サンズ・トーク

広島の豪雨災害

広島の豪雨災害は、テレビの画面を見るたびにその犠牲者捜索の困難さをひしひしと感じている。

土、石、流木が累々と斜面の住宅街を埋め尽くしており、死者が増える以上に行方不明者の増加が目立っている。
調査が後手に回っているとの批判もあるかも知れないが、それだけ奥まで捜索の手がはいれないのに違いない。

警察も、消防も、自衛隊も、重機が思うように使えないので、スコップによる手掘りが主となって、折からの真夏の暑さ、全員くたくたになっているに違いない。
でも、うずたかい土砂をかき分け、不明者を掘り出す作業。時間がたつとそれだけ生存が遠くなる。みなさん、どうか頑張ってください。
休息をはさんで働かねば、体が持たない。

花崗岩が砂になった土のもろさ、始末の悪い土質のところに出来てしまった不運な住宅街なのだ。

こういうところは、豪雨による土砂災害が起こりがちらしい。
芦屋から御影にかけての六甲山系南麓、昭和13年7月の大規模土砂災害があったようだ。
あそこは今でもロックガーデンという地形があるが、むき出しの花崗岩地形。
大雨で土砂災害が住宅街を襲った。
谷崎潤一郎の「細雪」のなかにも、その時の様子が書かれているらしい。
芦屋川は、天井川、そのとき以来の土砂が随分残っているのだ。
芦屋川も、住吉川も、上流のほうへゆくと、砂防ダムのえん堤が築かれ、人知れず土砂災害を予防しているのである。

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