育(力の流れ)


3205因集゛実放゜ヨヂュミペ you jiu miu pai
①定められた通り現実は風化し力は失せた。
②天の定めによって潜在力は無秩序な物質に変わり、その力、すなわち生命は失せた。
③定めによって、無秩序な物質の塊となって生命は失せた。
③その結果定めの通り跡形もなく力は失せた。
④この場合の定めによるとは、3200霊゜実増放゜活保堅集゛つまり、エネルギー恒存とエントロピーの法則という自然法則を指す。
因(定められた通り)
集゛実(過ぎ去った物事・時間・影※罪の語源) 集゛(物質の無秩序な群がり)実(物質)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
 

弓前文書 第3章第3節

2021-12-17 10:09:25 | 弓前文書(神文)
3300晴゜積美積活保堅覆パツウツルトコヲ pa tu u tu ru to ko wo 
①始まりあれば必ず移り行くあり、その軌跡は影を永久に残す
②第3章第3節 過去の記憶(覆)残存の法則。(原書では第三の法則。無限覆の法則。保堅覆時間の法則。永久に過去は残る法則。覆(かげ)の法則。次々時間はたって行く保堅覆時間の法則。永久に過去は残る法則。と様々に法則の名前が書かれているが同じ意味。)
③時間軸、世は必ず一方に進む。
④輪廻する世界は必ず有限である。一方的に進んで行き再び戻ることはない。
晴゜積(始まり) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み上げる)
美積活(どんどん変化して行く※移るの語源) 美積(生まれる) 美(生まれる)積(積み上げる)活(現在形。一般動作を表す)
保堅覆(過去)
保堅(永久)
保(蓄えられている意志と力。ポテンシャル・エネルギー。動かぬ力の量。戸)
堅(変わらない。不変。がんとして受け付けない実感。圧迫感)
覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)


3301垂威真晴゜活タカマパル ta ka ma pa ru
①大自然の威大な有り余れる力が輪廻している。
②発動する偉大なる力。
◇古事記:高天原(たかあまのはら)。八百万の神々が集まって相談するという所になっている。前二世紀ごろの倭人の言葉が、七世紀に古事記で、高天原という三字に当てたことによって、大空というイメージを与えてしまった。倭人の言葉には天空という意味は少しもない。
垂威真晴゜(大自然の渦巻く潜在力)
垂(力が溢れ出る)
威(大自然の変わり行く力)
真晴゜活(輪廻する真の姿※まわるの語源) 真(真の姿)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く) 活(現在形)


3302厳基保穂゜津イモトポツム yi mo to po tiumu
①因縁の原点、大本の心の意図する所は。
厳(原点)
基保(大本) 基(大本の姿)保(蓄えられている意志と力)
穂゜(性根、心)
津(意図する)


3303緒沼゜延成澄イヌノナス yiu nu nou na su
①初めの緒(いとぐち)は混沌から秩序立て完成へと進んで行く。
緒(始まり)
沼゜(混沌)
延(秩序立て)
成(物事が完成した)
澄(自然の意志と力を吸い込む。動詞。)


3304雷゜岐現日活チキミピル ti ki mi pi ru
①力の集積体が出来上がり、それが明らかに照らし出す現世その太陽の下(もと)。
雷゜(エネルギーの塊)
岐(際立つ)
現(見えているものの姿)
日活(太陽が動く※昼の語源) 日(光と熱)活(動く)


3305結霊゜震゜実虚ユピプミソ yu piu pu miu so
①あるきっかけで大本の意志が分化し、発動し、その現れは物質化の種となった。
結(縁が出来た)
霊゜(自然の意志と力)
震゜(自然の意志と力が発動する)
実(物質)
虚(大自然の意志と力を吸い込む高いレベルの動作を表現する動詞)


3306芽貴育因移メキチヨロ mai kiu tiu you ro
①芽は霊妙に定められた通り育ち行く。
芽(自然の力が物に変わる局面、またその動作※芽の語源)
貴(目に見えない変化、その動詞)
育(目に見えない力が流れて物事が増大して行く)
因移(これも定められた現象の掟である) 因(定められた通り)移(進行中の動作を表す)


3307積醸奇凝充爽ツムクコトサ tu mu ku kou tou sa
①集積、増殖、分化して妙なる現象となった。
積(物事が増大して行く状況)
醸(目にはよく分からないが、物質がどんどん増大している状況)
奇(不思議なる変化)
凝充(形成する) 凝(固まる)充(極めて物事が充実)
爽(晴゜の自然の意志と力を吸い込む最大の動作を意味する動詞)


