太平洋戦争、敗戦が昭和20年。
それから5年後の昭和25年、日本はようやく戦後復興の兆しが進み始めた時期だった。
その年にできた京マチ子主演の映画「羅生門」が、ヴェネツィア国際映画祭、金獅子賞、アカデミー賞名誉賞を受賞した。
(監督 黒澤明 主演男優 三船敏郎 森雅之)
その後も雨月物語、地獄門など、京マチ子出演の作品が世界の映画界から高い評価を得たのだった。
京マチ子はその誇りを身に秘めて、俳優人生を全うされました。
そこそこの、男優、女優でも、大衆に媚びたり、コマーシャルに出たりして
おのれの価値を下げる例が多いのに、京マチ子はそんなことが一度もなかった。
まさに、誇り高い生涯だったと感動しています。