以前、我が家の和室の脇に植えていた山茶花にそっくりな花びらのものを、市役所で見ました。
我が家の山茶花には思い出があります。
老いた岳父の健康、立ち居がだんだんと不確かになってきたとき、和室の横を改造して、寝室のすぐそばに専用のトイレを造りました。
やむなく、山茶花は、切り倒したのですが、そのとき、岳父は、かわいそうに、もったいないと、愛着を示していたのでした。
岳父を見送って、3年がたちます。
気丈で、最後まで、意識は確かだったじいさんでした。
我が家にあった山茶花は、この花だった。
そう、感慨をもってこの花を見たのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/09/29252d572737dc3f9725890f041524a9.jpg)
中国語で、つばき類のことを 山茶というそうです。
山茶花=さんさか といったのですが、訛って さざんか になったらしいのです。
くもり硝子を 手で拭いて
あなた明日が 見えますか
演歌 さざんかの宿 大川栄策