3308因゛垂穂゜萌増躍ヤタポモマラ yau ta pou mou mau ra
①余分の力は現象の増大に変化し。
因゛(いよいよ)
垂(力が溢れ出る)
穂゜(ますます栄える)
萌(目に見えて物質が増加して行く状況)
増(物質増加の最大の姿)
躍(最大の動作を表す)


3309重与根芽和静エテネメニシ yai tai nai mai niu si
①現象が重ねられて行くうちに、根や木の芽のような秩序体に力は転換されて行く。
重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
与(力と意志の変換)
根(秩序を生み出す媒体物)
芽(自然の力が物に変わる局面、またその動作)
和(組織体)
静(自然の意志と力を吸い込んでしまった完了の動詞)


3310異集゛放゜哈゛浮座ケヂュペグウリ kai jiu pai gu wu ri
①現象は異物、風化物に変わり消滅し、散り行く。
異(別のものに変化する)
集゛(物質の無秩序な群がり)
放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)
哈゛(どんどん食べる)
浮(軽いもの)
座(完了形。動作が終わった)


3311沼゜囲渡覆厳乃ヌイワヲイノィ nu wi wa wo yi noi
①混沌は行きわたり覆い尽くして、因縁の原点に返ってしまった。
沼゜(混沌)
囲(囲まれる)
渡(行き渡る)
覆(覆う)
厳(原点)
乃(~という結果である)


3312保堅覆トコヲ to ko wo
①その軌跡の影だけは永久にのこる。
保堅(永久) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
 

弓前文書 第3章第4節

2021-12-17 10:08:48 | 弓前文書(神文)
3400充凝因゛醸美積因現哈゛放゜晴゜活トコヤムウツヨミグペパル tou kou yau mu u tu you mi gu pai pa ru
①さまざまな因果によって生まれ、形成されて来た過去(次(3401~3408)に示す通り)に戻って行くなれば、その間の罪穢れは消え失せ、大自然の心に帰一する 。これを帰納充凝因゛(きのうとこや)の法則という。
②第3章第4節)魂が死を境に元来た所へ帰る法則。
③どのようにしてわれわれが生まれて来たのか、どのようにして死んで行くのか、また死んでからどのようになるのか、この過去の世界で過去に遡って行けば、大本であった未来の世界に帰って行くことが出来る。常世の法則から一段次元を下げて、潜在力の輪廻の波に乗って戻って行くという、一つの法則を定義したのがこの節題である。
充凝因゛醸美積因
 ひふみの霊゜震゜実因積醸成因゛凝充を逆にすると充凝因゛成醸積因実震゜霊゜。
 充凝因゛(成)醸(美)積因。成と美の文字を除けば数詞の逆順となる。生長してきた反対、つまり、過去へ戻って行くという事を意味する。
 成ナは自分自身のことを指すので除き、美ウは、美積因(現世、刻々と変わってゆく現実※現世(うつしよ)の語源)の意味で美を入れたと解釈しておく。
因現哈゛放゜晴゜躍醸
 たどって来た世(3103会穂゜成現アポナミ、3105親陜成現イツァナミ、現世のこと)において、一つの現象として自然の力を次々いろいろな罪、汚れを受けて来た。これが生まれた時点まで戻って来ると、すべてなくなってしまう。これを言い換えると、生まれ出る前まで来れば、もう現実とは縁が切れるということ。
因現哈゛(現世で罪、汚れを受けてきた) 因(世)現(ありのままの姿)哈゛(どんどん加える)
放゜晴゜活(なくなってしまう) 放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)活(現在形。一般動作を表す)


3401垂威真晴゜活因゛重爽霊゜タカマパルヤエサピ ta ka ma pa ru yau yai sa piu
①威大な大自然の余剰力が輪廻する、そのの意志の中にはさまざまな因縁を持つ数多因子が蠢(うごめ)き回っている。
垂威真晴゜活(威大な力が輪廻する) 3301のところを参照。
因゛重爽霊゜(様々な蠢く自然因子。各々がいろいろな因縁を持つ、意志という因子の集団)
因゛重(様々な因縁が積み重なる) 因゛(いよいよ。多くの原因)重(原因、結果が次々と繰り返し繰り返し積み重なって行く状態)
爽霊゜(自然因子。垂威真晴゜活に存在する霊゜のこと。) 爽(晴゜の自然の意志と力を吸い込む)霊゜(自然の意志と力の一単位)


3402会晴゜成因現基保積因アパナヨミモトツヨ au pa na you mi mo to tu you
①意志の因子が輪廻の力と邂逅(かいこう)し、結実に至る段階を大本の世界という。
会晴゜成因現(機会を得て潜在力が現れ結実する段階)
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志とその力)
成因現(現実化する段階) 成(物事が完成した)因(定められた通り)現(見えているものの姿)
基保積因(大本の世界) 基保(大本) 基(大本の姿)保(蓄えられている意志と力)積(物事が増大して行く)因(世)


