社長、景気の後退が厳しい中だが、2月決算は、若干の利益計上が確保できたとのこと。取引銀行の、腰の据わらない取引態度が全くの不満ということだった。
私思うに、メガバンクをはじめ、株式会社の銀行は、金融庁の統一基準のもと、不安な貸金は避けて通っており、焦げ付きの絶無が目標になっている。
支店査定、行員査定が減点主義で、取引先を育成することは評価されず、リスクがあると減点される。
もひとつ、行員が、根無し草のように転勤するので、地域への愛情が生まれない。
世界的な信用収縮の嵐のなかで、中小企業はすっかり取り残されている。
今、地方自治体は、地域の産業を守るため、保証制度の拡充などに苦心している。
また、銀行よりも信用金庫のほうが、むしろ自分のテリトリーを意識した地域金融を重視する姿勢が見受けられ、評価できる。
いまの地銀は、ミニ・メガバンクのようで、頼りにならない。中小企業金融に特化して、永続的な力と、熱意と、技量を蓄積し、発揮する専門銀行が出て来て欲しい。
逆に、期待される機能を果たせない銀行は、明日がなくなるのではないか。
(新銀行東京などは、銀行家でない人物の思いつきで出てきた欠陥組織で、ガバナビリティゼロ、論外である。)
日本は、中小企業の裾野が経済の基本を支えている国であるが、政府、財務省、政治家はこの方面へ目を向けていないのが現状である。
私は、中小企業金融に確固たる見識を持ち、指導力を発揮できる政治家を待望するものである。
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