3403垂増育震゜活美積成実タマチプルウツナミ ta mau tiu pu ru u tu na miu
①与えられた力を発動して次々自然力を集中させて行くのは、結実してこの世に出た雛形である。
②潜在力がどんどん供給され、現実のエネルギーがどんどん流れ込んで殖えていくという潜在力の状況。
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す※魂の語源)
垂増(垂真(エネルギーを貯め込んで行く袋)に現実のエネルギーが出入りするようになると、真maの代わりに増mauという字を使う。) 垂(自由エネルギーの発動)増(物質増加)育(力の流れ)
震゜活(ふるい起こす) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(現在形。一般動作を表す)
美積(生まれる) 美(生まれる)積(物事が増大して行く)成(物事が完成した)現(見えているものの姿)


3404会穂゜成岐現美積移因アポナキミウツロヨ au po na ki mi u tu ro you
①この現実の意志が力を獲得している段階を、生長の世界という。
会穂゜成岐現(自然の分霊がこの現象を創り出した) 会穂゜成(現象という自然の中の一つの意志、分霊がつくられた) 会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)成(物事が完成した)岐(現象)現(見えているものの姿)
美積移因(どんどんものは殖え移っていく。殖えいく世界。)美積(殖える)美(生まれる)積(物事が増大して行く)移(進行中の動作を表す)因(世)


3405垂増育放゜活美積充実タマチペルウツトミ ta mau tiu pai ru u tu tou miu
①取得した力を消耗して行くのが、完成した現実である。
②現実エネルギーの流入がどんどん減少していく。
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す)垂(自由エネルギーの発動)増(物質増加)育(力の流れ)
放゜活(消耗する) 放゜(自然の意志と力が失せ、意志と力は他のものに変換する)活(現在形。一般動作を表す)
美積(生まれる、それが次々積み重なって行く) 美(生まれる)積(積み上げる)
充(極めて物事が充実している状況)
実(物の本質)


3406親陜成岐現美積育因イザナキミウツチヨ iu tsau na ki mi u tu tiu you
①現実を維持し、また分派して行く段階を、力の移り行く世界という。
②本霊である爽霊゜から送られて来る潜在エネルギーでは、もはや現実のエネルギーを獲得する条件は整わなくなった。
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。⇒この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。)親陜(分解して行く状況) 親(自然の親しみ)陜(接近する)成(秩序が出来上がった)
岐(現象)
現(ありのままの姿)
美積育因(力が移り行く世界。死) 美積(生まれるそれが次々積み重なって行く※移るの語源)美(生まれる)積(積み上げる)育(力の流れ)因(世)


3407垂増育爽活日奇津霊゜タマチサルピクツムピ ta mau tiu sa ru pi ku tiumu piu
①持てる力はなくなった。ただ生きようという意志がある。
②現実のエネルギーは獲得することが出来なくなった。こうなると現象はおしまい。人間ならば肉体は腐ってしまう。肉体はなくなっても生きて行こうという意志がある。
垂増育爽活(現実のエネルギーがなくなってしまった)
垂増育(エネルギーの袋から現実のエネルギーが流れ出す、魂)
爽活(なくなった※去るの語源だと思う)爽(何もなくなった)活(現在形。一般動作を表す)
日奇津霊゜(生きて行こうという意志) 日奇(不思議な力)日(認識出来るエネルギー)奇(不思議なる変化)津(意図する)霊゜(意志)


3408親陜覆因゛現狩哈移因イザヲヤミカグロヨ iu tsau wo yau mi xa xu ro you
①過去の影なる段階を、見えない道を行く世界という。
②過去の世界に取り残され現実の影となった。隠れてしまった過去の世界。
③(生きようとする意志は肉体がなくなったから、)過去の世界に行くこととなる。この世から見えない世界だ。
親陜覆因゛現(過去の世界)
親陜覆(現世をそのまま延長して来た陰)
親陜(分解して行く状況。浮世) 親(自然の親しみ)陜(接近する)覆(覆う。またその状況から影および過去も表す)
因゛現(いままでの因果の果て) 因゛(原因結果が繰り返される)現(見えているものの姿)
狩哈移因(この世から見えない世界※幽世(かくりよ)の語源だと思う)
狩哈(刈り取って食ってしまった) 狩(食物となる生命体を獲得する手段)哈(食う)
狩哈カク。刈り取って食ってしまった。稲を刈る、獣を狩る。刈り取って食ってしまえば肉体はない。しかし獣にしても、稲の種にしても、みな日奇津霊゜ピクツムピ(生きようとする意志)は持っている。
移(進行中の動作を表す)
因(世)